新商品の開発には、ユーザーの求めるニーズを知ることが最も重要です。
そのため、大手企業では新商品開発のために多くの費用を払い、アンケートやテストマーケティングを繰り返しています。

一方で、あまり予算の使えない企業は、十分にユーザーニーズを知る前に商品開発に着手してしまっているといった企業も少なくないのが現状です。

多額の予算を持つ大手企業でなくても、ユーザーのニーズの予測をつけることができます。
今回は、予算をかけなくても出来るユーザーニーズの発掘により、新商品が一部の分類で売上シェア3割にした事例にて行った4つのことを紹介します。

POINT1. お客様の声はニーズを知るうえで重要

iphoneやAndoroid機種のスマホケースを販売するPhocase(フォケース)では、以前からお客様の声から寄せられるご意見を参考にしています。
商品に対する喜びの声だけでなく、商品やサービスに対するご指摘などもあり日々のサービス改善の源泉とも言える重要なコミュニケーション手段と考えています。

特に、商品に対する要望は、新商品開発に繋がる重要なご意見として、参考にしています。

お客様の声

その中で、「手帳型のスマホケースが欲しい!」といった声を複数いただいた事をきっかけに商品開発を考えたのが始まりです。

POINT2. Googleトレンドはニーズを調べるうえで便利

手帳型のスマホケースの開発を進めるにあたり、「手帳型のスマホケース」のニーズがどれほどの規模なのか、といった事を深堀することにしました。

その際に、ニーズを探る手段として便利なツールが、Googleトレンドです。
Googleトレンドとは、Google検索エンジンの中で話題(頻繁に検索されているキーワード)となっているキーワードを調べるためのツールです。

参考:Googleトレンド

インターネットを使って、物を売るネットショップでは、ユーザーの興味・関心が分かる重要な情報が無料で分かるため活用しています。

例えば、phocaseで最も人気のあるiphoneのケースを調べてみると、年々スマホケースへの関心が高まっている事がうかがえます。

iphoneのケース

同様にiphoneの手帳型ケースを調べてみると、2014年に入ってから極端にグラフが伸びている事が分かります。

手帳型ケース

POINT3. サジェスト結果で人気のキーワードを調べる

手帳型ケースが広まった背景は、表参道の店舗から流行に敏感な女性を中心に、スマホの大画面化の影響で片手に持つことの不安や手帳型ケースのデザイン面・機能面の高さがあったようです。

参考記事:次のトレンドは"手帳型"!リアルに素敵なiPhone6ケース☆

Google検索エンジンで、ユーザーの検索行動を元に反映されると言われているサジェスト機能にも「iphoneケース」と入力すると「iphoneケース 手帳型」が表示されることもユーザーの興味を知る判断材料の1つにもなります。

サジェスト機能

POINT4. 競合を見ればユーザーの求める商品が丸わかり

ユーザーの興味ある商品について、顕著にうかがえるのが競合のランキングに掲載されている商品です。
実際に、Phocaseの競合にあたるネットショップのランキングを見てみると、トップ3が手帳型のケースだということもあり、ユーザーが手帳型ケースに興味を抱いている事が明白になりました。

iphoneを中心に手帳型ケースの発売開始と直近の結果

前述のようにユーザーのニーズを確かめた後、これまでで人気だったデザインを中心に手帳型ケースの展開を行いました。
この時、直前でiphone6の発売もあり、買い替えのためのiphoneケースの需要が高まるタイミングでの発売でした。

手帳型ケースの展開

発売を開始した9/30からiphoneケースのジャンルで、当日から売上シェアの3割を手帳型ケースが占め、直近の9日間の推移を見てみると、手帳型ケースの割合は約27~30%の推移で最大41%を占める日もありました。

直近の9日間の推移

※Phocaseのデータを元にしています。

まとめ

商品開発には欠かせないニーズの検証は、アンケートや調査などを行えば、こちらの意図した質問を直接聞けるといったメリットがあります。一方で、検証には予算やまとまった調査件数が必要になります。(専門的に解析できる人材も必要)
本事例でご紹介したように、ユーザーのニーズを調べる予算がなくても、以下のような方法を使えば、予測をつけることは可能です。

・1.日々のユーザーからのご意見を参考にする
・2.Googleトレンドで話題性を推移を調べる
・3.Google検索エンジンのサジェスト機能を参考にする
・4.競合となる企業の売れ筋をチェックする

是非、参考にしてみてください。

この事例の元になったカリキュラム

Webマーケティングの基本は、ビジネスの基本でもあります。顧客との良好な関係を築くときに、3C分析という手法をもちいるケースがおおく見られます。3C分析とは、自社、競合、顧客のそれぞれをリサーチし、戦略を考えるフレームワーク(手法)です。