
Lesson5「マンガを読むほどリーダーに近づける」 - 1億総作り手時代に"子どもがクリエイターになる教科書" -
「またマンガばかり読んで!」
とお子さんを怒っていませんか?
実は、マンガはリーダーシップを学ぶのに最高の教科書です。マンガの主人公の多くはリーダーですし、リーダーとして成長していくことがマンガの王道ストーリーです。
マンガを通じてリーダーシップを学べば、マンガの作り方もわかるようになりますし、お子さん自身が、人から応援されるリーダーになれるかもしれません。
マンガは「リーダー」と「ボス」が明確に存在する
私はこれまでに様々なマンガをプロデュースし、時には原作を書いてきました。原作を学んでいる時によく言われたのは、リーダーとボスの違いを明確にしなさいということでした。
例えば、2つのグループが争っているとします。ボス側はトップダウンの命令系統で大きなグループを束ねています。ボスは力強いですが冷酷で、部下から恐れられています。
一方でリーダー側は少数精鋭で、フラットな組織で友人のように接しています。リーダーは正義感が強くて優しいですが、反面その優しさが弱点になります。子供など弱いメンバーも抱えるため、そこを敵から狙われるからです。
この形式は、古くは「北斗の拳」、最近だと「キングダム」や「ワンピース」などのマンガが典型ですが、主人公は必ずリーダー側として設定します。その方が読者の応援を取り付けやすいからでしょう。
マンガにおけるリーダーの「3つの原則」
マンガは小説や映像など様々な表現の中で、最も読者の応援を取り付ける方法論が発達しています。これには、マンガ家は連載が成立しなければ生活できず、連載のためには愛されるキャラクターを立てる必要があったという背景があるからかもしれません。
そのためかキャラクター論についてもマンガは発達していますが、応援されやすいキャラクターのタイプの一つが「リーダー」であり、結果としてリーダーをどう描くかという方法論が非常に発展しています。
そもそもリーダーは人から応援されないと成立しない役割です。ビジネス書でもリーダー論は様々に語られていますが、マンガのリーダーには次の原則があります。
- リーダーは目標を宣言する
- リーダーは困難に立ち向かう
- リーダーは弱い者を助ける
の3つです。例えばワンピースの「俺は海賊王になる」という宣言は典型です。目標を言うことで、周囲はリーダーを応援するかどうか判断しやすくなります。
1.リーダーは目標を宣言する
筆者撮影
余談ですがとある記事で、鳥取砂丘でひとりぼっちになる様子を撮影したことがあります。面白いことに「世界一周挑戦中」という目標を掲げるシーンを撮影していると、周囲に観光客が集まってきて応援してもらえました。
砂丘で単に立っているだけでは応援してもらえません。目標を掲げることで初めて応援を取り付けることができる、ということを実感した出来事でした。
2.リーダーは困難に立ち向かう
次に困難に対する態度です。実社会では、大きな組織で安心して働くことを望む人は多いと思います。社会的な勝者であるボス側に所属した方が楽なんです。
ただフィクションの中で安心して暮らしてもつまらないので、マンガではリーダー側が好まれます。普段は運動をしていない人でも、スポーツ選手に自分を重ねて応援している人はいると思いますが、似た話かもしれません。社会課題に対し、正義心で困難に立ち向かっていく事は楽しいことです。
3.リーダーは弱い者を助ける
最後に弱い者に対する優しさです。これがリーダーとボスを最もはっきり分ける境界線になります。ボスは弱い要素を排除して強い組織を作ろうとしますが、リーダーは弱い存在を抱えたまま組織作りを試みます。
短期的にはボスの方が強い組織になりますが、メンバーが病気などで弱ったら速攻で切り捨てられるわけですから、長く安心して所属することはできません。長期的にはリーダー側が勝利するという展開でマンガは作られているのが王道です。
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