品質スコアとは、Google Adwords広告における、Google広告に与える評価の指針のことを指します。
検索語と広告の関連性が高い場合には、ユーザーの利便性が高いと判断されるため高い品質スコアが与えられます。その結果、掲載されやすくなりクリック率が高くなります。Yahoo!プロモーション広告の場合は「品質インデックス」と表記されています。

評価基準

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品質スコアについての考え方は以下の通りです。

たとえば、赤いコートを探しているユーザーがGoogle検索で「コート 赤」と入力したところ、検索結果ページに赤いコートの広告が表示されました。ユーザーは検索によって、自分に必要なものを的確に見つけることができたわけです。このような場合、ユーザーの利便性が高いと判断され広告品質スコアが高くなります。

しかし、「コート 赤」と検索したにも関わらず、他の色のコートの広告が表示されてしまった場合は、ユーザーの期待する検索結果ではありません。このような場合、ユーザーの利便性が低いと判断され、低い品質スコアが与えられます。

ユーザーの検索語と関連性の高い広告は、ユーザーが頻繁にクリックし高い順位で掲載されるため、結果的に高い成果に結びつくと考えられます。

品質スコアを上げることで、広告費を削減できる。

広告の掲載順は、品質スコアに入札価格を掛け合わせた広告ランクによって決定します。
ですから、品質スコアが高い広告は少ないコストで出すことができます。

品質スコアを上げる努力をすることは、長期的に広告を運用していく上でとても重要です。たとえば、品質スコアが2で入札単価が9の広告と、品質スコアが9で入札単価が2の広告があるとします。掛け算ですから、結果はどちらも18です。広告ランクは同じ値になるので、掲載される順番も同じになります。

しかし、品質スコアが高いほうが検索語との関連性が高いため、ユーザーは後者の広告をクリックします。その結果、前者の広告は入札単価を上げ続けないと順位をキープできなくなります。逆に後者は、入札単価を下げることができるのです。

品質スコアの導入理由

品質スコアは2005年にはじめて導入されました。それ以前は、単に入札価格が多い順番で表示されていました。つまり、広告費に余裕のある企業などは広告を出しやすかったわけです。その一方、このシステムの場合、ユーザーの求める情報とは無関係の広告が表示されることが多く、利便性が低かったのです。

その後、ユーザーとできるだけ関連性の高いものを表示させるために導入されたのが品質スコアです。これにより、広告費に余裕のない企業や個人でも広告が出しやすくなるという利点も生まれました。

現在では、いかに費用をつぎ込むかではなく、いかに関連性を高めて品質スコアを上げるかが重要になっています。

会話例

広告品質スコアが高かったので、今月の広告費は安く済んだ」
品質スコアを上げるために、まず設定キーワードを見直そう」