インサイドセールスとテレアポの違い

ではインサイドセールスとテレアポのビジネス上での違いはどこにあるのでしょうか。先ほども説明した電話を活用するか、それ以外も活用するのかといった、利用手段の違い以外の側面もみていきます。

顧客との信頼性を高める

まず1つ目は顧客との信頼性構築という側面です。インサイドセールスは基本姿勢として、必ずしも早急な成約を求めていません。顧客に情報を提供する、その結果としてビジネスが拡大することが最終的な目的となります。

テレアポでは成約をとることが重要となりがちなため、顧客に対する信頼性が疎かになる可能性が高いです。質の高い顧客を増やすといった視点からも、顧客との信頼関係を作っていけるインサイドセールスは、大きなメリットがあるといえます。

戦略次第ではテレアポもビジネス拡大に大きな効果をもたらすかもしれません。あくまで事業が何を目的として今動いているかが重要という結論になります。

長期的か短期的か

インサイドセールスは長期的、テレアポは短期的な戦略です。

インサイドセールスでは性質上、長い時間をかけて結果に結び付けていくことが重要となります。すぐに数字を出して次につなげなければならない状況では、不安になる場面もあるはずです。

それに対してテレアポは、電話をかけた相手が、成約することが重要となります。力を入れると比較的はやく結果が出るため、数を打つことで一時的にビジネスを広げることにつながるでしょう。

インサイドセールスがゆっくり着実な手法である一方で、テレアポははやく数字が求められる場面で有効と言えます。

営業以外の目的もある

インサイドセールスは、営業をするための手段として活用されますが、テレアポとの大きな違いがあります。顧客の教育をすることで結果的に営業につなげるという点です。さまざまな媒体を使って、潜在的にニーズのある顧客に対してアプローチをしていきます。

営業がメインであれば、テレアポのように毎回のアクションでサービスとの契約を訴求するでしょう。しかし目的が顧客の教育であれば、訴求は必ずしも必要ではありません。

見込み客を自社のコアなユーザーにするためには、教育が有効です。なぜ素晴らしいのかをまず理解してもらう。サービスのよさを理解していれば、必要になったときにおのずと、顧客となってくれます。遠回りに思える手法ですが、より地道に足固めができる手法です。

参考:インサイドセールスとは?なぜ注目されるのか、独自調査データを踏まえて解説

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