LINEクリエイターズスタンプを企業が活用するメリット&事例を解説
通話機能やメッセージ機能を持ったSNSであるLINEは、2016年4月時点で国内で最も利用者数の多いアプリです。
利用者数も全世界で2億人を超え、幅広い年代で利用されているのが特徴です。
企業から見ても多くのユーザーに呼びかけることができるLINEは、マーケティングに役にたつ魅力的な存在と言えるでしょう。
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今回は、LINEで行うマーケティングの1つとしてスタンプの活用事例を紹介します。
プロモーションとして配信するだけではなく、2014年5月からはLINEクリエイターズスタンプを利用して広告費をかけることなくスタンプを販売することが可能になりました。
企業認知度の向上やファンとの交流のきっかけを探している企業にとって、スタンプの配信を通してプロモーションを行うのも一手です。
「スタンプを作ってみたいけど、どんな風に企画すればいいんだろう」とお悩みの方は必読です。
参考:
スマホアプリの利用者数最多は「LINE」4300万人、「インスタグラム」は8割増で1000万人超に
LINE全世界利用者数2億2000万人、初の横ばい
平成27年度情報通信白書|総務省
LINEスタンプの種類
スタンプは他のユーザーとのメッセージのやり取りで、自分の感情を気軽に表現する方法として利用されています。
基本的にはイラストや擬音で構成され、言葉の代わりとなる表現として機能しています。
このように会話の中で使用されるので、スタンプは利用する人だけではなくメッセージを受け取る側も見るということを意識しておきましょう。
スタンプには大きくわけて、4種類のパターンがあります。
お金の流れがそれぞれ異なるので、注意してみてみましょう。
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デフォルト無料スタンプ
LINEが無料で配信しているスタンプです。
デフォルトのものとして、ユーザーは無料で利用できます。
有料販売スタンプ
LINEが作成したものや、ディズニーやサンリオなどのキャラクタービジネスの企業と提携して販売しているスタンプです。
「公式スタンプ」という名称で、1パック20~40個、240円程度程度で販売しています。
参考:
LINE公式スタンプ
プロモーションタイプ
プロモーションタイプのスタンプは企業が広告費を支払うことで、ユーザーに無料または条件付きで提供しているスタンプです。
ユーザーがスタンプをもらえる条件としては「公式アカウントと友達になる」「企業のCMを全て見る(LINEマストビュースタンプ)」などを指定することが可能です。
費用としては、例えばダイレクトスタンプと呼ばれる企業からユーザーに直接スタンプの配信を行う形式の場合、スタンプ8種類で10,000,000円(税別)の費用がかかります。
※LINE株式会社コーポレートビジネスグループ発表の資料「mediaguide_LINE_direct sticker_2017_01ー03」より
参考:
LINE Partner
公開資料|LINEアドセンター
クリエイターズスタンプ
LINEアカウントを持っていれば個人・法人問わず作成し、LINEの審査を受けた上で販売することができるスタンプです。
Googleなどの手数料を除いた売上げのうち、50%が収入となります。
独自のキャラクターを持っている必要がある有料販売スタンプや、広告費のかかるプロモーションスタンプとは異なり、費用をかけることなくスタンプを配信できるのが特徴です。
自分でキャラクターを作っているデザイナーや、高額な広告費を出すことのできない中小企業でも気軽に取り組めるスタンプと言えるでしょう。
こちらの記事でクリエイターズスタンプの作成方法をご紹介しています。ぜひ参考にしてみてください。
LINEスタンプを使ってできるマーケティングとは
では、なぜ企業は自社でオリジナルのスタンプを使って提供を行うのでしょうか。
その狙いは大きくわけて3つあります。
1.企業の認知度向上
自社独自のスタンプを提供し、ユーザーがそれを利用することで企業の認知度は向上します。特にトーク機能で利用されるスタンプは、スタンプを発信する側だけではなく受け取る側も見ることになります。
それが企業独自のキャラクターのスタンプであれば、キャラクターの認知度が高まります。
ユーザーはキャラクターを知ったことをきっかけとして、企業のことを知っていきます。
例えば、「何となく可愛いから」という理由で保険代理店のキャラクタースタンプをダウンロードしたユーザーにとって、キャラクターは知っているけど企業は知らないという状態です。それから街で実際の店舗にいるキャラクターを見て、企業について知ることとなります。
このようにスタンプの認知度は企業の認知度に必ず結びつくものではありません。
認知度を高めるにはスタンプを提供するだけではなく、CMや雑誌でのキャラクターの露出やLINEを利用した呼びかけなど、企業とユーザーが接する機会を作ることが大切です。
2.スタンプ配信をきっかけとした顧客との交流
スタンプは企業の認知度につながるだけではなく、顧客との交流を生み出すきっかけとしても利用できます。
スタンプをプレゼントすることで、友達になってもらう-プロモーションスタンプ
商品のファンにより一層、商品を好きになってもらう-クリエイターズスタンプ
具体的には、このような交流が想定されます。
クリエイターズスタンプではプロモーションスタンプのように特定の条件をつけた無料配信は行えませんが、現在の顧客により企業のことを身近に感じてもらいたい場合にはスタンプはさらなる交流のきっかけとなります。
また、ゲームや映画などでは、キャラクターをスタンプとして配信することで一層そのコンテンツを意識してもらうことが可能でしょう。
3.スタンプ自体の販売による収入
ディズニーやサンリオのようなキャラクタービジネスを行っている企業や、漫画や映像作品に関わる企業にとっては、スタンプ自体の収入も大きなものとなります。
LINEと提携を組まないクリエイターズスタンプでは、漫画やアニメなどの認知度の高くないキャラクターであっても配信できる自由さがあります。
