SEOとはSearch Engine Optimization(サーチ エンジン オプティマイゼーション)の略で、検索エンジン最適化と呼ばれています。Googleなどの検索エンジン検索結果で、自社サイトを多く露出するために行う取り組み(SEO対策)のことを指します。

この記事ではSEOの基礎知識から対策方法、キーワードの選び方などをわかりやすく解説します。

目次

  1. SEO対策とは
  2. SEO対策におけるGoogleの考え方
  3. スマートフォンを意識したSEO対策の時代に
  4. SEO対策の検索キーワードの選定方法
  5. SEOにおける内部対策と外部対策
  6. 検索上位を狙うコンテンツの作り方
  7. SEO対策をする前に知っておきたいポイント
  8. SEOツールを使って効率的に対策しよう
  9. 被リンクを効率的に集めるには
  10. SEO対策でよくある質問
  11. SEO対策の基本を押さえて検索結果上位を狙おう

▼ ferretがSEOツールの導入支援体験をしてみた記事はこちら

ユーザープレミアムをこっそり「味見」。話題のSEOツールの「導入支援体験」独占レポート

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デジタルマーケティングに携わるマーケターにとって、避けては通れない「SEO」。三種の神器である「GA」「サーチコンソール」「Ahrefs」をカチャカチャ操作し、「スプレッドシート」にまとめていくという作業、筆者は正直好きではありません。というわけで、初心者でも簡単に正しい対策が打てるSEOツール「SEARCH WRITE」を提供するPLAN-Bさんに相談して、導入社さんだけが無償で受けられるコンサルティングを、今回特別に受けさせてもらえることになりました。

1. SEO対策とは

SEOとは、検索エンジン最適化(Search Engine Optimization)の略称です。自社のWebサイト検索エンジン検索結果ページで上位表示させるための施策のことをSEO対策と呼んでいます。

SEO対策の基本的な考え方としては、ユーザーニーズに応える良質なコンテンツが最も重要視されます。ユーザーとGoogle双方にとって最適なコンテンツを作ることによって検索結果上位に表示される可能性が高まります。

SEO対策によって、Webサイトへのアクセス数増加やブランド認知度の向上、お問い合わせなど、様々な効果が期待できます。

検索結果の表示箇所については、以下の図を参照ください。お金を払うことで上位表示できるリスティング広告と間違わないよう注意しましょう。

GoogleとYahooの表示領域の違い
  

1-❶ 検索順位が決まる仕組み

Googleの検索順位は、ユーザーが検索したキーワードに最も関連性の高いコンテンツアルゴリズムに基づき、以下の流れにおいて決定されます。

  1. GoogleクローラーがWebページを自動的に読み取り、情報収集を行う(クローリング
  2. クローリングによって、検索エンジンに登録する(インデックス
  3. インデックスされた膨大なWebページの中からアルゴリズムによって順位を決定する

検索結果の順位を決定するアルゴリズムの要素は具体的には公表されていませんが、Googleが公式に発表している要素だけでも200以上あると言われています。ユーザーにとってより有益な情報を見つけやすくするため、アルゴリズムは日々アップデートされてい流のです。

参照:ランキング結果 – Google 検索の仕組み

1-➋ SEO対策とは、Google対策である

日本の検索サイトのメインは「Google」と「Yahoo!」です。実は、Yahoo!の検索エンジンGoogleのエンジンを使っているので、GoogleSEO対策ができていればYahoo!も対策していることになります。

ただし、Yahoo!が保持しているコンテンツや提携先の情報などを検索結果に差し込むので、Googleとは表示結果が異なることを理解しておきましょう。
  

1-❸日本の検索サイトのシェア率

日本で検索するサイトのシェア率は以下のとおり、圧倒的一位はGoogleとなっています。

gs.statcounter.comによると、2022年8月時点

1位 2位 3位
Google 76.04% Yahoo! 15.65% bing 7.64%

約76%がGoogleを利用していて、Yahoo!ですら15%強にとどまっています。SEO対策をするのであれば、Googleでの対策を主に考えるのが効率的でしょう。
  

1-❹ 検索ユーザー層の違い・特徴

SEO対策においてあまり意識する必要がありませんが、ユーザー層の違いにも触れておきましょう。

2020年に公表されたデータから引用します。

Googleでよく検索する人の方が男性割合が高く、Yahoo!でよく検索する人は男女ほぼ同じ割合
Googleユーザーは20代~30代の男性割合が高く、特に20代の男性はYahoo!ユーザーよりも6.1ポイントも高い結果
・Yahoo!ユーザーは50代以上の男性割合が高く、特に60代以上の男性はGoogleユーザーに比べて10.4ポイントも高い
・女性も男性と概ね同じ傾向にありましたが、40代女性ではYahoo!ユーザーがGoogleユーザーよりも4.6ポイント高くなっていました
引用元:ネット検索で Google を使う人、Yahoo! を使う人の特徴を分析してみた

参考:「Yahoo! JAPAN」が訴求できるユーザー層とは?

1-❺ Yahoo!の検索結果にだけ差し込まれるもの

Yahoo!の検索結果だけに差し込まれる要素をご紹介します。
  

● Yahoo!知恵袋

Yahooに差し込まれるYaho知恵袋
Yahoo!の検索結果にはYahoo!知恵袋も表示されます。こちらも検索キーワードによっては表示されたりされなかったりしますが、しっかりと差し込まれているのがわかるのではないでしょうか。特に、お悩み系のキーワードなどは多く差し込まれます。
  

● Yahoo!ショッピング

yahooショッピング.png
Yahoo!ショッピングが差し込まれるのは、ショッピング系キーワードが多いです。
  

● Yahoo!オークション

Yahooに差し込まれるYahooオークション
Yahoo!ショッピングと同様に、オークションもキーワードが似ているためセットで差し込まれることが多いです。
  

● Yahoo!ニュース

Yahooに差し込まれるYahooニュース
ニュースは直近で、検索キーワードに該当するニュースがあった時に差し込まれています。

2.SEO対策におけるGoogleの歴史

SEO対策の考え方は、時代とともに変化してきました。過去と現在におけるSEO対策は以下の通りです。

2-❶ 過去のSEO対策

過去のSEO対策は、今と比べかなりスパム行為が幅を効かせていました。今も昔も、Googleはユーザーにより良いコンテンツを見せるために、あらゆる手段を用いてWebサイトの評価(ランク付け)を行っています。しかし、評価のロジックが今よりも難解ではなかったため、抜け穴が多く存在しました。

