AIが価格を決定する?各業界で広がる「ダイナミックプライシング」
近年、さまざまな企業で導入が進むAI。最近では「ダイナミックプライシング」の領域においても、AIの活用が広がっています。ダイナミックプライシングとは、需要や供給の変動に合わせて商品やサービスの価格を調整する仕組みのこと。そこで今回はダイナミックプライシング領域においてAIがどのように活用されているのか、各業界での導入事例と併せてご紹介します。
AIの進化により導入が広まったダイナミックプライシングとは?
ホテルの宿泊費や航空券、スポーツ領域やエンターテインメント領域など近年さまざまな業界で導入されているダイナミックプライシング。需要の変動によって価格を上げ下げすることで商品の売れ残りを減らし、収益の安定化や最大化につなげることができます。またユーザーにとっても需要に見合う対価を支払うことで商品が手に入りやすくなったり、需要が低い時期を狙うことで商品をお得に手に入れたりできるというメリットも。
しかしその時々の状況に適した価格を決めるためには、複数の要素が混在する複雑なデータを収集・分析する必要があります。従来のダイナミックプライシングでは、こうしたデータの収集・分析や価格の調整を人の手でおこなっていたため膨大な時間を要しました。
そこで注目されたのがAIです。近年発達したAI技術により、膨大なデータの収集や分析、それらを元にした複雑な需要予測がすべてAIで可能となりました。従来のダイナミックプライシングで課題となっていた膨大な人の手間が大幅に削減されたことで、より多くの企業がダイナミックプライシングを導入できるようになったのです。
ホテル業界でのダイナミックプライシングの事例
ダイナミックプライシングサービスを提供する企業の事例として、NECが挙げられます。ホテル基幹業務システムである「NEHOPS」を提供するNECでは、2021年4月よりダイナミックプラス株式会社と共同開発したホテル業界向けのダイナミックプライシングサービスの提供を開始しました。
本サービスではNEHOPSを通じて蓄積した宿泊者数や売上等のデータをダイナミックプラス社の独自のアルゴリズムへ適用することで、時期・天候・競合情報・イベント情報などを考慮した最適な客室価格の自動算出を可能にしています。
昨今、新型コロナウイルス感染症の影響により変化した新しい環境への順応が求められているホテル業界。急激に環境が変化する中で、顧客のニーズにマッチした適正な客室価格を臨機応変に設定していくことが業界にとって生き残りの鍵になります。
明治時代の倉敷紡績所発祥工場を再利用して生まれたホテルと文化施設の複合施設「倉敷アイビースクエア」では、2023年11月からホテル向けダイナミックプライシングサービスの導入を開始。繁忙期や閑散期の推測や客室の価格設定をAIが支援することで、スタッフの業務負荷を抑えるとともに繁忙期に向けた積極的な投資に繋げることを目的としています。
さまざまな業界で導入が進むダイナミックプライシングと今後消費者に求められること
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