AI活用でリライト工数が1/4に!品質担保もできるオウンドメディア運用法
オウンドメディアを運営する上で、記事のリライトはメディアの品質を高めるために重要な取り組みです。しかし、工数などの問題からリライトに十分なリソースを割けていないという方もいるのではないでしょうか。
クラウド型人事労務管理システム「ジンジャー」を提供するjinjer株式会社では、2023年7月からChatGPTを活用したリライトを開始し、工数を1/4に削減するなどの効率化を実現しました。
ChatGPT導入前に抱えていた課題や、ChatGPTをリライトに活用した具体的な方法について、jinjer株式会社の古屋匠憲氏、藤本真央氏に伺いました。
プロフィール
- 藤本 真央 氏
- jinjer株式会社 マーケティング部 部長
- 人材ベンチャーへ入社し、企業の新卒採用におけるコンサル営業として6年半従事。マーケターとして子会社の立ち上げや事業戦略、集客企画などに携わる。現在は、マーケティング部部長として、リード獲得施策、ブランドマーケティングなど、jinjer全体の幅広いマーケティング活動の統括をしている。
- 古屋 匠憲 氏
- jinjer株式会社 マーケティング部オーガニックグループ リーダー
- 2020年に人材ベンチャーへ入社し、新規事業のセールスとジンジャーシリーズのセールスを経験した後、マーケティング部へ異動。現在はマーケティング部のオーガニックグループにて当社のオウンドメディアであるjinjer Blogの運営に携わっている。メディア運営に加えて、チームマネジメントやChatGPTなどのAIを活用したプロジェクトも担っている。
目次
ChatGPT導入前に抱えていた記事リライトの課題
ferret :
記事のリライトにChatGPTを導入する前には、どのような課題があったのでしょうか。
古屋:
現在運営している「jinjer Blog」をはじめとするオウンドメディアには、約1,800もの記事が存在します。ページが増えてきたことで、より多くのお客様に情報を届けることができるようになりましたが、その分各記事のリライトが十分にできていないという課題に向き合うことになりました。
また、リライトが行き届かないことでセッション数が下がってきていたことも、オウンドメディア施策としては解決したい問題でした。
これらのオウンドメディアの記事の中には、成果の1つである「コンバージョン」を生み出しやすい記事群と、コンバージョンにはそれほど寄与しないもののキーワード戦略上必要とする記事群が存在します。
同じリライトでも、前者の記事群に関しては適宜リライトを実施していましたが、後者の記事群に関しては、どうしても優先度が下がりがちで手が回りきっていませんでした。
記事リライトの方針
古屋:
コンバージョンを生み出しやすい記事群は、こまめなリライトに加えて、流入数増加を狙いSEO順位をより向上させられるよう、記事構成をイチから見直すような大幅なリライトを行っています。
一方で、キーワード戦略上必要とする記事群に関しては、それらが提供する情報が最新であるように情報更新を目的に簡易的なメンテナンスリライトを行います。
ChatGPTを使った効率化の取り組みは、後者のメンテナンスリライト業務を対象として実施しました。
なぜ「メンテナンスリライト(保守のリライト)」が重要なのか
古屋:
構成から見直すような大幅なリライトは、検索順位が下がってしまった記事を上位表示させ、流入数の大幅な増加を狙うことを目的に行っています。一方、情報を更新するメンテナンスリライトは、上位記事を安定的に表示させ、流入数の減少を予防することが目的です。
現状の検索順位を維持して、流入数が減らないようにすることを目標として、ChatGPTを用いた保守のリライトに取り組みました。
ChatGPTの活用で得られた成果
ferret :
保守のリライトにChatGPTを活用したことで、どのような成果が得られたのでしょうか。
リライト時間の大幅な短縮に成功
古屋:
従来は、メンテナンスのリライトに対して1記事あたり1時間程度かかっていましたが、ChatGPTの導入後は15分程度と、約1/4に短縮できました。
リライトした記事の8割以上でセッション数が上昇
古屋:
「jinjer Blog」では月間で約100記事のリライトをおこなっており、2023年7月から約3ヶ月弱、ChatGPTにてリライトを実施しました。この期間中にリライトした約300記事の内、約23%に対してChatGPTを活用しています。
ChatGPTを活用してリライトした記事の8割以上で、セッション数が上昇するという成果が得られました。記事によって成果が異なるものの、高いものではセッション数が前月比で115%となったケースもあります。
大幅なリライトで上位を狙う場合にはさらに良い成果がでると思いますが、保守という観点では十分な成果が得られていると感じています。
記事リライトに使用したChatGPTのプロンプト
ferret :
ChatGPTによる記事のリライトでは、どのようなプロンプトを使用したのでしょうか。
古屋:
まずは、記事のリライト用として公開されているプロンプトの中から使えそうなものを選定し、自社に合わせて修正することから始めました。
会話形式でのやり取りだと結果的に時間がかかってしまったため、1つのプロンプト内でタイトルやメタディスクリプション、見出しなどを一気通貫で生成できるように改善しています。
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