有名な話が、「リンクが多いサイトほど上位表示されやすい」というようなものです。これは被リンク外部リンク)を多く集めているページは、きっと評価が高いページであろう、と評価するGoogleのロジックがあったからです。しかし、今ではそんな単純な話ではなくなっています。

過去のSEO対策に共通しているのが、「テクニック」寄りであることが言えます。

例えば「被リンクを付ければ順位があがる」「文字数が多い方が良い」などが挙げられます。その究極が「ブラックハットSEO」と呼ばれるもので、Googleが評価するロジックを探し出し、そこへSEO対策を集中的に行うことでGoogleに良いWebサイトと誤認させるやり方です。しかし、Googleは次々とそうしたやり方に対して対策を講じており、イタチごっことなっています。

2-❷Googleコアアップデートの歴史

SEO対策を始める前にこれまで行われたアップデートを理解しましょう。検索結果の品質を向上させるために様々なコアアップデートが行われてきました。

時期 名称 特徴
2011年2月 パンダアップデート コンテンツの質にフォーカスされ、低品質なサイトは、評価が下がった
2011年12月 フレッシュネスアップデート 最新の情報が検索結果に表示されるようなり、サイトの更新性や情報の鮮度が重要視された
2012年4月 ペンギンアップデート SEOスパムや低品質なリンクを対象としてWebサイトの評価が調整された。ブラックハットSEOが淘汰された
2014年12月 ベニスアップデート ユーザーの位置情報を検索結果に反映するように調整
2015年4月 モバイルフレンドリーアップデート モバイル フレンドリーなページの掲載順位が引き上げられた
2015年5月 クオリティーアップデート 特定のジャンルだけではなく、ランキングアルゴリズム全体に対して実施された
2017年12月 医療・健康アップデート 医療・健康分野において、ページの信頼性と有益性が重視されるようになった
2018年7月 スピードアップデート ページの表示速度が極端に遅い場合、検索順位に影響が出るように調整された
2019年10月 BERTアップデート 検索クエリのニーズや文脈を理解して、より関連性の高い検索結果を返すように調整された
2021年6月 Core Web Vitals ユーザー体験をより優れたものにするための指標を発表
2021年6月 June 2021 core update ローカルSEO対策上でのアップデート
2021年7月 July 2021 core update 運営元や権威性をより重要視する傾向に
2022年5月 May 2022 core update アップデートの内容について言及なし
2022年9月 September 2022 core update ユーザーファーストなコンテンツ、E-A-Tを満たしているかを重要視する傾向に
2022年12月 ヘルプフルコンテンツ アップデート 訪問者に満足感を与えているコンテンツを高く評価し、訪問者の期待に応えていないコンテンツとの差別化を図る
2022年12月 リンクスパム アップデート 不自然なリンクを大量に無効化することを目的としており、対象範囲を見直した

これまでのGoogleコアアップデートの歴史を振り返ると、Googleが評価するのは「ユーザーファースト」なサイトになっているかどうかに尽きる、と捉えることができます。テクニック寄りのものが効果がないわけではありませんが、それをやれば上がるというような単純化されたものではないことを理解しなければいけません。
  

2-❸ 2023年現在のSEO対策

2023年現在のSEOは過去に比べ、より本質的になっていると言われています。本質というのは、Googleが目指している形に近づいているということです。

では、ここからは、Googleの目指している形を具体的に見ていきましょう。
  

● Googleはユーザーファーストを掲げている

今も昔もGoogleの基本的な理念は変わっていません。それは「全てはユーザーのため」であるということです。

以下に、Googleが現在も掲げている10の理念を引用します。

Google が掲げる 10 の事実

  1. ユーザーに焦点を絞れば、他のものはみな後からついてくる。
  2. 1つのことをとことん極めてうまくやるのが一番。
  3. 遅いより速いほうがいい。
  4. ウェブ上の民主主義は機能する。
  5. 情報を探したくなるのはパソコンの前にいるときだけではない。
  6. 悪事を働かなくてもお金は稼げる。
  7. 世の中にはまだまだ情報があふれている。
  8. 情報のニーズはすべての国境を越える。
  9. スーツがなくても真剣に仕事はできる。
  10. 「すばらしい」では足りない。

引用:Googleが掲げる10の事実

基本的に、Googleのサービスはこの理念をもとに作られ、運営されています。

例えば、質の良いコンテンツを上位表示させるというのも、ユーザーにとってそのほうが使いやすいからです。ここでは「1」と「2」に該当します。また、「3」であれば、Google表示速度の遅いページに対して「Slow」マークを付けるテストを2015年に行っていました。

GooglePageSpeed Insightsを使用することで、自社ページの表示速度を測定し、改善点を挙げてくれます。URLを入力するだけなので、一度試してみるのも良いかもしれません。

参考:表示が遅いページはますます嫌われる?「Slow to load」の警告メッセージをモバイル検索でGoogleがテスト中

「4」は、リンクが今でも有効であることの証でしょう。以前、GoogleはPageRankという指標を使っていました。これはリンクがサイト間の投票のような意味合いで使われていました。質の良いコンテンツは、多くのコンテンツからリンクが貼られるはずです。

このように、Googleの掲げている理念を理解することで、Web上で多く語られているSEO効果についても本当に効果があるのか見極められるのではないでしょうか。

● GoogleはE-E-A-T(旧E-A-T)のあるサイトを評価する傾向にある

E-E-A-Tとは、Experience(経験)、Expertise(専門性)、Authoritativeness(権威性)、 Trustworthiness(信頼性)のぞれぞれ頭文字をとった名称で検索品質評価ガイドライン(英語版PDF)で定義されてるWebサイトを評価する基準の1つです。

元々はE-A-Tのみでしたが、2022年12月15日にExperience(経験)が追加されE-E-A-Tとなりました。それぞれを高めるためには以下のような観点がポイントです。

