【初心者向け】クラウドBIツール5選。使いやすさや機能も踏まえて解説
BI(ビジネス・インテリジェンス)ツールとは、社内に眠っている膨大な情報を一元管理し、複雑な分析を通して意思決定を助ける情報に変換したり、プレゼンや資料作成で必要なレポートを作成したりできるツールの総称です。近年はBIツールを導入する企業も増えており、「データドリブン」な意思決定には欠かせないツールとなっています。
本記事では、手軽に導入できるクラウド型のBIツールを、使いやすさや機能を中心に比較しながらご紹介します。
BIツールが注目される理由
BIツールが注目されている理由としては、「ニーズの多様化」や「広告手法の変遷」といった背景によって、経営判断や業務上での意思決定がより難しくなっていることが挙げられます。
従来のように量をこなせば結果が出る仕事は減少しており、正確にユーザーのニーズを読み取ったり、深くニーズに応えるサービスや商品を提供したりすることが求められるようになり、業務に携わる社員一人ひとりにとっても正しい指針が必要になっているのです。
その指針として有効なのが、社内にある様々なデータです。例えば、一見すると意味のない売上の偏りがあったとします。その偏りに何らかの意味を見いだしてニーズを明らかにできれば、競合との差別化が図れますし、売上の向上などポジティブな影響が期待できます。
このような判断は、これまで経験や勘といった暗黙知によってこなされてきましたが、データによって判断を下せるようになると、経験の薄い社員であっても売上に貢献でき、全社的に業務の効率や成果を高められるのです。
そのため近年はBIツールを導入する企業が増加しており、データドリブンな経営・業務スタイルも普及しています。
BIツールを選ぶ際のポイント
データに基づいた正確な意思決定を手助けするBIツールですが、すでに数多くのツールが開発され、大きな市場を形成しています。BIツールを導入しようと思っても、どのツールが良いのか分からず迷ってしまうことでしょう。
BIツールを選ぶ際には、以下のようなポイントに注意するのがよいです。
- 求める機能が備わっているか
- だれでも利用できる直感的な操作が可能か
- 費用対効果は適切か
BIツールは大きく「OLAP分析」「レポーティング」「プランニング」「データマイニング」という4つの機能を搭載しています。ツールによっては、この各機能のなかでどの機能に強みを持っているのかが変わってくるのです。
まずは自社がどのような課題を抱えていて、BIツールにどんなはたらきを期待しているのか明らかにしておきましょう。自社が求める機能の詳細を見極めて、適切なツールを選ぶことが大切です。
BIツールのなかにはプログラミングが必要なものも存在するので、そういった操作が難しいものを導入してしまうと、初めてBIツールに触れる方が使いこなせなくなる可能性があります。そのため、操作感も非常に大切な要素です。初めてBIツールを導入するのであれば、直感的な操作が可能なツールを選ぶことをおすすめします。
もう一つのポイントとして、費用対効果が適切かどうか見極めることが挙げられます。どれだけ高性能なBIツールを導入しても、その効果が費用に見合っていないのであれば意味がありません。捻出できるコストと期待する効果を明らかにして、予算を決めておくと良いでしょう。
初めての方におすすめクラウド型BIツール5選
ここからは、初めてBIツールを導入する方におすすめのクラウド型BIツールを5つご紹介します。機能や使いやすさといったポイントも踏まえて紹介していくので、ぜひ参考にしてみてください。
Tableau Online
BIツールのなかでも使いやすさと機能性に定評のあるTableau。同社はオンプレミス型とクラウド型のどちらも提供していますが、Tableau Onlineは完全クラウド型のBIツールとして人気を集めています。
同ツールは、ドラッグアンドドロップで利用できるため、初めてBIツールに触れる方でも直感的な操作が可能です。また、クラウド型なので導入やデータの共有といった実務的な操作も簡単におこなえます。
