SEO対策をしたいものの、どのようにキーワードを選定したらいいかわからない」
「キーワード調査でおすすめのツールはありませんか」
「そもそもキーワードにはどのようなものがありますか」

このような疑問や悩みを抱えている方もいるのではないでしょうか。

SEO対策は、キーワード選定が重要です。検索ユーザーのニーズを正しく汲んだ情報発信を行うことが、自ずとWebサイトへの集客につながるからです。

では実際にどのように選定すればいいのでしょうか。本記事では、SEOキーワードを決める重要性と具体的な選び方を紹介します。

目次

  1. SEOのキーワードとは?
  2. SEOで軸となるキーワードが重要な理由
  3. SEOでのキーワードの種類
  4. SEO対策キーワードの選び方の手順【初心者でもできる4ステップ】
  5. SEOで軸となるキーワードの決め方【具体例あり】
  6. SEOキーワード選定における優先順位の決め方
  7. SEOキーワードの調査・選定におすすめのツール8選【無料あり】
  8. SEOキーワードの適切な入れ方とコツ
  9. SEOキーワードを選定する際の3つの注意点
  10. キーワード選定ツールを上手く活用しよう

SEOのキーワードとは?

SEOのキーワードとは?

SEOのキーワードとは、GoogleやYahoo!などの検索エンジンで、ユーザーが検索を行う際に入力する、検索語句のことです。

例えば、あなたが渋谷区で歯科医院を経営していて、医院の強みはインプラントだと仮定した場合、ユーザーが「渋谷区 歯科 インプラント」と検索した際に、自社のWebサイト検索結果で上位表示されれば、それをきっかけに来院する人が増える見込みがあり、集客の一助となります。

自社のWebサイトがユーザーニーズを正しく汲み、課題解決につながるコンテンツや情報発信を日頃からできていれば、ニーズに合致する人を自ずと引きつけやすくなります。

検索からユーザーをサイトに集客させるためには、必ずSEOキーワード対策をしなければいけません。 SEOキーワードを理解すると、ユーザーが何を求めているのかがわかるようになります。集客力を維持するためには、SEOキーワードを正しく選定することが重要です。

SEOで軸となるキーワードが重要な理由

SEOで軸となるキーワードが重要な理由

SEOでは、キーワード選びがすべての施策の肝です。ユーザーのニーズ競合他社の特徴自社の強みを理解したうえで、対策キーワードも市場のニーズに沿ったものならばSEOの成功に近づきます。

例えば、歯科医院のSEOを行うとき、「歯科 矯正」と「歯科 インプラント」などのキーワードではサイトで訴求する内容が変わってきます。

  • 歯科 矯正:矯正ができる(得意な)歯科を探している。
  • 歯科 インプラント:インプラントができる(得意な)歯科を探している。

上記の2つのキーワードを、トップページで強調すると「歯科矯正もインプラントも得意な歯科医院」となってしまいます。つまり、アピールポイントが曖昧になり、訴求力が弱まってしまいます。

一般的には1サイト1ワードと言われており、メインとなる軸が決まらなければ、ホームページのデザインやアピールポイントが定まらず、何を強みとするサービス・商品なのかわからなくなります。

SEOでのキーワードの種類

SEOでのキーワードの種類

キーワードを決める上で、キーワードの種類を知っておきましょう。

単一キーワード/複合キーワード

単一キーワードとは、「歯科」「歯科医院」など、一語句のみで構成されるSEOキーワードです。複合キーワードは、「歯科 渋谷」など、複数語句から成るSEOキーワードです。

ビッグキーワード/スモールキーワード

ビッグキーワードとは「歯科」「歯医者」など、曖昧で一般的なSEOキーワードで、検索ボリュームは多い一方、競合相手が無数に多くなります。

一方、スモールキーワードは、「渋谷区の歯科」などビッグキーワードと比較してやや限定的で競合性も低下するSEOキーワードのことです。

ブロードマッチキーワード

ブロードマッチキーワードとは、ビッグキーワードと部分一致するSEOキーワードのことです。

例えば「歯科 矯正」「歯科 クチコミ」などのユーザー検索語句を想定してWebサイトコンテンツを作っておくと、部分的にニーズに合致するユーザーを誘客しやすくなります。

