ネガティブ・フィードバックとは、以下のようなフィードバックのことです。

1、被評価者の意欲や能力が望ましくない方向へ増幅されるフィードバック
2、被評価者にとって望ましくない内容のフィードバック

本来の定義は前者ですが、一般的には後者の意味で使われることが多いようです。たとえば、「期待以下のパフォーマンスだった」、「降格してもらう」というときに使われます。

ネガティブ・フィードバックを伝える難しさ

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ネガティブ・フィードバックは、被評価者(評価を受ける人)にとっては聞きたくない内容で、言われて意欲をそがれるようなものも多いため、本人にそれを伝えるのは非常に難しいものです。

人格を否定して攻撃しないのはもちろんですが、厳しい内容を伝えながらでも期待を示すことや、日ごろからなるべくコミュニケーションをとっておくなどの工夫をする必要があります。

また、被評価者は、他の人から伝えられたネガティブ・フィードバックも真摯に受け止めることで、自己の修正や成長を促進し、以前よりもよい結果をもたらすことができるようになるのです。

ネガティブ・フィードバックを習慣化する

先にあげた二つの使い方のうち、前者の意味は、「悪循環」と考えるのが適切でしょう。自分自身が行った事柄によってかえって悪い結果がもたらされていく状態です。このような失敗を繰り返さないためにも、自らネガティブ・フィードバックを行っていくことで、物事の改善をもたらすことができます。

たとえば、ゴルフの練習でボールがまっすぐに飛ばない場合、「体の使い方が悪いのかもしれない」というネガティブ・フィードバックをします。次にスイングすると飛距離が伸びなくなり、「力が足りないのかもしれない」というネガティブ・フィードバックをし、修正を繰り返していきます。

このネガティブ・フィードバックを繰り返すことで、スキルの飛躍的な向上が期待できます。なにかがうまくいときは、自分自身でネガティブ・フィードバックを行うと良いかもしれません。

会話例

「日ごろからネガティブ・フィードバックを繰り返すことで成長できるよ」
「上司からネガティブ・フィードバックがあったよ。少し落ち込んだけど、自分の成長のためにがんばろうと思うよ」