  • 経験

コンテンツ制作者がその分野においてどのくらい「経験」しているのかが問われる指標。例えば、「商品を使ったことのある人のレビュー」と「商品を使ったことのない人のレビュー」では、その信頼性が大きく異なるという観点。

  • 専門性

一つのジャンルに特化し、専門知識の量(コンテンツ量)を増やす。専門家に取材したコンテンツを公開するのも効果的。

  • 権威性

著者名、運営会社名を開示し、権威のあるサイト(国や自治体、団体など)から被リンクをもらう。SNSなどでその業界のプロにシェアしてもらうなども有効。

  • 信頼性

責任者、お問い合わせ先、従業員数など会社情報をさらに詳しく開示し、メディアの方針や目標のわかるポリシーも公開する。専門性の高いサイトからエビデンスを引用するのも信頼性向上につながる。  

特にYMLMジャンルでは、E-A-Tが重要視

YMYLとは「Your Money or Your Life」の略語で、直訳するとあたなのお金と人生という意味です。人のお金や健康において、人生に大きな影響を与える可能性があるジャンルを指します。

▼主なYMLMジャンル
医療・健康・政治・経済・法律・宗教・金融・フィットネス・進学・就職・ショッピングなど

お金と健康において生活に直結するYMLMジャンルを扱う場合は、特にE-A-Tを意識したコンテンツ作りが求められます。

関連記事:E-E-A-Tとは?YMYLとの関係やSEO対策のポイントを解説

● Googleは質の高い検索結果(コンテンツ)を求めている

Googleは、ユーザーが入力した検索キーワードに対して、より良いコンテンツ検索結果として返すことでユーザーの満足度を高めたいと考えています。そのため、ユーザーにとって、より質の高い検索結果を返すことにつながるものを評価しています。

● 質の高い被リンクが集まるコンテンツは良いコンテンツ

昔からSEO対策には "被リンクが重要" だと言われてきました。しかし、最近では被リンクは効果がないとも言われています。実際はどちらが本当なのでしょうか。

答えは「今でも被リンクは重要」です。

しかし、以前のように単純に被リンクを付ければ検索順位が上がる時代は終わり、質の高い被リンクのみが効果がある時代になっています。

では質の高い被リンクは、どうやったら集まるのでしょうか。

そもそも質の高い被リンクが自然に集まるようなコンテンツというのは、「質が高いがゆえにリンクを貼りたくなる」という流れであることを理解しましょう。

その他大勢と同じような内容の "独自性のないコンテンツ" であれば、わざわざリンクを貼って紹介しません。それらコンテンツとは違い、"紹介したくなるようなコンテンツ作り" をしていれば、おのずとコンテンツに付けられていく被リンクも質が高くなっていくでしょう。

リンクに関するより詳しい情報は、以下の記事もあわせてご確認ください。

被リンクってSEOに効くの?メリット・デメリット・注意点

被リンクってSEOに効くの?メリット・デメリット・注意点

「被リンク」は10年ほど前からSEOの重要な要素として大変注目される存在でした。現状では「被リンク」はSEOに有効なのでしょうか。今回は「被リンク」にスポットをあてて解説したいと思います。

● 文字数やキーワードの量は重要?

SEO対策において、かつては文字数やキーワードの量をただ増やすことで上位表示を狙うような手法も存在していました。しかし前述した通り、現在Googleが重視しているのは「コンテンツの質」です。闇雲に文字数を増やしたり、意味がつながらないような文脈でキーワードを入れたりするのは有効ではありません。

ただし、「文字数やキーワードの量をまったく気にする必要がないか」と問われると、そうとも言い切れません。例えば、すでに検索上位に表示されているWebサイトが3,000文字程度でオリジナル要素も含めた内容の濃い記事を書いているのに対し、自身のWebサイトで200文字程度のオリジナリティのない文章を掲載していては検索上位を狙うことは難しいでしょう。

またキーワードについても、不自然なキーワードを入れる必要はありませんが、必要な箇所適切なキーワードを挿入する必要はあります。ユーザーがどのような情報を求めているのか、すでに上位に表示されているWebサイトではどのような情報が提供されているのかを研究しながら、最適な文字数や適切なキーワードを盛り込んだ記事制作が必要となるでしょう。

SEOと文字数の関係については、以下の記事も参考にしてください。

SEOと文字数の関係は?実際の検索結果をもとに解説

SEOと文字数の関係は?実際の検索結果をもとに解説

SEOを考慮したコンテンツを制作についてよく寄せられる質問の1つが「SEOと文字数」の関係です。「最低3000文字は必要」といった声もあれば「文字数は関係ない」といった様々な見解があります。そこで今回は実際の検索結果で上位表示されているコンテンツをもとに、SEOと文字数の関係について解説します。

● コンテンツSEOとは

コンテンツSEOとは、SEO対策の一つで、良質なコンテンツを継続して発信し、検索からの流入を増やす手法です。BtoBBtoCにおいてもコンテンツSEOは注目されており、集客するうえで重要な施策です。

コンテンツが蓄積されるほど、サイトの資産となり、流入やブランディングとしても大きな効果をもたらします。リスティング広告やSNS広告と比べて、短期的な成果は期待できませんが、長期的な観点でサイトへ恩恵をもたらすことが特徴です。

関連記事:GoogleのSEOに関する公式見解や学びが深まる資料10選を紹介

3.スマートフォンを意識したSEO対策の時代に

3-❶ モバイルファーストインデックス(MFI)

SEO対策をする際、「モバイルファーストインデックス(MFI)」のことを忘れてはいけません。

モバイルファーストインデックスとは、今までPCページコンテンツをもとに検索順位を決定していたものを、スマートフォンページコンテンツをもとに検索順位を決定するという方針のことです。

2018年3月、いよいよGoogleは「ウェブマスター向け公式ブログ」において、モバイルファーストインデックスに対応することを発表しました。

参考:Google ウェブマスター向け公式ブログ: モバイル ファースト インデックスを開始します

例えば、PCページとスマートフォンページを同一URLで表示しているサイトがあるとします。あるPCページが上位表示されているのですが、UIの観点からスマートフォンページでは掲載していないコンテンツがあるとします。この場合、スマートフォンの順位がPCページで決まっていると、スマートフォンの検索結果にアクセスしても、コンテンツがないという事態が発生してしまいます。これはスマートフォンユーザーにとっては困る事態です。

また、スマートフォンから検索する人がPCから検索する人を超えていることも大きな要因でしょう。

In fact, more Google searches take place on mobile devices than on computers in 10 countries including the US and Japan.