ロングテールキーワード

ロングテールキーワードとは、「渋谷 歯科 インプラント」のように、複数語句で構成され、検索ボリューム・競合ともに少ないSEOキーワードのことです。複合極は一般的には3語句以上を指します。ニーズに合致した人をピンポイントで誘客しやすく、一定数のコンバージョンを期待できます。

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SEO対策キーワードの選び方の手順【初心者でもできる4ステップ】

SEO対策キーワードの選び方の手順【初心者でもできる4ステップ】

ここでは、SEO対策キーワードの選定手順をみていきましょう。実際にキーワード選定をしたことがない初心者でもこの手順に沿って行えば、簡単にできます。

キーワード選定の主な手順は、以下の4ステップです。

  • メインキーワードを決める
  • キーワード候補を洗い出す
  • キーワードを各カテゴリでグループ化する
  • キーワードの優先度をつける

順番にみていきましょう。

ステップ1.メインキーワードを決める

まず、メインキーワードを決めます。メインキーワードとは、記事の軸になるキーワードです。

メインキーワードの決め方としては、主に以下の3点が挙げられます。

  • ペルソナの悩みや課題から考える
  • 狙いたい検索市場(キーワード領域)から考える
  • コンバージョンにつながっているキーワードから考える

ページに訪問してきたユーザーをコンバージョンにつなげるために、商品・サービスでユーザーの抱える悩みや課題を解決できるベネフィットを明示できるキーワードを選定することが必要です。

ユーザーが最初に思いつくような検索市場(キーワード領域)がSEOの最終的に目指すメインキーワードですが、今後獲得したい検索市場(キーワード領域)から探し出す方法もあります。そのためには、上位競合サイトがどのようなキーワードを獲得しているのかなどの調査も必要です。

また、すでにコンバージョンを獲得しているキーワードの調査をすることで、さらにコンバージョンが狙えるキーワードの調査がしやすくなります。

このように、最初に軸となるキーワードを決めることによって、ニーズのある関連キーワードの調査がしやすくなるため効率的です。

ステップ2.キーワード候補を洗い出す

次に、キーワード候補を洗い出します。

適切なキーワード選定には、軸となるメインキーワードを中心に、関連性の高いキーワードを洗い出すことが大切です。関連キーワードの洗い出しをすることによって、商品・サービスに関連し、需要のある検索キーワードを選びやすくなります。

キーワードの洗い出しは、人間の手では限界があるため、キーワードツールの使用がおすすめです。大量に抽出する作業ではツールを使用した方が効率的でしょう。

ステップ3.キーワードを各カテゴリでグループ化する

キーワードの洗い出しが完了したら、キーワードを各カテゴリでグループ化します。

キーワードをカテゴリやニーズによってグルーピングすることには、以下のようにさまざまなメリットがあります。

  • 記事内で関連キーワードを対策できる
  • 抜け漏れを防げる
  • カニバリを防止できる

また、次のステップで必要なキーワードの優先順位がつけやすくなるため、ツールを使ってキーワードをグループ化しましょう。

ステップ4.キーワードの優先度をつける

最後に、洗い出してグループ化したキーワードの優先度をつけます。

優先順位をつけるためには、検索ボリュームと競合性(難易度)の観点が重要です。

検索ボリュームが大きいことや売上につながることだけで選んではいけません。以下の3つの観点を兼ね備えたキーワードを抽出し、そのなかから優先度をつける必要があります。

  • ユーザーニーズ(ユーザーの需要があるか)
  • 自社の商品・サービスの強み(自社商材の強みにつながるか)
  • ワーディング(検索されやすい言葉か)

