デザインには様々な要素がありますが、その中でも欠かせない要素の一つが”色”です。
色はそれぞれ心理的に作用する効果、イメージがあり、人は色の効果に左右されることがあります。
バーゲン、セールではよく赤が使われますが、これは赤が購買意欲を高めたり顧客の回転率を上げる効果を持っているためです。

何となく色を選んでしまっている場合にはユーザーに思ってもいないイメージを与えている可能性がありますので、色の印象を把握して選ぶことが重要です。

そこで今回は、色の効果を適切に活用できるように基本的な色の効果・イメージとホームページ事例をご紹介します。
ユーザーに思いどおりの印象を与えるために知っておくべきことですので、ぜひご覧いただき色選びの参考にしてみてください。

寒色・暖色・中性色

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画像引用:http://www.webcolordesign.net/color_basic/color_psychology/warm_cold_color.html
  
色を大きく分類すると、有彩色と無彩色にわけることができます。
有彩色は赤、青、黄など色味のある色のことです。
無彩色は色味がない白から黒までのことをいい、明るさの度合いしかありません。

有彩色には「色相、明度、彩度」の3つの性質があり、色相の差が違うと色が持つイメージが異なります。
色は人間の心理に働きかける効果があり、暖色は交感神経に、寒色は副交感神経に作用します。
暖色と寒色では体感温度が3度も違うといわれています。

寒色

青などの冷たさを感じる色のことです。
特に、彩度が低い色は「沈静色」といいます。

暖色

赤などの暖かさを感じる色のことです。
特に、彩度の高い色は「興奮色」といいます。

中性色

緑、紫など、暖かさも寒さも感じない色のことを中性色といいます。

進出色・後退色

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画像引用:http://handywebdesign.net/2012/07/12colors-give-you-the-impression/
  
色は波長の長さにより、暖色は前に飛び出して見え(進出色)、寒色は後ろに下がって見えます(後退色)。この特徴を活かして、遠近感、主張させる部分をわけることも可能です。

寒色系が与えるイメージ

水、氷、海を象徴する青色は、興奮を鎮める、食欲減退、集中力を高めるといった効果があります。

青のイメージ
冷たい、涼しい、信頼、清潔、男性的、知的、理性、理解、抑制、誠実、デリケート、寂しさ、冷酷、哀しみ、開放感、気持ちよい、夏、忠実、公平、精神、眠り、自らを律す、遊び心がない

参考:
全薬工業 アルージェ
全薬工業 アルージェ
http://www.arouge.com/index.html

全体に青色を取り入れた、清潔感を感じるデザインです。
所々に手描きの柔らかな柄を使用することで、青を使いながらも堅苦しくないイメージに仕上がっています。

ニプロファーマ株式会社
ニプロファーマ株式会社
https://www.np.nipro-pharma.co.jp/index.php
医薬品受託製造のニプロファーマのホームページは、適度に青色を使用し、信頼感や誠実さを感じるデザインです。

ポカリスエット
ポカリスエット
http://pocarisweat.jp/

全体的に青色を使用したこのホームページでは、背景の水しぶきがより一層爽快感を感じさせます。
製品のイメージにぴったりのデザインです。