引用元:https://adwords.googleblog.com/2015/05/building-for-next-moment.html
アメリカや日本を含む10ヵ国では、すでにスマホから検索する人がPCから検索する人を超えています。

過半数の人がスマートフォンから検索しているのであれば、スマートフォンページをもとに検索順位を決めたほうが健全でしょうというのがGoogleの見解です。これからは、スマートフォンで閲覧しやすいWebサイト作りにより一層力を入れていく必要があるでしょう。

それでは、具体的にSEO対策は何をするべきなのでしょうか。次の章からは具体的なSEO対策の手法について解説します。

モバイルファーストインデックスに関するより詳しい情報は、以下の記事でご覧いただけます。

乗り遅れるな!Googleが推奨するモバイルファーストインデックス(MFI)の注意点

乗り遅れるな!Googleが推奨するモバイルファーストインデックス(MFI)の注意点

Googleのモバイルファーストインデックス(MFI:Mobile First Indexing)がいよいよ今年実装となりますが、対策などはしっかりおこなえているでしょうか。 今回は、モバイルファーストインデックスの基礎知識から注意点までをご紹介します。

4. SEO対策の検索キーワードの選定方法

質の高いコンテンツを作る必要があることを理解して頂けたと思いますが、それだけでは足りません。検索キーワードを調査・理解する必要があります。
※具体的な手法に関しては、「ferret」のWebマーケティング講座「 SEOコース」でも解説しています。合わせてご覧ください。

参考:集客講座: SEOコース
  
検索キーワードを調査することで、下記がわかります。

1. ユーザーニーズの理解
2. SEO対策の優先順位付け
3. 上位表示した時の想定流入アクセス数
4. 上位表示した時の想定売上額

それでは、具体的に検索キーワードの選定方法について見ていきましょう。
  

4-❶ キーワードを検索するユーザーのニーズを理解しよう

SEOにおいて、キーワード選びは非常に重要です。検索キーワードはユーザーニーズが視覚化されたものになりますので、自社の強みではないものを検索キーワードと選んでしまっても意味がありません。

「自社の強みとニーズをどうマッチさせるのか」「市場のニーズは一体どんなものが強いのか」「多くあるニーズの中から、どんな優先順位を付けていくのか」など、検索キーワードはSEOの要なのです。

では、具体的に検索キーワードを調査して、その検索をするユーザーのニーズを理解する2つの方法を紹介します。

1. サジェストキーワードを使う
2. キーワードプランナーを使う

  

● サジェストキーワードを使ってユーザーニーズを理解する

サジェスト機能とは、検索ボックスなどに文字を入れた時に、気を利かせてその後に続く文字を提案(サジェスト)してくれる機能のことです。基本的に、このサジェスト機能は、世の中で回数が多く入力されているキーワードを提案してくれるため、ニーズを知るために重宝します。

サジェスト.png

例えば「歯医者」と検索すると、上記のようなサジェストが表示されます。

歯医者 予約 → 歯医者の予約がしたい
歯医者 麻酔 → 歯医者で麻酔してくれるところを探している
歯医者 英語 → 歯医者を英語で何と呼ぶのか知りたい
歯医者 ホワイトニング → ホワイトニングができる歯医者を探している
歯医者 値段 → 歯医者の相場を知りたい
歯医者 選び方 → 歯医者の選び方が知りたい

このように、歯医者を検索している人でもニーズがわかれていることがわかります。

「歯医者 予約」というキーワードで上位表示したいのであれば、それに特化したコンテンツを作れば良いでしょう。もし、あなたが「歯医者」というキーワードで上位表示したいのであれば、これらサジェストキーワードのニーズを内包したコンテンツを作る必要があります。

なぜならGoogleは、検索ユーザーが「歯医者」で検索した時に「予約したいのか」、それとも、「選び方が知りたいのか」、それとも「相場が知りたいのか」を知る術がないからです。なので、世の中で検索ニーズの高い内容を網羅しているコンテンツを上げる必要があるというわけです。

このように検索キーワードには多くのニーズが隠されているので、しっかりと考えた上でSEO対策を行わなければいけません。
  

● キーワードプランナーを使ってユーザーニーズを理解する

キーワードプランナーも、サジェストと同じです。

キーワードプランナーは、特定の検索キーワードの検索ボリューム(どれくらい検索されているか)を調べることができます。

SEO対策キーワードの具体的な選び方については、以下の記事もあわせてご覧ください。

関連記事:SEOの対策キーワードの具体的な選び方
  

4-❷ SEO対策キーワードの検索数を調べる

検索数の調査には、外部ツールを使います。Googleの検索数を調べるには「キーワードプランナー」を用い、Yahooの検索数を調べるには「キーワードアドバイスツール」を用います。そのほかにも「キーワードウォッチャー」などもありますが、キーワードプランナーとキーワードアドバイスツールの2つを使えば問題ないでしょう。
  

● キーワードアドバイスツール(Yahoo)

Googleのキーワードプランナーと似たような機能を持つ、Yahoo提供のツールがキーワードアドバイスツールです。月間検索数や競合性、推定入札単価、推定表示回数、推定クリック数を調べることができます。

参考:キーワードアドバイスツール
  

4-❸ 想定流入アクセス数・想定売上額を算出する

推定ではありますが、キーワードプランナーやキーワードアドバイスツールで月間の検索数(ニーズ)を把握し、そのキーワードからのアクセス数や売上額を調べることが可能になります。
  
検索結果の上位に表示されればされるほど、一般的には多くクリックされアクセス数も伸びる傾向にあります。月間検索数がわかれば、何位に表示されればどれくらいアクセスがあるのかを計算することができます。

計算式は下記のとおりです。

月間検索数 ✕ クリック率(順位による) = 月間アクセス数

 