とはいえ、上位表示できるインパクトが大きいことや売上につながることから、できる限り検索ボリュームが大きく競合性のあるキーワードを選ぶに越したことはありません。

SEOで軸となるキーワードの決め方【具体例あり】

SEOで軸となるキーワードの決め方【具体例あり】

1.見込みのあるキーワードを集める

ユーザーのニーズ・競合他社の特徴・自社の強みを把握したうえで、導きだしたキーワードを元にします。Googleのキーワードプランナーを使い、類似する対策キーワード候補を集めます。

キーワードプランナーの使い方はこちらの記事で紹介しています。

Google(グーグル)広告「キーワードプランナー」の使い方!導入から実践までを徹底解説

Google(グーグル)広告「キーワードプランナー」の使い方!導入から実践までを徹底解説

Webコンテンツ制作で一度は聞いたことがあるキーワードプランナー。役立つツールであることは浸透していますが、使い方はご存知でしょうか?意外と理解されていないGoogle広告のキーワードプランナーについて導入から実践までを解説していきます。

例に、渋谷の加圧トレーニングジムのキーワードを集めた結果を挙げてみます。

キーワードの種類 キーワード
ビッグワード 加圧、加圧トレーニング、加圧ジム etc
加圧 ✕ 地域軸 加圧 渋谷、加圧トレーニング 渋谷、加圧ジム 渋谷、加圧 東京 etc
加圧 ✕ 評価軸 加圧 口コミ etc
加圧 ✕ 効果軸 加圧 トレーニング効果、加圧 ダイエット効果、加圧 ダイエット、加圧 脳梗塞 etc
加圧 ✕ お金軸 加圧 金額、加圧 高い、加圧 激安 etc

このように、ユーザーが検索しそうなキーワードを洗い出してみましょう。書き出し終わったら、このキーワードがユーザーのニーズのあるキーワードなのかを調べる必要があります。

2.集めたキーワードを調査する

もともと検索結果で表示順位が低く、上位表示させる意義のあるキーワードを見つけたら、検索ボリュームallintile(オールインタイトル)検索で調査を行います。

SEOキーワードの検索ボリュームを調査する

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検索エンジンで検索された回数を指します。検索ボリュームが多ければ多いほど、より多くの検索がされていることになり、競合が多いと予想できます。つまり対策の難易度が上がり、手間やコストがかかることになります。

それらは、GoogleキーワードプランナーYahoo!キーワードアドバイスツールで確認できます。予算や効果を考えながら、対策キーワードを選びます。

● 競合調査ができるallintitle検索とは

allintitle検索は、Googleの検索機能の1つです。特定のキーワードが、そのホームページタイトルに入っているかどうかを調べられます。タイトル内に入っているホームページが多ければ多いほど、競合が多く、難易度が上がります。

具体的には次のようにおこないます。***の部分には対策したいキーワードを入力します。

Googleで「allintitle:***」と検索します。
例)allintitle:スマホケース
「スマホケース」がタイトルに入っているホームページの数がわかります。

allintitle:スマホケースの検索結果

上図のように検索結果には「スマホケース」を含んだタイトルが表示され、その表示された数が競合数となります。数が多ければ多いほど、競合性が高く、上位表示を狙う難易度が高くなります。

3.SEOの対策キーワードを決める

調査した結果から、次の3つの条件を満たすキーワードを探します。

  • 現状の順位が10位以下検索結果の1ページ目に入っていない)
  • 似たようなキーワードの中で検索ボリュームが多いもの(検索しているユーザーが多い)
  • 競合サイトが少ない

これらの条件を満たすキーワードが見つかりますと、いよいよ具体的にSEOを行うべき対策キーワードが見えてきます。なお、キーワードの数が多いときはエクセルやGoogleスプレッドシートでまとめると優先順位をつけやすくなります。

