いまや誰しもが知っているネット通販大手のAmazon(アマゾン)。しかし、彼らがなぜここまで大きくなったのか、どのような成果を残しているのかを詳しく知っている人は少ないのではないでしょうか。

本記事では、Amazonのあまり知られていない実績について紹介します。

アフィリエイトを発明

みなさんは、商品が紹介されているようなブログやホームページを見たことはあるのではないでしょうか。

商品をクリックし、ネットショップに行って購入したとします。すると、その紹介したブログやホームページ運営者に紹介料が入ることがあります。その紹介制度をアフィリエイト(Amazonではアソシエイトとよんでいます)と言います。

今では多くのネットショップが導入し、売上アップに活用しています。市場規模は2011年で1000億円をこえており、今後も拡大していくと報じられるほどです。

参考リンク国内アフィリエイト市場規模は1052億円、アフィリエイターは延べ387万人 -INTERNET Watch

そして、その紹介制度のシステムを発明したのが、Amazonなのです。

この仕組は多くのネットユーザーや開発者に受け入れられ、その後のブログブームとあいまって、またたくまに世界中に広がることとなりました。

ビジネスモデル特許の先がけ

ビジネスの仕組みや進め方自体を特許としておさえてしまう。これを、ビジネスモデル特許といいます。これを取得することで、他社はその儲け方をマネできません。ビジネスを有利に進めることが可能になります。

その戦術をいっきに注目させたのがAmazonと言われています。1990年代末にAmazonはビジネスモデル特許を出願し世界の関心を集めました。

その内容は、Amazonに訪れたユーザーは、ログインして決済情報などを登録してあれば、クリックを1回するだけで購入が完了してしまうというものです(あとからキャンセルもできます)。

他社のビジネスの進め方をも変えてしまうこの戦術に、自社のビジネスを盤石化していくものとして、注目を集めました。

また、カスタマーレビューやレコメンド(商品のオススメ)など、現在のネットショップでは定番の機能をいち早く開発し実装もしました。

このように、Amazonは現在のネット通販の基本戦術の多くを生み出し、現在にいたっています。

物流にもイノベーション

Amazonの物流の概念を変えてしまいました。いままで、物流の倉庫といえば、商品ジャンルごとにきれいに在庫を管理するといったイメージでした。

しかし、Amazonでは入荷時の整理作業をはぶき、バラバラに保管するという方式をとったのです。注文ごとに商品をピックアップする順路をコンピューターで指示し、効率化をはかったのです。人間が見てわかりやすい在庫管理ではなく、スペースや保管作業を徹底的に効率化した物流として注目されることとなりました。

さらに最近ではロボット物流をめざし、キバ・システムという企業を約7億ドルで買収したのです。以下の動画をご覧ください。在庫管理されている棚が動いています。これにより商品を集めるスタッフの作業量が減ることは疑いの余地がありません。

参考リンク【アマゾン】、ロボット物流のキバを買収!買収を見送ったウォルマートは5年後悔やむ?:アメリカ小売業ブログ

このように、通販の王者として物流に常にイノベーションを取り入れ進化しています。これは、CEOであるベゾス氏が技術者出身だったということも影響していると思われますが、このような実績から今後も、Amazonの動向に注目は集まることでしょう。