ホームページを作るときや何か商品を売りたいときに掲載する写真、あるいはデザインで迷ったときに、不規則な順番でホームページや画像のデザインを変えて表示し、利用者がどちらをより多くクリックしたのか、より多く購入につながったのか、ということを試験できる技術やサービスまたは行為自体をA/BテストABテスト)といいます。

A/Bテスト(ABテスト)とは

ABテストのイメージ

A/Bテストとは、ホームページの一部のデザインやページそのものを複数パターン用意し、それらを不規則に表示させ、どちらがより多くクリックされたか、より多く申し込みがあったかなどを検証する行為のことです。

ホームページのサーバー自体に組み込む場合や広くいろいろなホームページで利用できるように汎用的なプログラムの形で提供されている場合など、その技術体系は様々です。いずれにせよホームページ管理者は、A/Bテストの仕組みをホームページに組み込んだ後は、テストしたいデザインパターンと目指すべきゴール、そして実施期間などを設定すれば、A/Bテストを開始することが出来ます。

A/Bテスト(ABテスト)を行う必要性

A/Bテストは費用を掛けずにCVを増加できる施策です。
正確にはCVRの向上が効果として見込まれます。

CVRの改善は一見すると0.1%や0.2%程度の微々たるものですが、サイトの訪問者が多ければ多いほど、結果として獲得できるCVは多くなるため、費用がかからないA/Bテストは効果的な施策であると言えます。

A/Bテスト(ABテスト)の対象

A/Bテストの対象となるものはたくさんあります。例えば以下の様なものが挙げられます。

  • 広告リスティング広告バナー広告
  • LP(ランディングページ
  • Webサイト
  • アプリ
  • 登録フォーム

少しでも成果を上げるために、様々なところでA/Bテストがよく活用されているのです。

A/Bテスト(ABテスト)を実施する際の注意点

A/Bテストは、複数のデザインパターンをユーザーに見せることになります。つまり、購入してくれた方や申し込んでくれた方に対し、本来はふさわしくないデザインを表示してしまうことがあるため、A/Bテスト実施期間はホームページ経由の問い合わせや売上が減る可能性があります。

また、統計的にある程度の母数が集まらないと(ホームページにアクセスがないと)、本当に好まれるデザインの判断ができないことがあります。一般的には、100以上のアクセスが集まることが望ましいと言われています。

A/Bテスト(ABテスト)が実施できるサービス

A/Bテストを実施できるサービスは世界中で提供されています。代表的なものを以下に紹介します。

  • Google社「Googleアナリティクス(ウェブテスト機能)」
  • 米Optimizely社「Optimizely」

会話例

「2種類の画像をA/Bテストして、結果のよかったデザインにしよう」
A/Bテストを繰り返して改善しよう」