SEOの対策キーワードを決める

上図はGoogleキーワードプランナーで設定したキーワードをダウンロードし、スプレッドシートにまとめたものです。上記のポイントを観点にキーワードを決めます。

SEOキーワード選定での優先順位の決め方

SEOキーワード選定での優先順位の決め方

対策するキーワードが決まったら、次に優先順を決めます。ここでは優先順位を決めるポイントを紹介します。

1.検索ボリュームの多さ

まずはキーワードプランナーを活用して、狙いたいキーワードの検索ボリュームを調べてみましょう。

キーワードプランナーはGoogle広告にログインしてGoogle広告アカウントを開設し、広告上部メニューの「ツールと設定>プランニング>キーワードプランナー」から無料で利用できます。広告料金支払い用のクレジットカード情報登録は必要ですが、実際に広告出稿しなくても、キーワードプランナーだけなら無料で利用可能です。

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「新しいキーワードを見つける」を選択
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調べたいキーワードを入力する

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検索ボリュームや競合性、関連するキーワード候補が表示されます。
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ここで注意すべきポイントは、「検索ボリュームが多すぎると競合性が高く、SEO対策の難易度が上がり、逆に少なすぎても、一般的にユーザーの目に留まる確率が下がってしまう」という点です。

誰も検索していないSEOキーワードに関して対策を行っても、そもそもユーザーニーズに合致していないことになり、自社サイトを見つけてもらえません。

よって、目安として月間平均検索ボリューム:1,000〜10,000程度のキーワードにまずは着目してみましょう。

2.検索意図がサービスや商品に適しているか

実際の商品・サービス提供内容に即していて、ユーザー視点でイメージしやすいキーワードにしましょう。

(例)「宅配弁当」「宅配 弁当」「宅配 弁当 渋谷」

反対に、実際に提供している商品・サービスと関連性の薄いキーワードは盛り込まないようにしましょう。それは、ユーザーニーズを正しくとらえることと相反するからです。

Googleが目指すユーザビリティ向上とは、ユーザーニーズを汲み、ユーザーが求める答えを返し、ユーザーの問題解決に寄与することです。

この考えにうまく乗ることが、結果的にGoogle検索エンジンでの自社コンテンツの評価を高めるコツになります。

3.競合性の高さ

狙いたいキーワードの競合性の高低も判断基準にしましょう。

競合性の高いキーワードは、多くのユーザーニーズがありますが、SEO対策初心者にはハードルが高くなっています。自社のコンテンツが上位表示されるまでに、何度も繰り返しコンテンツの継続的なメンテナンスが必要になる場合もあるからです。

一方、競合性の低いキーワードは、SEO対策初心者でも比較的ハードルが低く、サイトやコンテンツに少しの工夫を加えるだけでも上位表示を狙いやすくなっています。

キーワード選定のポイントは以下です。

  • 軸となるキーワードを1つ見つける
  • キーワードを選定する時には検索ボリューム・競合数・現状の順位を基準にする
  • 軸になるキーワードは訴求ポイントになる

SEOを行うとき、内製でも外注でも、軸となるキーワードを選ぶことは重要です。

キーワードプランナーなどのツールを使ったり、実際の検索結果を見たりして慎重に選びましょう。そしてその対策キーワードを軸に、コンテンツ(記事や内容)をつくり、Google検索などからのアクセスを獲得しましょう。

SEOキーワードの調査・選定におすすめのツール8選【無料あり】

SEOキーワードの調査・選定におすすめのツール8選【無料あり】

これまで述べてきたように、SEOキーワードの調査や選定にはツールを使用することで効率的に行えます。

SEOキーワードの調査や選定におすすめのツール8選は、以下のとおりです。

  • Googleキーワードプランナー
  • Googleトレンド
  • Google Search Console
  • ラッコキーワード
  • Ubersuggest
  • Keyword Tool
  • Keywordmap
  • Ahrefs