● 上位表示のクリック率

SEOClarityが2021年に調査した、検索結果のクリック率のデータがあります。

2021年検索結果のクリック率

参照:
https://www.seoclarity.net/mobile-desktop-ctr-study-11302/

順位 クリック率
1位 13.94%
2位 7.52%
3位 4.68%
4位 3.91%
5位 2.98%
6位 2.42%
7位 2.06%
8位 1.78%
9位 1.46%
10位 1.32%

1位と10位のクリック率には約10倍の開きがあります。あくまでもデータで、キーワードやタイトルの付け方などで変わってきますが、参考値としてしっかり覚えておきましょう。  

関連記事:SEO対策キーワードの具体的な選び方

5. SEOにおける内部対策と外部対策

SEOを行って上位表示を実現するためには、良質なコンテンツの作成だけでなく、内部対策と外部対策も重要です。以下では、SEOにおける内部対策と外部対策について解説します。

5-➊ 内部対策とは

内部対策とは、コンテンツの充実度や更新頻度、内部リンクの構造などに関する施策を指します。

内部対策を正しく行わなければ、検索エンジンに対してコンテンツの内容を正確に伝えられません。内部対策を正確に行うことが、サイトを正しく評価してもらうために重要です。

● 内部対策に有効な施策

内部対策には様々な施策が含まれます。主な施策はタイトルタグや見出しタグなどの設定、URLの正規化、サイトマップの作成などです。

実際にferretが行っているSEO内部対策を以下の記事で公開していますので、ぜひ参考にしてみてください。

SEOの内部対策とは〜ferretが行った対策まとめ【テンプレート付】

SEOの内部対策とは〜ferretが行った対策まとめ【テンプレート付】

ferretでは多くのSEOの内部対策を行ってきています。SEOは大事なものが大きく3つに分けられます。コンテンツ、外部対策、内部対策です。今回は、ferretが行ったSEO内部対策をまとめました。

5-➋ 外部対策とは

外部対策とは、良質な外部サイトから被リンクを獲得するための施策です。自社サイトと関連性の高い良質な外部サイトからリンクを張ってもらうことで、検索エンジンからの評価が高まります。

● 外部対策に有効な施策

外部対策に有効な施策は、外部サイトがリンクしたくなるような質の高いコンテンツを作成することです。

例えば、有用な無料ツールを公開したり、最新のトレンドに合わせてタイムリーな情報を発信したりすることが被リンクの獲得に繋がります。

このほか、ソーシャルメディアで拡散されやすい設定なども外部対策に有効です。

6. 検索上位を狙うコンテンツの作り方

SEO対策で上位表示を目指すキーワードがある程度決まってきたら、次はその検索キーワードで検索する人たちが満足するようなコンテンツを作りましょう。その検索する人たちは、どんな目的を持っているのか、何を解決したいのかを理解した上で、コンテンツを作る必要があります。

6-❶ Googleが掲げる良質なコンテンツとは

Google検索結果に表示される広告によって収益を得ているため、より多くのユーザーがGoogleを利用するように、ユーザーの利便性を追求しています。そのためGoogleはユーザーの満足度を上げるべく、ユーザーのニーズに応えるコンテンツを「良質なコンテンツ」として評価し、上位表示する仕組みになっています。

Googleが公式に情報公開している「ウェブマスター向け公式ブログ」では、良質なサイトを作るためのアドバイスとして、ページの品質を評価する際の参考項目を紹介しています。これらの項目がGoogleが掲げる良質なコンテンツの指標となるでしょう。

・記事に書かれている情報が信頼できるか、専門家やトピックを熟知した人物が書いているか
・サイト内に類似記事や重複記事がないか
・スペルミス、文法ミス、事実に関する誤りがないか
・ユーザーの興味に基づいて選択されたトピックが取り扱われているか
・独自のコンテンツ、情報、レポート、研究、分析を提供しているか
・類似ページと比較して、明確な価値があるか
・そのトピックに対して第一人者として認識されているか
・外注により量産されている記事ではないか
広告がメインコンテンツを邪魔するほど過剰に掲載されていないか
・記事に洞察ある分析や興味深い情報が入っているか

引用:ウェブマスター向け公式ブログ

ほかにもさまざまな項目があがっているので、「ウェブマスター向け公式ブログ」をチェックしてみてください。

次項ではコンテンツ作りのネタの参考になるものをいくつか紹介します。
  

6-❷ Yahoo知恵袋などのQAサイトからコンテンツのネタを拾う

Yahoo!知恵袋などのQAサイトは多くの問題を抱えた質問者たちと、それに対するアンサー、そしてベストアンサーが集まっています。

QAサイトで、SEO対策キーワードを打ってみるとその検索キーワードを検索する人たちの解決したいニーズを知ることができ、ベストアンサーも書いてあるので、どういったコンテンツを作ればユーザーの課題を解決できるかのヒントになります。

参考:Yahoo!知恵袋 - みんなの知恵共有サービス
  

6-❸ サジェストキーワードからコンテンツのネタを拾う

サジェストキーワードはご存知でしょうか。Yahoo!やGoogleの検索ボックスにキーワードを打つと、掛けあわせキーワードをレコメンドしてくれる機能です。

サジェストキーワード

打ち込んだキーワードと一緒に検索されている掛けあわせキーワードを表示してくれているのでニーズの高いキーワードといえます。このサジェストキーワードを一括でダウンロードできるサイトがありますので、活用しましょう。
※ツールは下記に記載しています。
  

6-❹ 上位表示されている他サイトのページを調査する

すでに上位表示されている他サイトのページは、当然コンテンツ内容もしっかりと評価されて上位表示されています。そのコンテンツを分析し、そのページの持っているコンテンツを超えられるコンテンツを作ることを考えましょう。

・そのページが持っていて、自社が持っていないコンテンツはないか
・そのページが持っていないけど、自社が作れそうなコンテンツはないか

Googleに評価されているページなので、ユーザーにも有益な情報が載っている可能性が高いと言えます。その上で、それを越えるユーザーが喜ぶ情報をコンテンツとして作ることを意識しましょう。ユーザーに評価されるコンテンツGoogleも評価するため、これができれば上位表示の可能性は高くなります

6-❺ タイトルには狙いたいキーワードを入れる

コンテンツタイトルには、狙いたいキーワードを前半に入れることが重要です。ユーザーが検索したキーワードがタイトル前半に表示されていると、パッと見で自分が探している情報か判断されやすくなり、クリック率にも影響がでます。

