「SNSでのプロモーションで、一番効果があるものは?」と聞かれたら、あなたはどう答えるでしょうか?

自社アカウントの運用、広告、プレゼントキャンペーン... SNSを使ったプロモーションにはたくさんの種類がありますが、今であれば「インフルエンサー」と答える方も多いでしょう。

確かにインフルエンサーを使ったプロモーションは確かに効果が高く、SNS上で商品を広めたり、購買へ繋げる手段として有効です。しかし、インフルエンサー広告が珍しくなくなってしまった今、広告だと思われただけで見てもらえないケースも増えています。また、思い通りに拡散しなかったり、インフルエンサー自身のコストが上がったことで、コストパフォーマンスが以前ほど良くない、というケースも散見されています。

では、「インフルエンサー」に代わる、新しいSNSプロモーションの手段はあるのでしょうか?

この記事では、SNS累計フォロワー数25万以上を誇る「耐え子の日常」を始めとした、SNS漫画のプロモーションを数多く手がける株式会社ディー・エル・イー(DLE Inc.)が、今までの経験をもとに、「SNS漫画」を使ったプロモーションを紹介します。

目次

  1. そもそも「SNS漫画」とは?
  2. プロモーション上での「SNS漫画」の使い方
  3. SNS漫画をプロモーションに使うメリット
  4. 1回の投稿で伝えられる情報量が多い
  5. ストーリーを通じて伝えられるため、「広告感」を抑えられる
  6. 現状の「もの珍しさ」
  7. SNS漫画をプロモーションに使う際に気をつける点
  8. 禁止事項を減らして、作家の自由度を高くする
  9. 「自分の商品の購入者」と「フォロワーの属性」が合う作家を選ぶ
  10. まとめ

そもそも「SNS漫画」とは?

SNS漫画とは、主にTwitterやInstagramなどSNSのアカウントを通じて発表されている漫画のことを指す総称です。

ギャグをメインにした1コマ漫画や、4コマ漫画のような短編はもちろん、SNSが劇的に広まった現在では、長編のアクション漫画や恋愛漫画、エッセイものなど、様々なジャンルのSNS漫画が発表されるようになっています。

具体例を挙げると、Twitterで100万以上のフォロワーを誇る猫エッセイ漫画「ニャアアアン!」の作者である鴻池剛氏や、エッセイ漫画を中心としてそれ以外のジャンルでもマルチな活躍を見せるアーノルズはせがわ氏、TwitterやInstagramなどあらゆるSNSで人気の1コマ漫画「サラリーマン山崎シゲル」作者の田中光氏などが、現在SNS漫画家として第一線で活躍しています。

こういったSNS漫画は、大手の出版社から書籍が発売されることも珍しくなく、中には紙漫画も顔負けの発行部数を誇る人気作品も存在します。

プロモーション上での「SNS漫画」の使い方

では、こういった「SNS漫画を使ったプロモーション」とは、具体的にどういうものがあるのでしょうか?

一般的なのは、SNS漫画を使って商品を紹介するやり方です。具体的な例としてはTwitterで約15万のフォロワー数を誇る「耐え子の日常」が行った「鍛高譚」とのプロモーションが挙げられます。

こちらのプロモーションは、どんな目に遭っても耐えまくる主人公「耐え子」のキャラクターを生かし、本来のファンが読んでも違和感のない漫画に仕上げることで、Twitter上でプロモーションとしては異例の100万インプレッションの獲得に成功しています。

また、それ以外にも「漫画に出演できる」といったプレゼントキャンペーンや、自社サイト上でのSNS漫画の掲載、といった手法もよく用いられています。加えて、最近では「人気SNS漫画家がデザインした商品」のような、商品開発まで踏み込んだプロモーションも見られるようになりました。

SNS漫画をプロモーションに使うメリット

こういった事例を見ると「インフルエンサーとSNS漫画はどう違うのか?」という疑問が浮かぶ方もいるでしょう。確かにSNS漫画のプロモーションは、インフルエンサーを使ったプロモーションと似ているものがほとんどです。

では、SNS漫画特有のメリットとは、一体どういうものがあるのでしょうか?

