11月10日、渋谷ヒカリエにて、「次世代エース」にフォーカスしたカンファレンス「CODE CONFERENCE TOKYO 2015」が開催されました。
今回は、新進気鋭の女性若手起業家3名による「起業」をテーマにしたトークセッションの様子をお届けします。

登壇者紹介

高橋祥子氏 株式会社ジーンクエスト 代表/遺伝子分析家

1988年生まれ大阪府出身。幼少期の約2年間フランスで過ごす。2010年京都大学農学部卒業。2013年6月、東京大学大学院農学生命科学研究科博士課程在籍中に株式会社ジーンクエストを起業。2015年3月博士課程修了。個人向けに病気や体質などの遺伝子情報を伝えるゲノム解析サービスを行う。受賞歴はリアルテックベンチャー・オブ・ザ・イヤー、テクノロジー&ビジネスプランコンテスト優秀賞、Asian Congress of Nutrition Best Poster Award、ネスレ栄養科学会議論文賞、HMTメタボロミクス先導研究助成 奨励賞、東京大学大学院農学生命科学研究科長賞など受賞。

安田あや氏株式会社AYA 美容発明家

美容発明家。
大学卒業後、カネボウ化粧品の商品開発部に入社。在籍中に社長賞、数々の商標、技術特許を取得。その後、アメリカへの留学を決意。
留学中にキャスターへの募集に応募し、インターンから始め、ロサンゼルスのローカルテレビ局でメジャーリーグベースボールなどのキャスターを経験。
その時に、海外のスポーツキャスターは目鼻立ちがハッキリした女性ばかりで、「これじゃ、生き残れない。もっとはっきりした顔立ちになりたい!!」と思い、再度、メイク方法を研究し始める。
ある日、歯を磨いている際、日本から持って来た山切りカットの歯ブラシをみて思いつく。
この歯ブラシの山切りの部分が小さな汚れも掻きだしてくれることから、それをマスカラに転用できないかと考えた。
直ぐにマスカラのブラシの部分をハサミでジグザグに切っていった。
彼女の思惑通り、短いまつ毛を掻きだしカールアップさせ目元を華やかに演出させてくれた。
すぐに独自に開発したマスカラ、FAIRYDROPSを作り株式会社AYAを設立。
今までにないマスカラブラシを発明し日米で特許を取得。
日本テレビの「魔女たちの22時」でも紹介され、数々の雑誌にもFAIRYDROPSが登場した。
日本、アメリカをはじめ、韓国、香港、台湾、タイなど世界的に販売している。
現在もいろんな分野でも発明のヒントを探しつづけている。
http://www.fairydrops.com/

椎木里佳氏 株式会社AMF 代表取締役/女子高生起業家

1997年東京都千代田区生まれ。
中学3年時に㈱AMFを創業。現在、私立高校3年生。
総勢80名の女子中高生で組成される「JCJK調査隊」を率い、10代のマーケティング調査、アドバイス等をナショナルクライアントを中心に提供。起業家としてだけでなく、若者代表としてもメディア出演多数。
出演実績: NHK「あさイチ」「週刊ニュース深読み」 テレビ朝日「たけしのTVタックル」 NTV「今夜くらべてみました」 CX「めざましテレビ」 等
㈱AMF 代表取締役
㈱TOKYO GIRLS COLLECTION 顧問
神奈川県いろいろ知り大使
◆株式会社AMF http://amf.tokyo.jp/
◆JCJK調査隊 http://jcjk-marketing.com/

起業家の今と未来

椎木氏:
私の目標としては、2020年、22歳で最年少上場することが目標です。
ただ自己満で終わるんじゃなくて、私が女子で、若くして上場したら、まわりから妬みと羨望の気持ちが生まれると思うんですね。
そこから、椎木リカに負けないように自分も頑張らなきゃって皆さんに発破をかけたいので、今頑張ってます。

 

高橋氏:
私はたまたま起業しましたが、元々起業したいというのはなかったんですよね。
研究者としての道を追求するために、あくまで手段として起業しただけですね。
今後は、会社を発展させて、遺伝子解析を通じて病気予防や医療費削減を実現したいと思ってます。
私はゲノム解析を通じて何ができるのかを追求していきたいので、結局研究者である、というのが私の根本の考えですね。

 

安田氏:
主なマーケットはアメリカなんですが、アメリカで成功する人は、日本よりも可能性がある気がするんですね。
アメリカは良いアイデアであれば成功するという文化があります。
今後はアメリカのマーケットを広げていって、アメリカの大手化粧品会社に特許を売りたいですね。
私の会社では規模が小さいんですが、大手ならより多くの人の元に商品を届けられるはずです。
なので今はアメリカの化粧品会社に特許を売るのが夢です。

質疑応答タイム

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Q:仲間を集める時、力を入れたことやポイントがあれば教えてください。

安田氏:
実は私は1人でやっていて。去年は売上3億いって自己満みたいになってるんですが(笑)
私も是非お聞きしたいですね。皆様どのように集めました?

 

高橋氏:
今は20人でやってて、最初は3人だったんですが、何か明確な想いがある人がいて、それをしっかり伝えていると自然と周りに人が集まってきます。

安田氏:どういう場所で伝えればいいんでしょう?

高橋氏:
こういう場でも自分の想いが伝わるように話しますし、人から紹介されて1対1で話す時も同じです。

椎木氏:
私も3,4ヶ月前にちょうど同じこと思ってました。
1人でも、なんとかやれちゃうんですよ。でも途中で立ち止まるんです。
アプリを作ろうとなった時、私はプログラミングできないので、アプリが作れない。
それまで大手としか付き合ってなかったので、そういうところに頼んだらがっぽりお金を持ってかれる。
なんとか安く頼めないかなあと悩んでたら、知人から「シェアオフィスに行ってみたら?」と言われ、
実際に行ってみたら、すごく熱量を持った人たちがいた。そこにいる大学生に頭を下げて手伝ってもらいました。
なので、時にはプライドを捨てて行動することも大事だと想います。

Q:今学生で、今後起業を考えているのですが、今のうちに身につけておいた方がいいものはあるでしょうか?

椎木氏:
身につけ過ぎないのも重要だと想います。
色々知ってしまうと、フットワークが重くなる。
インプットしすぎずに行動してみることも若いうちは大事です。

 

高橋氏:
私も大学在学中に起業したんですが、一番必要なのは、質の良い大量のインプットです。
大量に人に会って、本を読んで、行動して、そうしてインプットをどんどんしていくことが大事です。

 

安田氏:
私もそうだったんですが、好きなものを激しくやる、というのが将来につながるかなと思います。

まとめ

若くして起業した登壇者の方々は、若いからこそできる大胆な行動力を持って自身の道を切り開いていました。
椎木氏、高橋氏の言うとおり、若いうちに起業するのであれば、色々な予備知識を持たずにまずは行動してみることと、行動することによって得られる質の良いインプットをとにかく大量に行うことが重要なようです。