新型コロナウイルスの影響もあり、昨今のDX加速は言わずもがなとどまる所を知りません。中でもWebマーケティングにおいては、手法や環境を変えざるを得ない状況となっており、頭打ちになっている方も多いのではないでしょうか。

そこで『ferret』の運営元、株式会社ベーシックが提供するSaaSツール『ferret One』※1の導入企業に、環境の変化が実際に生産性にどう影響したのか、弊社代表の秋山がインタビューいたしました。

今回は、人の意識構造に着目した独自の理論をベースとしたマネジメント理論である『識学』を用いた組織・マネジメントコンサルティングサービスを提供している、株式会社識学識学開発部 マーケティング推進室 室長 小川 大介氏に、ferret One導入の背景と変化した生産性について、お話を伺いました。

(※1)『ferret One』Webページ制作からメール配信、LP制作、サイト解析までがワンストップでできるCMSツール

プロフィール

小川 大介(おがわ だいすけ)

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株式会社識学 識学開発本部 マーケティング部 マーケティング推進室 室長
人材業界およびテック系のスタートアップ企業で10年にわたって法人営業をプレイヤー/マネージャーとして経験を積む。創業2期目の2016年にマーケティング未経験の状態でマーケティング担当として識学に入社。現在はマーケティング推進室長として、オンライン/オフラインのマーケティング施策全般の企画、実行、評価を行い、マーケティング・プロセスの管理を行っている。

秋山 勝(あきやま まさる)

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株式会社ベーシック 代表取締役社長
「問題解決の集団として、情熱を妨げる世の中のあらゆる問題解決をやり抜き、多種多様な企業が強みに集中できる世界を創造する」をミッションに、オールインワン型BtoBマーケティングツール「ferret One」、フォーム作成管理ツール「formrun」のSaaS事業と国内最大級のWebマーケティングメディア「ferret」や「フランチャイズ比較ネット」などのメディア事業を展開。

マーケ未経験者でもリード獲得に成功した秘訣とは?

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秋山:
識学さんは非常に上手にferret Oneをお使いいただけていますよね、また、小川さんは当時マーケティング(以下:マーケ)未経験、そんな方が今では月間2,800件のリードを獲得していると聞きました。
今日はその秘訣と導入の背景、実際にどのようなシーンでferret Oneが貢献したのかお聞かせください。

小川氏:
はい。まず、弊社の事業内容ですが、『識学』をベースにした組織コンサルティングを行っております。人の意識構造に着目した独自理論で、「どうすれば無駄のない生産性の高い組織を作れるか?」を追求したマネジメント手法をお伝えしています。マーケ未経験の私がここまで成功できた秘訣は、この識学メソッドで結果管理を追求する環境があったことと、
外部の識者の方からアドバイスを頂きながら、デジタル施策のトライ&エラーをやってきたことですね。

秋山:
トライ&エラーは施策検証において必要なことですよね。
導入される前に抱えていた問題はどのようなものですか?

小川氏:
当時、リード獲得の受け皿となるサイトを改修する度に外部の制作会社を使っており、1回のクリエイティブテストに最低でも1.5営業日/数万円~の納期と費用がかかっていました。当然新たな施策をする度にコストがかかるため、慎重にならざるを得ず施策の検証が進みませんでした。外部に委託している以上は仕方ないものの、スピードを上げたいのに上げられないジレンマがありました。

秋山:
施策を急ぎたい状況の時にはその体制ではやりにくいですね。
そういえば、アウトバウンドもやめられたと聞きましたが、どんな背景だったのですか?

小川氏:
アポ単価で見ると安いですが、その後の案件化や成約が0に等しいんですよね、最終的なリードからの成約率でみると圧倒的に悪かったので止めました。

秋山:
御社のような商材でアウトバウンドをやめられるのは中々大胆な決断でしたね。

ノーコードで得た恩恵とは!?

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秋山:
ますますインバウンドでリードを獲得する必要があった訳ですね。
その時にferret Oneが役にたったということでしょうか?

小川氏:
はい、まさにそうです。当時の弊社のようにデザイナーやエンジニアが社内にいない場合において、ノーコードでサイト構築できるCMS機能がなければ、早いサイクルでトライ&エラーが出来なかったと思います。

今ではコードの知識が無くてもサイト更新が出来るので結果、パートナーに依頼して改修にかかっていた1.5営業日納期が導入後は0.5営業日となり、一気にマーケティングを加速出来たと感じています。
当然のことながら、内部で行うので改修にかかるコストは0円になりました。
弊社のマーケティング活動はferret Oneが無ければ、1/10のスピードでしか進まなかったと思いますし、それに比例してストレスもかかってたと思います。今では完全にアウトバウンドも止めてデジタルシフトし、トライ&エラーしながらリードを獲得しています。

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アウトバウンドをやめる決断も、弊社の組織ルールが明確だから行えたことです。
上司からは求める結果と予算のみが与えられ、メンバーはプロセスを自己裁量で決める権限を与えられています。
責任のある仕事を任せていただけたと思いますが、当時の私はマーケティング未経験者なのでしばらく苦戦していました。とにかくトライアンドエラーを繰り返す環境を手に入れてPDCAを回すことで勝ち筋を見出すことが出来ました。

ただ、ここまでお話ししておいてなんですが、実は最近アウトバウンドを再開しています。
背景には多くの企業様に識学の導入が進み、データから弊社サービスとの相性や受注率の高い群がはっきりしたこと。
狙いたい群が明確である場合においては、インバウンドよりもアウトバウンドは有効な手段と判断したことが理由です。

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秋山:
なるほど。当時は効果の面でも改善の面でも期待が薄かったが、データの揃った今なら効果もあげられるわけですね。
既存の方法に固執しない姿勢や、逆に過去の意思決定に囚われないのはさすがですね。
より小川様の成長に興味が湧きました。
とはいえ簡単には行かないのがマーケだと思うのですが、小川様がマーケ初心者でも出来た理由はなんですか?

小川氏:
とにかく、識者のアドバイスを受け入れて実行することですね。ferret Oneではマーケティングサポートもある為、型に沿ったマーケのアドバイスを頂き実行に移しました。また、とにかく勝ち筋を見つける為に色々実行してみて沢山失敗してそこから学ぶことが大事ですね。

秋山:
受け入れて実行、これは本当大事なことですよね。
現在、リード獲得件数はどのように変化しましたか?

小川氏:
Webからのリード獲得を始めたのが2016年なのですけど、当時の獲得数が月間3件ほどでした。しかし、大型プロモーションの成功、受け皿となるサイトを練磨しつづけた結果、今年の2月には、月間2,800件がコンスタントに取れるようになりました。リード獲得単価も、以前は1件40,000円だったのですが、2,600〜2,700円まで下がりましたね。

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秋山:
これは相当すごいですね。御社は早くからタクシー広告などにも挑戦していますが、定石であるアウトバウンドを止めたり、必要なら再開したりと様々な挑戦ができる風土がこのような結果を生み出したんですね。弊社のツールはその一助と思いますが、ぜひ今後もferret Oneを活用して成果を生み出していただければと思います。
本日はありがとうございました。

ferret Oneとは

サイト制作(CMS)からお問い合わせ管理・メール配信・A/Bテスト・LP作成・キャンペーン管理など、BtoBマーケティングに必要な機能を一通り揃えたオールインワンツールです。

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