コロナ禍において、注目を集めたものといえば「オンライン会議システム」でしょう。リモートワークが推奨され、それぞれが自宅などからオンラインで会議。この光景は今では当たり前のものになったといってもいいかもしれませんね。

そんなオンライン会議システムのなかで、もっとも使われているツールと言えば「Zoom」でしょう。手軽に使え、大人数でのオンライン会議もラクラクこなせるということで、さまざまな企業および個人で使われています。「Zoom飲み」なんて言葉も生まれました。

最近では、Googleが提供するオンライン会議システム「Google Meet」も人気急上昇中。こちらは元々、法人向けの「G Suite」のサービスとして提供されていたものですが、5月から一般ユーザー向けに開放されました。

今回は、ZoomとGoogle Meetを比較して、マーケターならどちらを使うべきか考えてみたいと思います。日常の会議に加え、ウェビナーなどを実施することも多いマーケターのみなさん、必見です。

目次

  1. Zoom(ズーム)とGoogle Meet(グーグルミート)の大きな違い
  2. セキュリティと画面共有の手軽さならGoogle Meetだが…

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Zoom(ズーム)とGoogle Meet(グーグルミート)の大きな違い

いずれのツールも、複数人でビデオ会議ができるという点ではそれほど違いはありません。無料で導入できる点も一緒です。

専用アプリが必要かどうか

大きく違うところは、専用アプリの有無。ZoomはWebブラウザからも利用が可能ですが、一部機能は使えないため、フル機能で使いたい場合は専用アプリが必要となります。一方Google Meetはすべての機能をWebブラウザ上から利用できるため、導入という点においてはGoogle Meetの方が簡単です。なお、スマートフォンやタブレットなどのモバイル端末からの利用はいずれも専用アプリが必要となります。

アカウントの要不要について

Zoomでは、オンライン会議を主催する人はZoomアカウントが必要となります。しかし、参加者はZoomアカウントは不要。これは手軽にオンライン会議が開催できるという点においてはいいことなのですが、裏を返せばその会議に全然関係のない人でも参加できてしまうということになります。アメリカでは見知らぬオンライン会議に入り込み卑猥な画像などを表示する「Zoom爆弾」という行為が流行したこともありました。

参照:
ビデオ会議のZoom狙う「Zoom爆弾」は犯罪--米司法省|ZDNet Japan

つまり、Zoomはセキュリティの脆弱性があるのです。これに関してはZoomも認めており、随時機能改善を行っています。

Google Meetは、基本的に主催者・参加者共にGoogleアカウントが必要となります。Gsuiteユーザーが作成した会議に参加する場合のみ、Googleアカウントを持っていない方でも参加が可能です。ウェビナーのように不特定多数の人が参加するイベント開催は難しいかもしれませんが、通常のオンライン会議ならばこちらのほうがセキュリティ面ではよさそうです。

参考:ビデオ会議に参加する - Android - Google Meet ヘルプ

画面録画機能の有無

Zoomの便利な機能として、オンライン会議を録画できる機能があります。通常の打ち合わせはもちろん、インタビューやウェビナーなど、保存しておきたい場合はとても役立ちます。

Google Meetでも録画機能はありますが、G Suite Enterprise、G Suite Enterprise Essentials、G Suite Enterprise for Educationのアカウントを利用している人のみしか利用できません。軽い打ち合わせなどならいいかもしれませんが、重要な会議などは、録画できるZoomのほうが有利でしょう。

※2020年9月30日まではG Suite利用者全員が録画機能を利用できます。

参考:ビデオ会議を録画する - Google Meet ヘルプ

連続利用時間

Zoomは無料アカウントの場合、複数人でのオンライン会議は40分までという制限があります(条件が揃えば無制限になることも)。ただし1対1の場合は無制限となります。Google Meetは、機能上は複数人参加の場合は60分の制限がありますが、9月30日までは無制限となっています。こちらも1対1ならば無制限です。

1対1での会議ならどちらを使っても同じですが、3人以上の場合は時間制限が今のところないGoogle Meetのほうが使いやすい印象です。

バーチャル背景機能の有無

Zoomが人気を博した理由のひとつに、ビデオ会議の画面にさまざまな画像を設定できる「バーチャル背景」という機能があることが挙げられます。部屋を片付けなくてもビデオ会議ができるという利点はもちろん、個性的な背景でアピールできるという点も人気の理由です。

残念ながらGoogle Meetにはバーチャル背景の機能は搭載されていません。バーチャル背景を使いたい! と思っているならZoomを使え、ということになります。

画面共有

Zoom、Google Meetともに、自分のパソコンの任意の画面を他の参加者に共有できる機能が搭載されています。しかし、Zoomの場合はWebブラウザからの利用ではこの機能の一部制限があるため、フル機能を使う場合は専用アプリが必要となります。

WebブラウザからGoogle Meetは、画面共有に制限はありません。ビデオ会議中に資料を共有して説明するといった機会が多い場合は、Google Meetのほうが手軽です。

セキュリティ面と画面共有の手軽さならGoogle Meetだが…

マーケターが日常的に使うのなら、Googleアカウントによりある程度のセキュリティが担保されているGoogle Meetのほうが適していると思われます。また、画面共有がしやすいという点もポイントです。

ただし、画面録画ができないという点はマイナス。G Suite Enterpriseを契約すれば可能ですが、Zoomは無料で録画ができます。

また、バーチャル背景が使えるのもZoomのみ。この機能がどうしても必要という人は、Zoom一択ということになります。

今のところ、どちらがマーケターのオンライン会議に適しているか考えると、一長一短という感じ。社内でのミーティングはGoogle Meet、取引先との打ち合わせやウェビナーはZoomというように、適宜使い分けるのがいいかもしれません。

参考:
無料版Google MeetとZoom、どちらが高機能?「機能の差」と「使い勝手」を比較|BUSINESS INSIDER

Zoom と Google Meet ビデオ会議サービスをシンプルに比較(2020年5月版)|クラウドエース

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