具体的なタイトルの付け方はこちらの記事をチェックください。

関連記事:SEOに強い効果的なタイトルの付け方。読者の検索意図を理解することが必須

6-❻ SEOライティングを心がける

SEOライティングとは、ユーザーニーズに沿った文章を作成し、検索エンジンから高評価を得るためのライティング手法です。

SEOライティングの基本として、分かりやすく簡潔な文章を書くことが挙げられます。また、すでに上位表示されているサイトに含まれているキーワードを取り入れたり、表や箇条書きを活用することもSEOライティングのポイントです。

より詳しいライティング方法については、以下の記事をご覧ください。

関連記事:SEOライティングの基本。良質なコンテンツ作りのポイントと注意点

7.SEO対策をする前に知っておきたいポイント

いきなりSEO対策をしてもうまくいきません。SEO対策を行う際にあらかじめ知っておくべきポイントを解説します。

7-❶ 効果が出るまでに時間がかかる

SEO対策は地道な努力が必要です。SEO対策をしてもすぐに効果が出るわけではなく、継続的にコンテンツを改善していくことでだんだんとSEO効果を実感できます。新しく立ち上げたサイトであれば半年~1年、SEO対策を続けてきた既存サイトであれば最短で1か月が目安だと言われています。顧客育成の初期段階と捉え、長期的なSEO対策を行い、じっくり堅実に取り組むことが重要です。

7-❷ 時間・お金・人の長期的計画が必要

SEO対策をするには長期的なコンテンツの更新・改修が欠かせないので、当然多くの時間・お金・人が必要になります。短期的にコンテンツを強化しても一時的な成果にしかつながらないので、継続してコンテンツをブラッシュアップしていけるよう、PDCAを回しながら長期的な計画を立てましょう。

7-❸ 目標(ゴール)を明確にする

SEO対策の目標(ゴール)によって、対策の方針が変わります。商品やサービスの特性、ターゲットのニーズを踏まえたうえで、PVを伸ばしたいのか、CVを増やしたいのかなど、Webサイトへの集客から何を目指したいのかを明確にしましょう。それに応じてSEO対策するページや追加するコンテンツの内容が変わります。

7-❹ キーワード調査や効果測定はツールを使う

SEO対策にはキーワード調査や効果測定が欠かせません。SEO対策はやることが多く業務負荷が大きいため、効率的に正確なデータを収集できるように、SEOツールを導入するのが望ましいです。これから紹介するSEOツールをチェックして、自社に合ったツールを導入しましょう。

やることが多くて大変なSEO対策。ferretに記事制作を依頼するのも一つの手です。お気軽にお問い合わせください。

やることが多くて大変なSEO対策。ferretに記事制作を依頼するのも一つの手です。お気軽にお問い合わせください。

8. SEOツールを使って効率的に対策しよう

世の中には多くのSEOツールがあり、これらを使うことで、被リンクを調べたり、内部対策の状況、上位表示されているページの調査などSEO対策に役立たせることができます。

これらの記事で紹介しているツールは、ferretの編集部で厳選したツールです。記事を読み込んで、必要なツールを選んで利用することをオススメします。

そんな中でも、ferretのSEO対策を行ってるディレクターの私が実際に使っているツールを一部紹介します。
  

8-❶ 基本系

● Google Search Console(グーグルサーチコンソール)

Webサイトの健康診断をしてくれるツールです。以前はGoogleウェブマスターツールという名前でした。

Google Search Console

Google Search Console(グーグル サーチコンソール)の基礎知識

Google Search Console(グーグル サーチコンソール)の基礎知識

「Google Search Console(グーグル サーチコンソール)」は、(not provided)として隠されていた検索キーワードを調べられたり、Googleの検索結果であなたのWebサイトがどのように表示されているかを知る手段として使えます。記事では、Google Search Consoleの基本、Webサイト運営者であれば必ず必要になるGoogle Search ConsoleとGoogle アナリティクスの連携方法、検索キーワードの取得方法を紹介します。

  

● Google(グーグル)アナリティクス

無料で使えるアクセス解析ツールですが、非常に機能が豊富でアクセス解析を行っている企業のほとんどが導入しています。

Googleアナリティクス

【初心者向け】GA4の見方を解説!最低限見るべきデータや探索レポートの使い方

【初心者向け】GA4の見方を解説!最低限見るべきデータや探索レポートの使い方

GA4(Googleアナリティクス4)を導入したものの、「どこのデータをどのようにみて良いのかわからない」という方も多いのではないでしょうか。今回は、GA4で最低限見るべきデータ項目と、その見方を紹介します。GA4から追加された機能である「探索レポート」の使い方も解説します。

  

● PageSpeed Insights(ページスピードインサイト)

ページの表示速度をチェックするためのツールです。

PageSpeed Insights

ホームページ表示速度の分析が瞬時にできる!PageSpeed Insightsの使い方

ホームページ表示速度の分析が瞬時にできる!PageSpeed Insightsの使い方

ますますページ表示速度がUXの観点でも、SEOの観点でも重要になってきました。では、ページ表示速度はどのように調査すればよいのでしょうか。今回はGoogleが無料提供しているページ表示速度の調査ツール「PageSpeed Insights」の使い方を解説します。

  

8-❷ 対策キーワード系

● Google(グーグル) キーワードプランナー

Googleで指定したキーワードのGoogleの検索数を見ることができます。また、そのキーワードと一緒に検索されているキーワードなども見ることができ、コンテンツ作りにも役立てれます。

Google キーワードプランナー

キーワードプランナーとは〜Google公式ツールを使って世の中の検索ニーズを知ろう

キーワードプランナーとは〜Google公式ツールを使って世の中の検索ニーズを知ろう

世の中でその検索キーワードがどれだけ検索されているかを知りたいWeb担当者の方は多いのではないでしょうか。どれだけ検索されているかを知るための助けになるツールがGoogleから出ている「キーワードプランナー」です。今回はそんなキーワードプランナーの基礎知識から、使い方までを解説します。