それぞれの特徴を詳しくみていきましょう。

Googleキーワードプランナー|キーワード調査・キーワード選定ツール

Googleキーワードプランナー|キーワード調査・キーワード選定ツール

引用元:Googleキーワードプランナー

Googleキーワードプランナーとは、キーワードの調査や選定ができる無料のGoogle公式ツールです。

Googleキーワードプランナーを使用すると、キーワードを入力することでサジェストキーワードや関連キーワードの検索ボリュームを確認できます。

ただし、Google広告を出していない場合は検索ボリュームがおよその数値で表示されてしまうため、出稿していない場合は別のツールで詳しく調べるといいでしょう。

Googleトレンド|検索クエリのトレンドの分析ツール

Googleトレンド|検索クエリのトレンドの分析ツール
引用元:Googleトレンド

Googleトレンドは、検索トレンドを確認できる無料のGoogle公式ツールです。

検索トレンドとは、具体的に、特定キーワードの検索ボリュームのこれまでの推移のことです。

5年前や1時間前など期間を選択して調査できます。

特定のキーワードの検索回数や急上昇しているトレンドキーワードなどがわかるため、今後伸びる可能性があるキーワードを選定する際に役立ちます。

Google Search Console(サーチコンソール)|Webサイトのパフォーマンス分析ツール

Google Search Console(サーチコンソール)|Webサイトのパフォーマンス分析ツール
引用元:Google Search Console

Google Search Console(サーチコンソール)は、すでにある自社サイトにどれくらいの流入があるかを確認できる無料のGoogle公式のツールです。

Google Search Consoleを使うことによって、ユーザーが自発的に検索したページに訪問したキーワードを調べられます。

つまり、すでに運用している自社サイトにどのようなキーワードでどれくらい表示やクリックがされているのかなどサイトのパフォーマンスを知りたい場合に重宝します。

実際に検索されているキーワードを具体的に抽出できるため、運用しているサイトがある場合は、定期的にチェックするようにしましょう。

ラッコキーワード|無料で使えるキーワードリサーチツール

ラッコキーワード|無料で使えるキーワードリサーチツール
引用元:ラッコキーワード

ラッコキーワードは、SEOツールとしてよく利用されている無料のキーワード調査ツールです。

ラッコキーワードの検索窓にキーワードを入力することで、Googleのサジェストを調査してくれます。

具体的に洗い出してくれる主要なキーワードは、以下のとおりです。

  • 関連キーワード
  • 検索ボリューム
  • 共起語

これらをワンクリックでリスト化して抽出してくれるため、時間や手間を大きく削減できます。

Ubersuggest(ウーバーサジェスト)|無料で使えるキーワード分析ツール

Ubersuggest(ウーバーサジェスト)|無料で使えるキーワード分析ツール
引用元:Ubersuggest

Ubersuggest(ウーバーサジェスト)は、キーワード分析機能が中心のSEOツールです。

主に、Ubersuggest(ウーバーサジェスト)で調査できる項目は以下のとおりです。

  • キーワード調査(検索ボリューム、SEO難易度など)
  • トラフィック調査(流入キーワード数、月間の検索流入数など)
  • リンク調査(被リンク数、ドメインパワーなど)

有料プランもありますが、回数制限があるものの無料でも使える機能が豊富にあるため、まずは無料プランで操作性や機能性などを試してみましょう。

Keyword Tool(キーワードツール)|Google以外のキーワードも確認できる分析ツール

Keyword Tool(キーワードツール)|Google以外のキーワードも確認できる分析ツール
引用元:Keyword Tool

Keyword Tool(キーワードツール)は、キーワード分析ができるSEOツールのひとつです。

調査可能な内容は、主に以下の項目です。

  • サジェストキーワード
  • 関連キーワード
  • 検索ボリューム
  • 検索順位

無料プランだとキーワードの表示数に制限がかかってしまいますが、他のツールでは取得できない量のキーワードやニッチなキーワードを抽出してくれるため、ユーザーの検索意図を満たすのに活用できます。

また、Google以外にも以下のようなプラットフォームでのキーワード調査もできます。

  • YouTube
  • Amazon
  • Instagram
  • X(旧Twitter

有料プランでは検索ボリュームやクリック単価なども調査できますが、無料版でもキーワード選定に必要な内容は調査可能ですので、まずは無料プランで使ってみるといいでしょう。

