SEOのアルゴリズムは絶えず進化しており、Googleはユーザーにとって有益なコンテンツを評価する方針を採っています。従来のSEO対策が効果を発揮しにくくなっている状況も見受けられ、オウンドメディア運営者やSEO担当者はGoogleの最新アップデートへの対応とSEO分析に頭を悩ませています。

この記事では、株式会社シンメトリックが提供するSEO分析ツール「ANATOMY(アナトミー)」を紹介します。SEO分析に必要なデータ収集自動化でき、業務効率化を期待できるツールです。ferret編集部が実際に体験し、その使用感について解説します。

SEO分析ツール「ANATOMY(アナトミー)」

変化の著しいGoogleアップデートでSEO分析が後手に回ってませんか?

近年ではGoogleアルゴリズムアップデートが盛んに行われ、サイトのアクセス数や検索順位の変動に追われた方も多いのではないでしょうか。SEO分析の手法は企業によってさまざまですが、多くの方がGoogle Analytics4やサーチコンソール、検索順位計測ツールなど複数のツールを使用して、最終的にはExcelで管理しているのではないでしょうか。

SEO分析シート.jpg

この、「複数のツールから取得したデータを取りまとめる」プロセスに、意外と多くの時間や労力を取られてしまっている人も多いはず。

データ収集プロセスを自動化できれば、業務効率化につながり、本来の目的である「分析」にもっと多くの時間を掛けられるようになります。

マーケティング担当者として「Googleアルゴリズムアップデートのたびに、アクセス減や順位変動への対応に追われている」「本来注力すべきSEO対策が後手に回ってしまっている」と頭を悩ませているのならば、Web解析データの取りまとめを自動化できるツールを導入すべきだと言えます。

SEO分析ツール「ANATOMY(アナトミー)」で分析業務を効率化

ここからは、Web解析データの収集を自動化し、アクセス解析とSEO分析を1つのツールで行うことができる便利なツール「ANATOMY(アナトミー)」を紹介します。無料版から利用可能です。

Google Analytics4とサーチコンソールのデータの両方を、「ANATOMY(アナトミー)」に連携させることが可能です。それぞれのデータを統合して、わかりやすく可視化してくれるので、「Google Analytics4と、サーチコンソールの両方をブラウザで開いて、データを確認しに行く」という負担を軽減できます。

SEO分析ツール「ANATOMY(アナトミー)」

また、「ANATOMY(アナトミー)」に、順位変動を注視したいキーワードをあらかじめ登録しておくと、パフォーマンスの高いページを自動的に発見し、詳細レポートを作成してくれます。

たとえば「レンタサイクル」「レンタル」「立川 レンタサイクル」といったキーワード群の

  • 検索結果表示回数
  • クリック数

を容易に追跡可能で、その中で特にどのキーワードが集客に貢献しているかをクイックに可視化できます。

そこからさらに、特定のキーワードに焦点を当て、

  • 検索順位の推移

を一目で把握することもできます。

表示回数とクリック数

実践!「ANATOMY」で行うSEO分析

それでは、「ANATOMY」を活用して実際にSEO分析を行ってみます。仮の設定として以下のケースを見てみましょう。

課題:半年前に比べてアクセスが全体的に減少している

まずは全体が落ちているのか、一部のページが落ちているのか特定する

まずは、「ドメインレポート」というメニューにアクセス。「ページビュー」と「流入」という指標に着目し、半年間の推移を大まかに見ます。

ドメインレポート_ページビュー

この例でいうと、2023年7〜12月の期間でPVが大きく減っていることが伺えます。サイト全体でPVが落ちている可能性もありますが、どこか特定のページに原因があるのかどうか、さらに深掘りをします。

「登録URL」というメニューにアクセスします。動向を注視したいURLをあらかじめ登録しておくことで、週次ページレポートを作成してくれます。

週次ページレポート

この「登録URL」の画面をよく見ていく中で、「(直近)8週間のページビュー変動」という指標が、かなり悪化しているページが見つかりました。

8週間のページビュー変動.png

悪化しているページとは、トップページで、直近8週間でページビューがほぼ半減していることが明らかに。

どのキーワードで落ちているか確認

トップページPVが直近8週間で大幅に悪化したことがわかったので、次は、「どのキーワードで落ちているのか?」という点を見極めます。

「登録キーワード」というメニューにアクセスします。動向を注視したいキーワードをあらかじめ登録しておくと、

  • 検索順位の週次推移
  • クリック数の週次推移
  • 評価対象のページ詳細(リンクで直接遷移可能)

を一覧で確認できます。

どのキーワードで落ちているのか?.png

この画面をよく見ていく中で、「多摩川 レンタサイクル」というキーワードの順位が

  • 直近8週間で大きく変動している。以前は1位だったのに、最近は15位。ほとんどクリックされなくなっている。

とわかります。

検索順位の下降

その一方で、

  • 「ロードバイク、クロス、自転車」
  • 「レンタル」

というキーワードは、検索順位の減少幅が比較的小さいようです。これはユーザーからすると長期的に検索需要のあるキーワードの可能性が高いと言えます。

検索需要のあるキーワード調査.png

このようなキーワードで検索上位を獲得できるようコンテンツを改善することで、もっと集客増加につながる可能性があるでしょう。

検索意図の変化やコンテンツの質を確認

ここまでの考察で

  • 多摩川 レンタサイクル」というキーワードは人気がなくなった
  • ただし「レンタル」「ロードバイク、クロス、自転車」というキーワードは安定して需要がありそう