● Yahoo!(ヤフー)キーワードアドバイスツール

こちらはキーワードプランナーのYahoo!版です。

Yahoo!キーワードアドバイスツール

意外と知らない人が多いYahoo!キーワードアドバイスツールの使い方

意外と知らない人が多いYahoo!キーワードアドバイスツールの使い方

Yahoo!キーワードアドバイスツールの使い方は、広告の出稿のための広告費の予算感をある程度算出できるだけでなく、そのキーワードにおける競合性や検索ボリュームを知ることができるため、コンテンツ制作の際のキーワード選定にも使用できます。数字の見方や性別、年齢、地域などの属性の見方をまとめました。

● Google(グーグル)トレンド

キーワードのトレンド調査に力を発揮するツールです。検索数の増減がグラフ化して見られるので、コンテンツをいつまでに用意しなければいけないか、などがわかります。

Googleトレンド

ネットのトレンドを素早く掴める!Googleトレンドの使い方

ネットのトレンドを素早く掴める!Googleトレンドの使い方

今回はGoogleトレンドの使用方法を解説します。 Googleトレンドとは、Google上で検索されている情報を元にキーワードごとの注目度をチェックできます。 日々最新の情報をチェックしたいWeb担当者にとって、手軽に支えながらも頼りになるツールとなるでしょう。

● ラッコキーワード

ニーズ調査の時に非常に役立つのが、このラッコキーワード。無料で使えるキーワードリサーチツールで、一瞬でサジェストキーワードが表示されるため便利です。

ラッコキーワード

サジェストとは?Google(グーグル)検索の基礎とキーワード抽出ツール7選

サジェストとは?Google(グーグル)検索の基礎とキーワード抽出ツール7選

Googleなどの検索サービスでキーワードを入力した時、そのキーワードと一緒に検索される可能性が高いキーワードが自動的に表示されます。そのキーワードをサジェストキーワードといいます。今回は、Googleのサジェスト機能を中心にサジェスト機能について解説し、サジェストキーワード抽出ツールを7つご紹介します。

  

8-❸ 順位チェック系

● Gyro-n SEO(ジャイロン エスイーオー)

ferretでも導入しているSEO順位チェックツールです。タイトルの書き換えや同一KWでも複数ページのランクインを検知してくれるなど優秀なツールです。

検索順位を簡単に定点観測できる!Gyro-n SEOを使ってSEOを効率化しよう!

検索順位を簡単に定点観測できる!Gyro-n SEOを使ってSEOを効率化しよう!

Gyro-n SEOはクラウド型の検索順位チェックツールで、気になるキーワードを登録しておけば、毎日定刻に順位を自動でチェックしてくれるツールです。キーワードと対象ドメインを登録しておくだけという簡単な操作方法で多くのユーザーから支持を得ています。

● GRC(ジーアールシー)

ワンクリックですべての検索キーワードの順位が分かるSEO順位チェックツールです。クリックせずとも起動時に順位を自動チェックする機能を利用することもできます。順位変化がグラフに表示され、なぜ順位が変わったかを視覚的に確認できる便利なツールです。
GRC
  

● ferret One(フェレットワン)

ferretの運営元である株式会社ベーシックが作っているCMSツール。Webサイトをノーコードで作れる以外にもサイトの数値測定や順位をチェックする機能も入っています。
ferret One

関連記事:SEOの検索順位を調べる際に役立つチェックツール3選
  

8-❹ 被リンクチェック系

● Ahrefs(エイチレフス)

シンガポールとウクライナの企業が作っている被リンクチェックツール。無料でもある程度使えます。海外でも広く使われているツールです。

Ahrefs
  

● SEO(エスイーオー)チェキ!

日本産のSEOリンクチェックツール。被リンクチェック以外にも順位チェックなどもできるため、非常に便利です。

SEOチェキ

SEOチェキの5つの機能と使い方を押さえてSEO対策をしよう

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Web担当者の方は「SEOチェキ!」というツールをご存知でしょうか。外部リンク対策が有効な時期に開発されたツールのため、現在は特に気にする必要のない項目も確認できますが、その中でも検索順位チェックツールは今でも有用です。今回は、SEOチェキ全般の機能を解説します。

  

● Meet Link Explorer(ミートリンクエクスプローラー)

リンクチェックツールとして、とても有名な「Meet Link Explorer」です。以前は「Open Site Explorer」という名称で提供されていましたが、現在は同じ機能が「Meet Link Explorer」に統合されています。アカウント登録をすることで、無料で利用可能です。被リンクだけではなく、ドメインページ単位のパワー状況なども算出してくれるので、競合との比較に便利です。

Meet Link Explorer

OPEN SITE EXPLORERを使って自社の被リンク状況を把握しよう!

OPEN SITE EXPLORERを使って自社の被リンク状況を把握しよう!

Web担当者として、自社サイトにSEOに関する状況はしっかりと把握しておきたいものです。そんな時に便利なのが今回ご紹介するOPEN SITE EXPLORERです。 OPEN SITE EXPLORERは、被リンク(バックリンク)調査ツールで他サイトから張られているリンクに関する情報を調べることができます。 悪質なサイトからリンクが張られて、何もしていないのにスパム行為を行ったと認定されないようにも、Web担当者として自社サイトに張られているリンクをチェックしておくのは必須といえるでしょう。 今回は、OPEN SITE EXPLORERの登録方法から実際の使い方までご紹介します。

  

8-❺ スマホ対策系

● Mobile-Friendly Test(モバイルフレンドリーテスト)

スマホサイトが「モバイルフレンドリー」化されているかどうかチェックできるツールです。モバイルフレンドリー化されていないスマホサイトは上位表示が難しいということもあり、着実に対応しておくためにもこのツールでチェックしておきましょう。

Mobile-Friendly Test

9. 被リンクを効率的に集めるには

外部対策に関しては、以前までは被リンクばかりが注目されていました。被リンクは今でも重要です。

理由は、Googleがいくら賢くなったからといって、コンテンツの質を評価する力はまだまだ不十分で、そのためにもリンクによる評価を使わざるを得ないからです。

しかし、昔のように「リンク=評価」のままだとスパムが横行するのでそうならないロジックを併用しています。「2.2」でも述べましたが、思わず誰かに紹介したくなるような有用なコンテンツを作ることで、被リンクは自然と集まってきます。