Keywordmap(キーワードマップ)|競合サイトの調査・分析に強みをもつ分析ツール

Keywordmap(キーワードマップ)|競合サイトの調査・分析に強みをもつ分析ツール
引用元:Keywordmap

Keywordmap(キーワードマップ)は、キーワードの選定・分析からコンテンツ作成まで一貫して1つのツールで行えるSEOツールです。

Keywordmap(キーワードマップ)を使うことで、以下の内容を調査できます。

  • サジェストキーワード
  • 関連キーワード
  • 共起語
  • 流入キーワード
  • 検索ボリューム

膨大なデータから競合調査をもとにしたキーワード選定だけでなく、AIライティングや効果測定などSEO業務を総合的にサポートしてくれる豊富な機能が備わったツールです。

Ahrefs(エイチレフス)|被リンク分析・競合調査ツール

Ahrefs(エイチレフス)|被リンク分析・競合調査ツール
引用元:Ahrefs

Ahrefs(エイチレフス)は、ドメイン単位やURL単位で調査できる有料のSEOツールです。

Ahrefs(エイチレフス)では、主に以下のような機能があります。

  • サイトエクスプローラー(被リンク調査、流入キーワード調査など)
  • コンテンツエクスプローラー(ソーシャルメディアでの反応など)
  • キーワードエクスプローラー(検索ボリュームや難易度など)
  • アラート機能(リアルタイムでの被リンクの増減)
  • ランキング調査(自社サイトや競合サイトの順位チェックなど)

他のSEOツールと異なり、すべて有料になってしまいますが、機能の豊富さを考慮すれば費用対効果は高いでしょう。

SEOキーワードの適切な入れ方とコツ

SEOキーワードの適切な入れ方とコツ

SEOキーワードの選定方法や選定に役立つツールはわかったものの、そのキーワードをコンテンツ内でどのように反映すればいいのか疑問に感じる人もいるのではないでしょうか。

コンテンツ内にキーワードを無闇に多用すればいいわけではありません。選定したキーワードはコンテンツ内のそれぞれ適切な文字数や適切な場所で使用することによって、検索順位で上位を狙えるようになります。

