Eclipseと言えば、Javaをメインとした統合開発環境ですが、その大きな特徴はプラグインを使って好きなように機能が拡張できるということが挙げられます。
プラグインひとつで、例えばPHPやRubyなどにも対応でき、開発環境自体に機能を追加することも出来ます。Eclipseを生かすも殺すもプラグイン次第と言っても過言ではないでしょう。

今回は、Eclipseを使って効率良く開発を行うためのプラグインをご紹介します。

プラグイン導入はHelp > Eclipse Marketplaceで検索してください

Eclipseへ入れておくべき10個のプラグインとは

Eclipseを使う上で、さまざまな機能を追加し、使いやすくしてくれるプラグインは欠かせないものです。この章では、開発効率のアップにつながるおすすめプラグインを10個紹介します。

1.Glance

Eclipseのコード中をインクリメンタルサーチできるようになるプラグイン。インクリメンタルサーチとは、検索文字を1文字入力するたびに検索結果をどんどん表示してくれる機能です。検索文字を全部入力する必要がなく、入力しながら検索結果がリアルタイムで表示されるので、検索スピードのアップが期待できます。

2.Eclipse color theme

Eclipseの画面の配色テーマを自由に変えることが出来るプラグイン。Eclipse Marketplaceから利用するもので、Marketplace Clientをあらかじめインストールしておくことが必要です。例えば、エンジニアでよくあることですが、テーマを変更して目に優しい色にすると開発の疲れも軽減できますし、好みのテーマにすることによって愛着も湧くはず。

3.Pleiades

英語のソフトウェアであるEclipseが日本語化されたらもっと使いやすいでしょう。PleiadesはEclipseのメニューや表示メッセージを日本語にするためのプラグインです。日本のプログラム開発者にとって必須のプラグインでしょう。

4.QuickREx

正規表現はJavaやRubyなどさまざまな言語で使える便利なメソッドですが、構文が特殊なので慣れないとわかりにくいという難点があります。このQuickRExを導入すると、Eclipseで正規表現を使った時に、記述の補完と、テスト支援(実際に実行しなくてもダイアログで確認できる)を行うことが出来ます。

なお、QuickRExはJDK やJakarta OROのPerl、Awkなどの正規表現に対応しています。

5.JDepend4Eclipse

このプラグインはプログラム中で複雑に絡み合ったパッケージの依存関係をチェックできるものです。依存関係が複雑になり循環参照を起こしているパッケージを検出して教えてくれるものですが、循環するとバグなどの原因にもなります。安定したプログラムを作るために開発作業には役立つでしょう。

6.Subclipse

開発を行うときにバージョン管理はとても大切です。Subclipseは、バージョン管理システムのSubversionをEclipseで活用するためのプラグイン。このプラグインを使うことで先祖返りなどの問題を防止。Eclipseを使うすべての人にとって必須のプラグインと言っても過言ではないでしょう。

7.Terminal

Javaなどでは開発時にターミナルで動かすことがありますが、実行ファイルの配置やパスの設定などが手間になることも。このTerminalプラグインを使うと、Eclipse本体から簡単にターミナルを実行できるので、手軽に動作確認が出来ます。

8.EasyShell

Windows上でエクスプローラやブラウザを開くためのプラグイン。導入することで、Javaプログラムからローカルのエクスプローラなどの操作ができます。同じようなことが出来るプラグインは他にもありますが、こちらは設定が非常に簡単に出来ます。

9.JSDT-jQuery

Java+jQueryの開発を行うケースが最近は多く見られますが、このプラグインはjQueryのコード補完を行ってくれます。先のQuickRExもそうですが、プログラム開発作業でコード補完の有無は開発効率に大きく影響します。jQueryでの開発を行うのであれば、必要なプラグインです。

10.MiniMap

このMiniMap はさまざまな開発環境で使えるものですが、Eclipse版のプラグインも提供されています。MiniMapはプログラム全体の概要を俯瞰(Overview)できるもので、開発しながら全体像を把握することが出来ます。

開発作業は全体像をしっかりとイメージしながら行わないとバグや不具合の原因になもなるので重宝します。