少しでも効率的に被リンクを集めるためにもいくつかのできることをしていきましょう。
  

9-❶ 受けている被リンクを分析する

自然な被リンクを集めるためにも、どんなコンテンツであれば被リンクを受けやすいかを知りましょう。使うツールは「Ahrefs」です。

Ahrefsとはシンガポールとウクライナの企業が運営しているSEO向けのツールです。無料アカウントでもいくつかは分析できます。

Ahrefs

ferretの被リンクの状況を表しています。RDというのが、被リンクドメインの数を表しています。この数が多ければ多いほど、多くのドメインから被リンクを受けているということになります。

まずは、RDの多いコンテンツの特徴を分析することでどんなコンテンツなら被リンクが集められるかを調べましょう。
  

9-❷ シェアされているコンテンツを分析する

その横に、ソーシャルでのシェア数が表示されています。こうやってみると、ソーシャルのシェアとRDの数は比例していないのがわかります。FacebookやTwitterなどで拡散をされても、SEOの効果は無いと以前Google公式で発言されていたことがありました。


ソーシャルにSEO効果が無いからといって、気にしないでいいわけではありません。たとえSEO効果が無くても、拡散力で右に出るものはいないソーシャルです。拡散されればされるほど、自社Webサイトを紹介したいという人も増える可能性も高くなります。

ソーシャルで拡散されているコンテンツを分析し、拡散されやすいコンテンツというのもしっかりと理解しておきましょう。
  

9-❸ OGPを設定してソーシャルで拡散される環境を作る

今の時代、多くの人は検索以外でも情報収集をしています。わかりやすい例が、ソーシャルメディアです。バズと呼ばれる、一気に情報が拡散される現象の発信源となるのはソーシャルメディアが今では多くなっています。

しかし、ただ単にソーシャルメディアに情報を流せばバズが起きるということはありません。それはあまりにソーシャルメディア上に流れている情報量が多いからです。少しでもそのコンテンツの対象となるユーザーの目に留まらせる必要があります。

そこで必要となるのが、OGPタイトルとOGP画像設定です。

OGPを設定した投稿.png

これがOGPを設定した投稿です。見ればわかりますが、画像の部分が非常に目立つようになっています。これはOGP画像を投稿に設定することで、ソーシャルメディア側で画像を表示してくれるようになります。また、OGPタイトルというのを設定すると、ソーシャルメディア上で通常のタイトルとは別のタイトルを表示してくれるようになります。

例えば、Webデザイナー向けの記事であれば、そのことをタイトルに入れてあげることで、Webデザイナーが見た時に「おっ」と思ってクリックしてくれる率も高まるでしょう。タイトルの付け方は色々ありますが、ferretでは大きくわけて以下の4つです。

  • 自分事型:「KPIに悩んでいるWeb担当者必見!」
  • 楽に良いとこどり型:「EC運営者必見!知っておくべき法律7選」
  • 数字訴求型:「CVRが300%アップ!LPOでやるべき〜」
  • 煽り型:「今更聞けない!Googleアナリティクスの設定方法」

OGPの設定方法は詳しく説明している記事があるので、参考にしてみてください。

FacebookのOGPの設定・確認方法

FacebookのOGPの設定・確認方法

世界最大のSNSであるFacebookはユーザーが実名であることに加えて、「いいね!」や「シェア」による情報拡散力が大きな強みです。FacebookユーザーがWebページをシェアした際、その情報に訴求力があると、さらなるシェアが期待できます。SNSの特性を最大限に活用した情報拡散には、ユーザーからの「いいね!」や「シェア」をいかに有効利用できるかが、重要なポイントです。 今回は、Facebookにユーザーが「いいね!」や「シェア」をした場合の表示設定であるOGPについて解説します。OGPの設定次第で、マーケティングの成果をぐっと高められますので、ぜひご参考ください。

SEO対策でよくある質問

ここではSEO対策においてよくある質問をまとめました。

Q: SEOの効果が出るまでの期間はどれくらい?

SEO対策の効果は、ドメインの運用期間やコンテンツの量・質、改善した箇所や対策内容によって異なります。一部の効果はすぐに現れる場合もありますが、基本的には時間がかかるものと考えてください。一般的には、施策を実行してから3か月〜半年程度の期間が必要となるケースが多いです。

Q: キーワード選定のポイントは?

キーワード選定のポイントは以下のとおりです。

  • アクセスを増やしたい商品やサービスに関連するキーワード
  • 一定数の検索ボリュームがあるキーワード
  • 競合性が低いキーワード

また、キーワードを効率的に選定するにはツールを活用することをおすすめします。

Q: SEO対策はどれくらいの費用がかかるの?

自社にSEO対策の知見がある人やエンジニアがいる場合は、特別な費用は発生しませんが、社内にいない場合は、外部の専門会社に依頼してSEEO対策をすることになります。

依頼する内容によって変わりますが、SEO対策の費用相場は以下になります。

内容 費用相場
SEOコンサルティング 中規模:10~30万円(月)、大規模:100~300万円(月)
コンテンツSEO 5〜10万円(1本)
SEO内部対策 10〜50万円(月)
SEO外部対策 5〜30万円(月)

※依頼先によって費用は異なります。

  

SEO対策の基本を押さえて検索結果上位を狙おう

SEO対策とはGoogleの理念からもわかるとおり、ユーザーと向き合うことにつきます。そのために行う施策は以下のようにまとめられます。

  • 検索エンジンのアルゴリズムに合わせて、コンテンツHTML、サイト構造などの最適化を行う
  • 検索するユーザーニーズに合わせた、質の高いコンテンツの提供を行う
  • 外部リンクを増やし、Webサイトの信頼性や評価を高める
  • キーワードやメタデータを効果的に使用し、検索エンジンクローラー)に情報を正確に伝える
  • ユーザーの行動データを分析し、Webサイトの改善につなげる
  • モバイルフレンドリーなデザインやストレスを感じないページ速度を確保する

ユーザーにとって有益なコンテンツを作るとともに、Google検索エンジンにわかりやすい記述やサイト構造、Webサイトでのユーザー体験を考慮したSEO対策を実施することで、検索結果上位を狙いましょう。

SEO対策をもっと知りたい方へ

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