夏休みに読みたい！おすすめの1冊【マーケティング×法律編】

マーケティング業務において、法律面の知識が求められる場面が増えています。しかし、専門用語や複雑な文章も多く、理解が進まないという悩みを抱える担当者も多いことでしょう。

そこでferretでは、夏休み期間中に情報収集をしておきたいマーケター・営業担当者のために「おすすめの書籍」を弁護士の先生に選んでいただきました。

推薦者は、コーポレート業務をはじめ、企業法務全般に幅広く携わる、法律事務所ZeLo・外国法共同事業の由井 恒輝 弁護士です。

推薦者

由井 恒輝 弁護士

法律事務所ZeLo・外国法共同事業　弁護士（第ニ東京弁護士会所属）
2018年慶應義塾⼤学法学部在学中、司法試験予備試験合格。2019年司法試験合格。2021年弁護士登録（第二東京弁護士会所属）、同年法律事務所ZeLo参画。主な取扱分野は、広告表示規制、データ保護、スタートアップファイナンスなど。著書に『ルールメイキングの戦略と実務』（商事法務、2021年）など。

ferretでこれまで実施したインタビュー記事も紹介します。ぜひあわせてご覧ください。

目次

1. 広告施策に関する法規制、業界のルールを理解する
2. 個人情報保護法の全容を正しく理解する

広告施策に関する法規制、業界のルールを理解する

第2版 広告法律相談125問

松尾 剛行 (著)
日本加除出版｜2022年8月刊行

推薦者からのコメント

本書は、広告施策に関する代表的な規制である景品表示法はもちろんのこと、広告を作成するにあたって気になる知的財産権、肖像権、個人情報などに関する規制のほか、広告施策において業種別で留意すべき個別の規制まで幅広に解説しています。

解説にあたっては、各トピックについてモデルとなるストーリーを題材に、Q&A形式でまとめており、具体的なイメージをもって理解することができると思います。

また、掲載されている「自作広告チェックポイント」や「不当表示の検討手順」、「景品規制チャート」なども、実務で使いやすいようにまとまっています。読み飛ばしてしまいがちなコラム部分も、法務担当者として学ぶ部分が多く、個人的に是非読んでいただきたい本書のポイントです。

事項索引のほか、シンプルな具体例から参照ページを探すことができる具体例索引も掲載されており、辞書的に用いる際にも使い勝手がよく、広告施策に携わる方はお手元に置いておくべきオススメの一冊です。

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個人情報保護法の全容を正しく理解する

60分でわかる! 改正個人情報保護法 超入門

弁護士 田中 浩之 (著, 編集)、蔦 大輔 (著, 編集)、 弁護士 平岡 優 (著)、塩崎 耕平 (著)、本嶋 孔太郎 (著)
技術評論社｜2022年3月刊行

推薦者からのコメント

本書は、法律家ではない一般の方にもわかりやすく、個人情報保護とは何かという前提から、個人情報を取り扱うにあたっての法規制や罰則まで、全体的に解説しています。

1つのトピックにつき見開き1ページで解説されており、左側のページには文章、右側のページには図やイラスト、というわかりやすい構成なので、長い文章を読むのが苦手な方でも頭に入りやすく、一気に読み切ることができると思います。

このような紹介をすると、初心者向けすぎる？という印象を与えてしまうかもしれませんが、そんなことはありません。

本書は、トピックごとに重要な点をコンパクトに解説しており、一定程度知識のある方にとっては、個人情報保護法に関する疑問点をサクッと調べるという用途や、深いリサーチをするにあたっての出発点としても重宝すると思います。

個人情報保護法に関する論点は、分かりづらい専門用語が用いられていたり、そもそも法令が読みづらかったりするため、リサーチをする上で混乱が生じてしまいがちです。しかし、そんな時こそ「木ではなく森を見ること」が重要です。

本書は、個人情報保護法について全く知識のない方が全体感を学ぶためにはもちろん、ある程度知識を有している方が、個人情報保護法に関するリサーチをするにあたって「まずはこの本を読んでみる」といった使い方もできる、個人情報保護法の「森」を見せてくれるオススメの一冊です。

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【オンデマンド配信】ゼロからわかる！マーケティングに関わる法律入門

本ウェビナーでは、広告表現・個人情報・Cookie規制・著作権・商標など、マーケティング担当者が最低限押さえておきたい法律知識をQ&A形式で解説します。講師を務めるのは、法律事務所ZeLoの由井恒輝弁護士と田中美穂弁理士です。

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