SEOキーワードを適切に入れるための主要な方法とコツは、以下のとおりです。

  • タイトルや見出しにキーワードを入れる
  • メタディスクリプションにキーワードを入れる
  • 本文中に自然な流れでキーワードを入れる

それぞれ確認していきましょう。

タイトルや見出しにキーワードを入れる

SEOの適切な配置方法とコツの1つ目は、タイトルや見出しにキーワードを入れることです。

タイトルや見出しにSEOキーワードを含めることによって、ユーザーと検索エンジンロボット(クローラー)の双方にとって記事の内容を伝える役割があるため、効果的です。

特に、見出しタグにキーワードを含めると、ユーザーの検索ニーズと関連性があることをユーザーとクローラーの双方へ伝える役割も果たします。

注意しなければいけないのは、すべての見出しに無理矢理キーワードを含めようとすることです。

無闇にキーワードを乱用してしまうとかえって読みにくくなってしまい、コンテンツの質を下げる恐れがあります。

そのため、可読性・視認性・判読性の観点から違和感が出ないように、自然な流れでキーワードを入れる必要があります。

メタディスクリプションにキーワードを入れる

SEOの適切な配置方法とコツの2つ目は、メタディスクリプションにキーワードを入れることです。

メタディスクリプションとは、検索結果画面にタイトルの直下に表示された説明文(スニペット)のことです。

基本的には自分で設定する必要があり、コンテンツの要約文や説明文を記載します。設定しない場合は検索エンジンが本文に書かれた一部の文章を自動で選択してくれます。

メタディスクリプションにSEOでの対策キーワードを入れることは、SEOの観点では直接的な影響はありません。

しかし、ユーザーに記事の内容を伝える意味では間接的にSEOの効果があります。

本文中に自然な流れでキーワードを入れる

SEOの適切な配置方法とコツの3つ目は、本文中に自然な流れでキーワードを入れることです。

本文中でキーワードを使用することもSEOに効果があります。

しかし、キーワードを入れることを意識するあまり、キーワードを無理に詰め込みすぎてしまう恐れがあります。これは、コンテンツの質から考えれば、逆効果です。

本文でキーワードが不自然にならないようにすることが重要です。

繰り返しにはなりますが、文章は読みやすさ(可読性)を重視して、文章に違和感がないように自然にキーワードを入れましょう。

SEOキーワードを選定する際の3つの注意点

SEOキーワードを選定する際の3つの注意点

最後に、SEOキーワードを選定する際に注意すべきことをまとめました。記事の制作段階から運用段階までキーワード選定では注意すべきことがあります。

主な注意事項は、以下の3点です。

  • 記事内にSEOキーワードを過剰に入れるような設計をしない
  • SEOキーワードのカニバリゼーション(カニバリ)を防ぐ
  • SEOキーワードを定期的に見直す

制作段階のキーワード選定から注意すべきこともあるので、気をつけましょう。

記事内にSEOキーワードを過剰に入れるような設計をしない

SEOキーワードを選定する際の1つ目の注意点は、SEOキーワードを過剰に入れないことです。

先述のとおり、キーワードを詰め込みすぎることは決してSEO対策に効果的とはいえません。

最悪の場合、検索エンジンからスパムサイトと判定される危険性も考えられます。

そのため、SEOキーワードを過剰に入れて文章に違和感がないように以下の対策が必要です。

  • 1つの記事で1つのキーワードに絞る
  • 読みやすさを優先する

キーワードだけにフォーカスするのではなく、見出しの内容にあったコンテンツの内容と質を意識して記事を制作しましょう。

SEOキーワードのカニバリゼーション(カニバリ)を防ぐ

SEOキーワードを選定する際の2つ目の注意点は、SEOキーワードのカニバリゼーション(カニバリ)を防ぐことです。

SEOでのカニバリゼーション(カニバリ)とは、複数のページで同じキーワードにおいて競合している状態のことです。

カニバリゼーション(カニバリ)の発生にともなって、以下のような悪影響が考えられます。

  • クリックの分散
  • SEO評価の分散
  • コンバージョンの機会損失

その結果、いずれの記事かどちらの記事も検索結果で上位表示されなくなってしまう恐れがあります。

そのため、カニバリゼーション(カニバリ)が発生しないように、対応策としてキーワードを管理しておくことが必要です。

もしカニバリゼーション(カニバリ)が起こってしまった場合の対処法としては、ページの統合やリダイレクトの設定で回避できます。

SEOキーワードを定期的に見直す

SEOキーワードを選定する際の3つ目の注意点は、SEOキーワードを定期的に見直すことです。

一度キーワードを選定して記事を制作すると、キーワードの追加や削除を行わない人が多い傾向にありますが、一度キーワードの選定をすれば終わったわけではありません。

サイト公開後も分析と改善を繰り返して、キーワードを定期的に見直す必要があります。

狙ったキーワードで上位表示できていない場合は、キーワード選定に問題があることも考えられるため、キーワード選定からの再調査やトピックの変更などを行う必要があります。

キーワードの見直しは、成果が出ていない場合だけでなく、成果が出ている場合でも同様に必要です。

成果が出ている場合でも、すでに選定して成果の出たキーワードとそれと関連性のあるキーワードを選定して、記事を制作することが求められます。

このように、常にユーザーにとって高品質なコンテンツを提供することがSEO対策で重要なポイントです。

キーワード選定ツールをうまく活用しよう

SEOキーワード選定には、本記事で紹介したGoogleの「キーワードプランナー」を利用するほか、サードパーティー製のツールも複数存在します。

選定ツールを使うと、自社コンテンツSEO対策を講じるうえで「競合1位のコンテンツは、どのような作りになっているだろう?」「競合サイトがユーザーによく見られている理由・強みは?」「競合と自社を現状比較して、上位表示のために足りない要素は何だろう?」など、クイックに洞察しやすくなります。

検索アルゴリズムとは毎日アップデートされるため、スピーディーで的確なSEO対策が必須です。ユーザーニーズを正しくとらえ、自社サイトに実装していくために、ぜひツールを積極的に活用しましょう。

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