とわかりました。

もっともアクセスが落ちているのはトップページです。トップページを「多摩川 レンタサイクル」というキーワードを想定したものではなく、「レンタル」「ロードバイク、クロス、自転車」というキーワードを想定した内容に改善する必要があると言えそうです。

それでは、「レンタル」「ロードバイク、クロス、自転車」といったキーワードに関連して、ユーザーの検索意図が直近6ヶ月間でどのように変化したか、もう少し深掘りをします。

ここからは「ANATOMY」の有料版(月2,500円から利用可能)で利用できる機能「タイルビュー分析」を利用します。

以下は、「ロードバイク レンタル(※部分一致)」というキーワードでトップページに来た人が、

  • トップページ訪問後、サイト内のどのページに関心を持って遷移したか
  • その直近6ヶ月間での変化

を一覧で可視化できる画面です。

たとえば、もっとも左上隅に表示されている緑色のタイルは、「トップページ」を示しています。これを2回クリックすると、ページ間の遷移状況をアニメーション表示します。遷移先タイル内の赤文字が「遷移した数」を示しています。

動線アニメーション.gif

そして、次に示す画面は、「6ヶ月前と比較して、各ページへの、流入変動の差分を見たい」という目的でさらに項目を絞って表示させたものです。

流入変動の差分.png

タイル表示の中で

  • 赤いタイル:流入が減少したページ。ユーザーからの需要が減ったコンテンツ
  • 青いタイル:流入が増えたページ。ユーザーから関心を持たれている、求められているコンテンツ

を示します。

たとえば「流入減少幅=−670」という赤いタイルがあります。このタイルをクリックしてどのようなコンテンツか詳細を確認してみると、「東京ではなく、沖縄でのレンタサイクル観光について伝えるコンテンツ」でした。

一方、「流入増加幅=98」という青いタイルがあります。このタイルもクリックしてみると「多摩川周辺での、ロードバイク初心者向け、無料講習会」を伝えるコンテンツだとわかりました。

リライトを実行し、効果を検証する

ここまでの「ANATOMY」を活用した分析から考察できることは、以下のポイントです。

  • トップページを改善した方が良い
  • 「多摩川 レンタサイクル」というキーワードはこの半年で人気がほとんどなくなった
  • ただし「レンタル」「ロードバイク、クロス、自転車」というキーワードは安定して需要がある
  • 多摩川周辺におけるロードバイク初心者向け無料講習会を、トップページで強く訴求したほうが、よりユーザーの興味関心に合った情報を提供できそう

このような発見を踏まえて、このあとはトップページのクリエイティブやメインコピー、詳細に説明する内容を差し替えるべきだとわかります。

サイト改善策の実行後は、さらに「ANATOMY」を活用して「狙ったキーワードで本当に流入を確保できているか?」と検証する流れを確立すると良いでしょう。

なお、「タイルビュー分析」には「ノート機能」という便利な機能も搭載されています。

ノート機能.png

ノート機能2.png

タイルビュー分析画面の右上に表示される、ピンク色のノートのアイコンをクリックすると、メモの画面が開きます。ここに、施策実施内容のメモや、KPI達成状況などに関するコメントを残してしておけば、チーム内で簡単に情報を共有でき、振り返りがスムーズになります。

なお、「ANATOMY」の利用料金は「1ユーザーごとに課金」する形式ではなく、複数のユーザーが同時に使用しても、料金は一律です。月額2,500円からの利用が可能で、これは複数のチームメンバーが共有して使える点で、大きな魅力と言えます。

高度なSEO分析は月2,500円〜のプランで利用可能

本記事では、SEO分析ツール「ANATOMY(アナトミー)」でできることを詳細に紹介しました。

分析例の中で紹介した

  • タイルビュー分析
  • ページ間の遷移/被遷移のビジュアル表示

といった機能は、月2,500円〜の「starterプラン」で利用できます。なお、無料プランでできることはこちらの記事も参考にしてください。

サイトの現状が一目でわかる。GA4とサーチコンソールの解析をまとめて可視化できる無料ツール「ANATOMY」の魅力とは?

サイトの現状が一目でわかる。GA4とサーチコンソールの解析をまとめて可視化できる無料ツール「ANATOMY」の魅力とは?

Google Analyticsとサーチコンソールの解析をまとめて可視化できる、株式会社シンメトリックが提供しているWebサイト分析ツール「ANATOMY」の魅力について、ferret編集部の視点で解説!

「ANATOMY」を利用することで、

  • サイトの流入が落ちてしまったのは、なぜ?
  • サイト全体なのか、特定のコンテンツに原因があるのか
  • どのキーワードが強い?弱い?
  • SEO対策を強化するなら、まずはどのページから、どのように着手すべき?

このようなポイントをクイックに理解することが可能です。手軽に素早く分析作業ができる環境を整えておくと、取り組む回数も自然と増えやすくなるでしょう。日々「ANATOMY」を触っているうちに、分析担当者の洞察力仮説立案力向上していきそうです。

料金もリーズナブルなので「SEO対策に割くことのできる人手も、予算も限られている」「自社内でSEO対策を完結させたい」といった企業に向けて、特におすすめです。是非、Web解析データ収集の自動化を目指してみてはいかがでしょうか。