世界規模のアプリの市場データと分析ツールを提供する米App Annie社は、昨年1年間の世界のアプリ市場動向を総括した『2015年アプリ市場総括レポート』を発表しました。同レポートでは、2015年における世界のアプリ市場の重要トレンド、国別のトップアプリ、パブリッシャーのランキング等を分析した情報が70ページ以上にわたってまとめられています。

同レポートの見出しとしては以下のような情報が提供されています。(一部抜粋)

App StoreとGoogle Playの比較
  ・DL数はGoogle PlayがiOSの2倍、収益はiOSがリードを拡大
  ・中国がiOSのDL数で米国を抜き、収益も2014年から倍増
  ・Google Playが米国のDL数でiOSをリード

注目のカテゴリやマネタイズ戦略
  ・相乗りアプリとタクシー配車アプリ:中国、メキシコ、ブラジルで利用が急増
  ・マッチング系アプリのマネタイズ:Tinderのサブスクリプションモデルが成功
  ・動画ストリーミング:YouTubeをはじめとする大手参入による競争激化
  ・音楽ストリーミング:グローバル企業とローカル企業がともに収益を拡大
  ・モバイルコマース:市場ごとに大きく異なる販売チャネル

モバイルゲームの進化
  ・ゲームの競争が激化し、成熟サイクルが加速
  ・アジアのコアゲーム:プレイヤーから時間とお金を引き出す没入型ゲーム

アプリの次なるフロンティア
  ・軌道に乗るウェアラブルおよびテレビ向けアプリ

国別のトップアプリとパブリッシャー

中でも国別のトップアプリに関する調査では、世界規模でダウンロードされるアプリの多くが海外アプリにもかかわらず、世界規模の収益ランキングとなると国産アプリの「LINE」に関連するアプリが台頭し、ゲームアプリにおいては「パズドラ」、「モンスターストライク」が上位にランクイン。続いてパブリッシャーの収益ランキングにおいては、海外のパブリッシャーを抜いてLINEが1位を獲得したことでも、いかに国産アプリの収益性が高いかを伺える結果となりました。

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