こんにちは、株式会社ブレインパッドでソーシャルメディア分析を担当している福江です。

2018平昌冬季オリンピックが2月25日に無事閉幕しました。

日本は金メダル4個、銀メダル5個、銅メダル4個の計13個と冬季オリンピックでは過去最多のメダル獲得数となりました。

オリンピックを観戦しながらその様子をSNSに投稿したり、メダル獲得のニュースをSNSでシェアした人は多いのではないでしょうか。

この記事では、平昌オリンピックにおけるSNSの盛り上がりを分析し、SNSで特に投稿が多かった「SNSの金メダル」選手を探ってみます。

今回の分析対象となるSNSは、Twitter、インスタグラムの2つです。

期間中のオリンピック関連の投稿数は400万件以上

まず平昌オリンピック期間中(2月9日~2月25日)にTwitterとインスタグラムに投稿されたオリンピック関連の投稿を見ると、その合計はなんと400万件以上にのぼります。

image5.png

※平昌オリンピック、ピョンチャンオリンピック、平昌五輪、PyeongChang2018のいずれかを含むTwitter、インスタグラムの日本語投稿合算 筆者独自の分析結果をもとに作成

2月9日の開幕後、毎日10万件以上の投稿があり17日をピークに盛り上がっているのがわかります。

次に平昌オリンピックで金メダルを獲得した日本の選手をおさらいします。

image7.png

66年ぶりのオリンピック連覇を達成した羽生結弦選手から始まり、今大会で2つの金メダルを獲得した高木菜那選手まで並びます。

開幕から中盤までは、日本人の金メダリストがなかなか出ず、ヤキモキする展開だったのに対して、後半は金メダルラッシュに湧き盛り上がった大会だったのではないでしょうか。

もちろん金メダルを獲得した選手だけでなく全選手の活躍が今大会を盛り上げてくれたのは言うまでもありません。

SNSの金メダルは誰だ?上位3名の投稿数を発表

期間中に投稿された、400万件以上のTwitter、インスタグラムの投稿をもとに、特に投稿が多かった上位3名の投稿数と関連キーワードをご紹介します。

今回対象としたのは、金メダルを獲得した上記6名の日本人選手たちです。上位3名の投稿数を発表します。

3位 高木美帆 選手 67,419 投稿

image6.png
※高木美帆選手に関連する日別投稿数

image9.png
※高木美帆選手に関連する投稿キーワード

第3位は今大会で金・銀・銅の全てのメダルを獲得した高木美帆選手です。
投稿数を見ると、金>銀>銅とメダル通りの結果になっているのが印象的です。

関連キーワードを見ると「コンプリート」という文字が大きく出ています。
金銀銅3つのメダルを1つの大会で全て揃えたのは日本人女子選手として初めての快挙でありSNSでも話題になったことを示しています。

2位 小平奈緒 選手 98,466 投稿

image8.png
※小平奈緒選手に関連する日別投稿数

image2.png
※小平奈緒選手に関連する投稿キーワード

第2位はスピードスケート女子1,000mで銀メダル、500mで金メダルを獲得した小平奈緒選手です。
関連キーワードを見ると「ライバル」という単語が出ています。
投稿の中身を読んでいくと韓国代表の李相花選手とのライバル関係、競技後の様子が話題になっています。

スピードスケート女子1,000mで小平奈緒選手は金メダル、李相花選手は銀メダルの結果に終わりましたが、競技後にそれぞれの健闘をたたえあう姿に対して日本、韓国それぞれから感動の投稿があがっていました。

1位 羽生結弦 選手 454,509 投稿

image1.png
※羽生結弦選手に関連する日別投稿数

image4.png
※羽生結弦選手に関連する投稿キーワード

第1位は今大会日本人金メダル第1号となった羽生結弦選手です。

その投稿数は圧倒的で、金メダルを獲得した2月17日はオリンピック関連の投稿数が開会式のあった2/9に比べても2倍以上の数値となっています。

関連キーワードでは「ワンツーフィニッシュ」という単語が大きく出ています。
フィギュアスケート男子シングルでは羽生結弦選手が金メダル、宇野昌磨選手が銀メダルと日本人選手がワンツーフィニッシュを決めたのが大きな話題となったようです。

第1位~3位までの投稿数をまとめると以下の結果となりました。

image3.png

トップの羽生結弦選手に関連する投稿数は45万件以上と、圧倒的な投稿ボリュームを叩き出しており、SNSでも文句なしの金メダルと言えます。