あらゆる業種に対応しており、アクセンチュアやLinkedInといった大企業でも導入されている、信頼のおけるBIツールのひとつです。加えて、大規模なデータの解析もこなせる分析機能が搭載されているので、企業の規模に関わらず利用できるのもおすすめできるポイントです。
Amazon Quick Sight
Amazonが提供するクラウド型のBIツール「Amazon Quick Sight」。最大規模のシェアを誇るAWS上で利用できるため利便性が高く、多くの企業から支持されています。
AIの機械学習によってデータを解析してさまざまな予測をおこなえるのが強みです。さらに、普段使っている自然言語で欲しいデータを尋ねるだけで、求めているデータを返してくれるのも嬉しいポイントです。
BIツールに関する専門知識がない方でも利用できるうえ、データからユーザーのインサイトを読み解き、使える形に変換できるので、初めて導入・利用するBIツールとして非常におすすめです。
MotionBoard Cloud
Wingarc1st社が開発・提供しているクラウド型BIツール「MotionBoard Cloud」。ビジュアライズ性が高く、さまざまなデータをリアルタイムで可視化してくれるのがポイントです。
また、プログラミングが不要なので初めて利用する方にもおすすめです。対応しているデータソースも幅広く、ExcelはもちろんIoTデータなどあらゆるデータを一元管理できる使い勝手の良さも魅力でしょう。
分析機能も充実しているので、欲しいデータを欲しいときに、欲しい形で手に入れたい方にはおすすめのBIツールといえるでしょう。
LaKeel BI
見やすく分かりやすいUIを搭載し、さまざまなテンプレートのなかでカスタマイズできる使いやすさが魅力の「LaKeel BI」。エバラ食品や日立といった大手企業でも導入されており、JAXAでも利用された信頼性の高いBIツールです。
特筆すべきは、メーカー側が導入企業に合わせてダッシュボードを作成するサービスを提供している点です。導入した企業の規模や状況、業種、業態によって必要となるデータは異なりますし、それらを一元管理するダッシュボードの内容も変わってきます。
初めて導入した場合、ダッシュボードを作るところから苦戦してしまうことも考えられますが、LaKeelはこのステップをメーカー側に依頼できるので、導入から利用までのサポートもお願いしたいという方にはおすすめのBIツールです。
Actionista!
ひとつのライセンス契約で全社員が利用できるコスパの良いBIツール「Actionista!」。ブラウザで利用できるので環境を整える手間がいらないのも嬉しいポイントです。国産のツールなので、使いやすく馴染みやすいUI設計になっており、ドラッグ&ドロップのみで操作が可能となっています。
経営陣のみならず、全社員がデータにアクセスし、データを活用した意思決定を実現できる状況を目指している企業にぜひおすすめしたいBIツールです。とくに、これからデータドリブンなスタイルに切り替えようと考えている中小規模の企業にとっては、心強いパートナーになるでしょう。
- 広告
- 広告とは販売のための告知活動を指します。ただし、広告を掲載するための媒体、メッセージがあること、広告を出している広告主が明示されているなどの3要素を含む場合を指すことが多いようです。
- LinkedIn(リンクトイン)とは、2003年に米国でサービスを開始した、ビジネス用途に特化したSNSです。ビジネス系のSNSでは世界で最大規模、登録ユーザーは3億人を超えています。日本国内ではまだあまり利用が広がっておらずユーザー数は100万人に留まっています。
- シェア
- シェアとは、インターネット上で自分が見つけて気に入ったホームページやブログ、あるいは、Facebookなど自分自身が会員登録しているSNSで自分以外の友達が投稿した写真、動画、リンクなどのコンテンツを自分の友達にも共有して広めたいという目的をもって、SNSで自分自身の投稿としてコンテンツを引用し、拡散していくことをいいます。
- UI
- UIとは、ユーザーインターフェイス(User Interface)の略で、ユーザー(使い手)とデバイスとのインターフェイス(接点)のことを意味します。
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