3C分析とは、「Customer(市場・顧客)」「Competitor(競合)」「Company(自社)」を分析し、これから仕掛けていく戦略を練る理論です。自社で新規事業を展開するとき、広告代理店がクライアントに状況を説明するときなど、頻繁に実施される3C分析

ですがいざ実施しようとすると、市場や顧客の分析ツール、競合や自社の分析ツールをそれぞれ閲覧しながらデータをまとめたりと、時間と労力がかかるもの。

この記事では、複数のツールを跨がずに3C分析を実施できる「Dockpit」を使いながら、スマートな3C分析のやり方について解説します。

市場や顧客の“今”を知る「業界分析」

今回は自社メディアferretで実際に3C分析を実施してみます。まずは「Customer(市場・顧客)」の分析から。「Dockpit」の業界分析を使ってみましょう。

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右端の業界分析をクリックすると以下のように、カテゴリー分けされた業界選択欄が表示されます。

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▲業界選択カテゴリー。この中から調べたい業界を選択すると市場占有率が分かる

ferretは大きなカテゴリで言えば「ビジネスメディア」に当たりますので、ビジネスメディアを見てみましょう。ビジネスメディアの市場占有率が分かります。

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このグラフからだと青色とピンク、緑で表示されているメディアが人気があることが伺えます。青はビジネス・経済に関するニュースを主に発信しているメディアで、ピンクは経営や国際情勢などに関するニュースを発信しています。緑は政治やビジネスについてのニュースを扱っています。

次に、ビジネスメディアを実際に読んでいるユーザー属性(年代、居住地など)を調べます。「Dockpit」は、運営する株式会社ヴァリューズが保有する国内250万人規模の消費者モニター会員のWeb行動ログデータが利用可能です。そのためユーザー属性が分かります。

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ビジネスメディアの場合

  • 男性が55.5%、女性が44.5%
  • 年代は40代の方が多い
  • 関東地方に住んでいる人の割合が多い
  • 居住都道府県は東京都が一番多い

ということが分かりました。

40代は管理職も多く、世の中の流れを把握するために各メディアをチェックしているのではないでしょうか。

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さらに、サイトランキングを見ることができます。ferretは14位にいました。このように、市場占有率も確認することが可能です。市場占有率を確認するには、Google AnalyticsやSearch Consoleではもちろんできません。別のツールを導入しなければいけないため、3C分析を「Dockpit」以外で行おうとすると複数のツールを跨がなければいけません。しかし「Dockpit」ならひとつで3C分析が行えるのです。

ferretの属性分析を実際に調査してみた

次にferretの属性分析を行ってみました。

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ferretの場合、

  • ユーザーは男性が女性より若干多い
  • 居住地域は関東地方が多い
  • 年代は20代〜30代
  • ユーザーの居住都道府県は東京都が最多

などの情報を確認できました。

年代や居住地域は「ネット利用者全体」と比較されているため、一般的なインターネットの利用者属性と比べて、自社にはどのような特徴があるのか分かりやすいのが印象的です。

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また、掛け合わせワードでどんなキーワードと一緒に検索しているのかを知ることができます。今回の場合だと「ONE」という言葉が掛け合わせワードとして一番多いです。これはferretを運営する株式会社ベーシックのサービスのひとつ『ferret One』について調べられているのでしょう。

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ユーザー属性を詳細に調べることもできます。

  • 未婚か既婚
  • 子供の有無
  • 年収

などユーザーの細かな情報を知ることができました。Google Analyticsではここまで詳細なデータは分かりません。例えばキッズ向けの商品を販売している企業やハイクラス向けのオウンドメディアなど、これらの情報がとても重要視される業種も多々あるでしょう。詳細な属性が分かる機能を有しているのが「Dockpit」の大きな特徴です。

競合調査で集客構造、PV、CVを知ることができる

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「Dockpit」では競合との詳細な比較ができるのも魅力。こちらはferretの競合メディアとの比較をしてみたものです。ユーザー数からセッション数、PV数まで分かります。しかも、他社のコンバージョンページURLを入力し、全体セッション中のコンバージョン割合を算出することで、CV数まで知ることができるのです。

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▲「Dockpit」を使って競合メディアの属性、年代、居住地域を調べたダッシュボード

それに加え、競合調査の場合も属性や年代、居住地域についても知ることができます。

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集客構造も知ることができます。どのメディアも自然検索からの流入が多いようです。

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さらに、自然検索キーワード、リスティングキーワードでユーザーがどのキーワードで流入してきているかが分かります。Google AnalyticsやSearch Consoleでは自社サイトの情報しか集めることができませんが、「Dockpit」ひとつで競合情報を知ることができるのです。

クリップ機能で見たい画面をブックマーク

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上図①はクリップ機能で、クリックすると自分がカスタマイズした検索・分析機能をブックマークできます。また上図②の時計マークは自身が集計した履歴を見ることが可能。マーケターはさまざまな情報を見るため、これらは嬉しい機能です。

ferretの3C分析をSWOT分析で解説すると

  • 強み(Strength):競合と比較して圧倒的なユーザー数とページビュー数を誇る
  • 弱み(Weakness):ビジネスメディアとしては14位とまだまだ知名度が足りない。また首都圏での利用者がほとんどを占めており地方の人たちへの知名度が低い
  • 機会(Opportunity):地方の人たちの利用者が低いため、知ってもらう機会があれば会員数を伸ばせる
  • 脅威(Threat):競合が地方での知名度が高い

「Dockpit」ひとつでこのように3C分析を行えました。

直感的なUIで操作も簡単

今回は筆者が「Dockpit」を使って3C分析を行いましたが、直感的に操作でき、難しいと感じることはほとんどなく、すぐに使いこなすことができました。データの閲覧についてもダッシュボードが見やすく誰でも簡単に使いこなすことができるでしょう。

また前述しましたが、Google AnalyticsやSearch Consoleを使わずに自社のサイト分析を行えて、かつ複数のツールを使わずに競合分析ができるのが何より使いやすいと感じました。

Dockpit一つで全てが完結するから、マーケティングを加速できる

「Dockpit」ではこれまで紹介した機能以外にも、トレンドキーワードを調査できる機能も装備されています。これにより消費者ニーズやトレンドキーワードを把握することが可能です。必要な情報を細部まで詳細に「Dockpit」を使うことによって手に入れることができます。そのため、PDCAを速く回せられるようになるでしょう。

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▲「Dockpit」のキーワードトレンドのダッシュボード

「Dockpit」の名前の由来はData×Cockpitのコンセプトから誕生したそうです。コックピットはパイロットが正しい方向に飛ぶために、さまざまなデータを確認しながら的確な判断を行うために必要な装置。「Dockpit」にはマーケターというパイロットに多岐にわたる情報を渡して、マーケターが飛躍的に活躍できるために必要なツールという意味を持たせたとのことでした。

今回実際に使ってみて、特にさまざまなデータを駆使する広告代理店などでは、データ収集をひとつでできる「Dockpit」が活用できるのではと感じています。1月18日から無料版を試してみることができるため、一度無料版を試してみるのもおすすめです。今まで何個も使っていたツールを見直したい方は検討してみるのはどうでしょうか?