2020年4月16日、Appleが廉価版iPhoneの最新モデル「iPhone SE(第2世代)」を発表。SIMフリー版は4月24日から発売開始され、NTTドコモ、au、ソフトバンクでは5月11日から発売されます。

iPhoneの新製品ということで、旧モデルとなるiPhone SE、また現在発売されている最新モデル「iPhone 11」との比較が気になるところでしょう。

そこで、「iPhone SE(第2世代)」の特徴や、他機種との違いについて解説します。

iPhone SE(第2世代)は「廉価版の皮を被ったハイパフォーマンス機種」

iPhone SE(第2世代)(以下iPhone SE)は、現在iPhoneで発売されている「iPhone 11」シリーズとは異なり、液晶画面下に指紋認証センサーを内蔵したホームボタンがある、iPhone 8のデザインを踏襲しています。

ホームボタンには「Touch ID」という機能があり、ロック解除やアプリのサインイン、Apple Payの支払いなどを指紋認証で行うことが可能になります。

4.7インチのRetinaディスプレイを搭載し、本体は耐久性の高いガラスとアルミニウムを採用したボディ。デザイン面に関してはiPhone 8とほぼ同じです。

見た目はiPhone 8ですが、中身は大きく変わっています。スマホの頭脳とも言えるチップには、フラッグシップモデルであるiPhone11 Proと同じA13 Bionicを搭載。つまり、性能面ではiPhone 11 Proと並ぶ高性能ということが言えるのです。

しかも、価格は64GBモデルが44,800円(税別)からというお手頃価格となっています。

iPhone SEを一言で表せば、「廉価版の皮を被ったハイパフォーマンス機種」ということ。かなりコストパフォーマンスに優れた機種なのです。

旧iPhone SEから進化したところ

それでは、旧iPhone SEと新iPhone SEとの違いを比較してみましょう。

大きく異なるのは、画面サイズ。旧iPhone SEは4.0インチのIPS液晶ディスプレイですが、新iPhone SEは4.7インチのIPS液晶ディスプレイ。また、チップセットは旧iPhone SEが「A9」だったの対し、新iPhone SEは「A13 Bionic」となり、CPU処理速度は最大2.4倍、GPUの描画速度は最大4倍速くなっています。

背面のカメラは、どちらも1レンズという構成で1200万画素。しかし、旧iPhone SEは絞り値がF2.2なのに対し、新iPhone SEはF1.8となっており、より暗いところでの撮影に有利になっています。

ホームボタンに関しても違いがあります。どちらもTouch ID対応であることは変わりませんが、旧iPhone SEは物理的に押し込めるボタンでしたが、新iPhone SEは物理的に押し込めない代わりに、バイブレーションで押し込んだ感覚が得られる触覚フィードバック方式となっています。

デザインが変わっていますが、それ以上に本体の性能が大きく進歩しています。

iPhone 11との違いは?

ではiPhone SEとiPhone 11では、何が違うのでしょうか。

大きく異なるのは、そのデザイン。iPhone SEはホームボタンがあるiPhone 8のデザインですが、iPhone 11はホームボタンのない全面液晶のデザイン。上部にインカメラやセンサー類が収められたノッチがあるのも特徴的です。

サイズも大きく異なります。iPhone SEが4.7インチのディスプレイに対し、iPhone 11は6.1インチ。また、iPhone SEがIPS液晶であるのに対し、iPhone 11は有機ELとなっています。厳密には有機ELのほうが色鮮やかですが、注意して比較しない限りそれほど気にならないでしょう。

解像度も異なります。iPhone SEは1,334×750ピクセル。一方iPhone 11は1,792×828ピクセルとなっています。

もうひとつ大きく異なるのが、背面のカメラ。iPhone SEはカメラが1つなのに対し、iPhone 11は2つ。また、光学ズームが搭載されているのもiPhone 11のみです。