マーケティングにおいて、ビッグデータが活用されるようになってしばらく経ちますが、実際にビッグデータを活用できている企業はまだまだ少ないのが実情です。

そこで注目されているのが、統計学をベースにした拡張アナリティクスツールの「dataDiver」です。継続的にPDCAサイクルを回してマーケティング活動を最適化するために、dataDiverの特徴や基本機能、おすすめの使い方まで詳しく解説します。

dataDiverとは

データビークル社が開発したdataDiverは、統計学をベースにして高度な統計分析を行う拡張アナリティクスツールです。ビジネス課題を入力するだけで「何が分析目的と関係しているのか」といった分析や予測が行えます

拡張アナリティクスはガートナーにこのように説明されています。

「拡張アナリティクスがデータ準備、洞察の生成、洞察の可視化を自動化することによって、多くの状況においてデータ・サイエンティストの関与が不要になります。」
※出典:Gartner, Press Release, 2019年5月30日「ガートナー、2019年のデータ/アナリティクス・テクノロジ・トレンドの トップ10を発表

dataDiverはコードを用いずに短時間で行えることなども強みで、着実に導入実績を増やし、NTTドコモやソフトバンク、ヤマハなど、さまざまな業界の大手企業で導入されています。

dataDiverの基本機能

dataDiverの基本的な機能は大きく2つに分けられます。それぞれ見ていきましょう。

診断的分析

診断的分析では「なぜそうなったのか」という要因を調べられます。例えば売上が大きく落ち込んでいたとしたら、何が売上にネガティブな影響を与えているか、疑わしい要因を洗い出します。自力で分析するとなると経験豊富なマーケターの力が必要ですが、dataDiverで自動分析できれば、まだ経験が浅い担当者でも原因追及しやすくなるのがメリットです。

予測的分析

予測的分析では「将来何が起きるのか」といった今後の傾向を予測することが可能です。例えば現状のデータから来期の売上予測を立てることも可能で、その予測に基づいてプロモーションなど売上アップのための施策を打ち出したり、現行のスケジュールを改善したりと、アクションを最適化しやすくなるでしょう。

dataDiverの強み・特徴

さまざまなデータ分析ツールがありますが、ここではその中でもdataDiverが強みとする特徴をご紹介します。

シンプルで操作しやすい

dataDiverは、直感的なインターフェースを採用しているため、ビッグデータ分析の経験が浅い人でも操作しやすいのが特徴です。分析結果レポートをグラフでシンプルに可視化して自動作成するので、統計の知識や機械学習の知識を持たない人でも分析結果を視覚的に確認できます。

データ加工が早い

一般的なデータ分析ツールはプログラミングを行ってデータ加工をするケースが多いのですが、dataDiverはシステムを用いてデータ加工しているので、分析時間は数十秒ほどと比較的短いです。

さらに、大量の仮説から意思決定にかかわる重要なものだけを表示し、データ分析の要因探索の時間も短縮できます。これにより、今後の施策を考える時間を増やすなど、本来すべきことへ注力できるようになるでしょう。

専門知識がいらない

dataDiverはシステム内でデータ整理できるので、元データさえあれば問題なくデータ分析を進められます。「専門知識がない人でも使える」という前提で作られているため操作性も高く、事前の使い方講習などの導入サポートもあり、経験が浅いデータ分析担当者にも適しています。

出力するレポートにはグラフに加えて説明も書かれていて、そのまま共有する資料として活用でき、資料作成時間を削減できるのもメリットです。

データ同士の関係性が分かる

dataDiverは回帰分析を主とした高度な統計手法を用いているため、単なるデータの整理や可視化に留まらず、データ同士の関係性を分析することが可能です。それによって原因を究明して今後の改善につなげたり、トラブルを未然に防いだりと幅広い対応ができるようになります。

ビッグデータがわかりやすく可視化される

従来のビッグデータ解析は、データが膨大であるがゆえに分析結果も膨大になり、全体像を把握するのが困難でした。そこで、dataDiverは分析結果を二次元のグラフやアニメーションなどのビジュアルにして分かりやすく可視化することにより、データ分析担当者が俯瞰して把握しやすいデザインに設計されています