1回の投稿で伝えられる情報量が多い

まず挙げられるのは、伝えられる情報量の多さです。Twitterでは最大画像4枚、Instagramでは10枚の画像を一度に投稿できます。作風にもよりますが、場合によっては、長編CMと同等の情報量を伝えることも可能です。

さらに動画と異なり、漫画の場合は観る前に「〇分の動画」といった情報が出ないため「読むハードルが低い」というのも強みです。この「ついつい読んでしまう」という漫画の強みを生かして、途中で離脱されることなく、商品の特徴やアピールポイントを最後まできちんと伝えられます。

テキストや画像より多くの情報を伝えられ、動画よりも見てもらいやすい。これがSNS漫画の最大の強みだと言えるでしょう。

ストーリーを通じて伝えられるため、「広告感」を抑えられる

漫画はストーリーを伝えることに優れています。魅力的なキャラクターや、自然な笑い、感情移入できるストーリーを使って、商品の魅力を紹介できます。

ストーリーを通じて商品を伝えることの最大のメリットは「広告感」が薄れることです。視聴者が受け身になりがちなテレビと異なり、SNSはユーザーが受け取る情報を選択できるため、「広告感」のある情報にはなかなか触れてくれません(インフルエンサーを起用しても効果が出ないケースは、ここに多くの原因があると思われます)。

逆に、SNSでは感情移入しやすい情報であれば、たとえ商品の紹介であっても拡散されやすい傾向にあります。「ストーリー」を用いた漫画は、特にSNSに向いている手法だと言えるでしょう。

現状の「もの珍しさ」

最後のメリットは一時的なものになりますが、現在あふれかえっているインフルエンサー広告と比べ、SNS漫画を用いたプロモーションはまだ「珍しさ」のあるプロモーションです。

実施例がそこまで多くないこともあり、ユーザー側に「またか」という印象を与えず、比較的受け入れてもらいやすい状態にあります。

もちろん、いずれこのメリットは薄れていくものですが、競合他社よりも早いうちから試してみる価値はあるはずです。

SNS漫画をプロモーションに使う際に気をつける点

最後にSNS漫画のプロモーション上で使う際に、気を付けるべき点を紹介します。

禁止事項を減らして、作家の自由度を高くする

プロモーションにSNS漫画を使う場合、通常行われる「業者」ではなく「作家」へ仕事をお願いすることになります。その際、最も気をつけるべきことは「作家の意見を尊重する」ことになります。

もちろん、商品をいたずらに批判するような漫画の制作は拒否するべきですが、作風によっては、過剰に商品をいじったり、進んで商品の欠点をさらすようなことも珍しくありません。

そういった時に「ブランドのイメージと違う」「こんなことは言わないで欲しい」といった要望を出すのではなく「作家を信じて尊重する」というのが、クライアント側の秘訣です。

SNS漫画の多くは固定のファンを抱えており、彼らは「その作家の漫画を読みたいから」フォローしている人達です。作家の考えたアイデア、世界観が出ていれば出ているほど、投稿も拡散し、効果も出やすいものです。

SNSプロモーションを成功させるためには、禁止事項を限界まで少なくし、作家を信じて自由に制作を任せることをおすすめします。

「自分の商品の購入者」と「フォロワーの属性」が合う作家を選ぶ

インフルエンサーと同じく、SNS漫画も「商品とのマッチ度」が成功の大きな秘訣になります。その際、気にするべきことは、漫画の画風やテイストではなく「その作家をフォローしている人の属性」です。

SNS漫画の場合、最もメインで投稿を見てくれるのは、作家のフォロワーになります。発注する際には、年齢や性別、趣味嗜好などが自分の商材に合っているかどうかをよく考えてみましょう。

「美容系の商材だから恋愛漫画が合いそう」「スポーツ系の商品だからアクション漫画にしよう」といったイメージで作家を選ぶと、「実はフォロワーは男性の方が多かった」「フォロワーの大半が10代で、高額なスポーツ商品に興味がなかった」といったことが起きてしまいます。

目的がSNSでの拡散だったり、新しい顧客の獲得であればいいのですが、「商品を実際に買って欲しい」「SNSを見て店舗に来て欲しい」といった実際の購買や行動が目的の場合は、「作風」ではなく必ずSNS漫画の「フォロワーの属性」を見極めるようにしましょう。

まとめ

インフルエンサーに代わるSNSプロモーションとして、注目されつつあるSNS漫画。

うまく活用すれば、インフルエンサーを用いた広告とはまた違った効果やターゲットへの訴求ができるかもしれません。まずはSNS漫画の特性やメリットを理解した上で、自社ではどのように活用できるのか検討してみましょう。