参考:
企業のLINEスタンプでビジネスが加速する理由と、人気ランキングに学ぶマーケティング事例
クリエイターズマーケットに企業が殴り込みをかける!LINE(ライン)スタンプの効果的な企業活用事例
企業のクリエイターズスタンプ事例
今回は広告費をあまりかけられない企業でも取り組みやすいクリエイターズスタンプについて、活用している企業の事例を3つご紹介します。
養命酒製造株式会社
https://store.line.me/stickershop/product/1179124
健康飲料を展開している養命酒製造株式会社では、メイン商品である薬用養命酒を模したスタンプを配信しています。
商品の効能にちなんで「冷えていませんか……?」「お休み前に……」など、普段の会話でも使いやすい内容となっています。
スタンプ以外にも養命酒のパッケージをデザインした腹巻を景品としたキャンペーンを実施するなど、商品そのものをキャラクター化してプロモーションを行っています。
小西酒造株式会社
https://store.line.me/stickershop/product/1208097
清酒を中心とした酒類の製造と販売を行っている小西酒造株式会社では、日本酒を注ぐ盃や徳利をキャラクター化したスタンプを配信しています。
酒にちなんで「一杯いっとく?」「ぬるめでたのむ」などのメッセージとユニークなデザインが特徴的です。
同社ではFacebookとTwitterを運用しており、Facebookでは2017年1月現在1,800人以上のユーザーにフォローされています。
スタンプについてもFacebook上で告知を行っており、ユーザーとの交流のきっかけとなっています。日本酒を楽しむユーザーにとって使いたくなるモチーフなのもユーザーの反響を呼ぶポイントと言えるでしょう。
まとめ
LINEクリエイターズスタンプは無料で制作することができ、企業のプロモーションにも活用できます。配信の際にはLINEによる審査を受けなくてはいけないことやスタンプの周知を行わなくてはダウンロード数は伸びないということを意識しておきましょう。
LINEは国内での利用者数が多く、幅広い年代のユーザーにアピールすることができる点がメリットです。
スタンプで配信したキャラクターをとおして企業の認知度が高まれば、キャラクターを用いた他のキャンペーンにもいい影響をもたらすでしょう。
- アプリ
- アプリとは、アプリケーション・ソフトの略で、もとはパソコンの(エクセル・ワード等)作業に必要なソフトウェア全般を指す言葉でした。 スマートフォンの普及により、スマートフォン上に表示されているアイコン(メール・ゲーム・カレンダー等)のことをアプリと呼ぶことが主流になりました。
- マーケティング
- マーケティングとは、ビジネスの仕組みや手法を駆使し商品展開や販売戦略などを展開することによって、売上が成立する市場を作ることです。駆使する媒体や技術、仕組みや規則性などと組み合わせて「XXマーケティング」などと使います。たとえば、電話を使った「テレマーケティング」やインターネットを使った「ネットマーケティング」などがあります。また、専門的でマニアックな市場でビジネス展開をしていくことを「ニッチマーケティング」と呼びます。
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- 広告
- 広告とは販売のための告知活動を指します。ただし、広告を掲載するための媒体、メッセージがあること、広告を出している広告主が明示されているなどの3要素を含む場合を指すことが多いようです。
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- アカウント
- アカウントとは、コンピューターやある会員システムなどサービスを使うときに、その人を認識する最低必要な情報として、パスワードと対をなして使う、任意で決めるつづりです。ユーザー、ID、などとも言います。
- コーポレート
- コーポレートとは、日本語の「企業」のことです。インターネット上で「コーポレートサイト」という場合は、企業のホームページであることを表します。また、コーポレートは接頭語として使われることが多く、「コーポレートガバナンス(企業内統制)」などのように、他の単語と組み合わせて使うことが多いようです。会社そのものを指すことが多い「カンパニー」とは使い方が異なります。
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- Googleとは、世界最大の検索エンジンであるGoogleを展開する米国の企業です。1998年に創業され急激に成長しました。その検索エンジンであるGoogleは、現在日本でも展開していて、日本のYahoo!Japanにも検索結果のデータを提供するなど、検索市場において圧倒的な地位を築いています。
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- コンテンツ
- コンテンツ(content)とは、日本語に直訳すると「中身」のことです。インターネットでは、ホームページ内の文章や画像、動画や音声などを指します。ホームページがメディアとして重要視されている現在、その内容やクオリティは非常に重要だと言えるでしょう。 なお、かつてはCD-ROMなどのディスクメディアに記録する内容をコンテンツと呼んでいました。
- 広告
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- キャンペーン
- キャンペーンとは、インターネット上のサイトにおいて、ファン数を増やし、購買行動を促すためにおこなう懸賞キャンペーンなどのマーケティング活動のことです。キャンペーンにはファン数を増やすだけでなく、ファン獲得以上のリアル店舗の来店者数を増やす、資料請求者を増やす、実際の購買を増やすなどの目的があります。
- Twitterとは140文字以内の短文でコミュニケーションを取り合うコミュニティサービスです。そもそもTwitterとは、「小鳥のさえずり」を意味する単語ですが、同時に「ぺちゃくちゃと喋る」、「口数多く早口で話す」などの意味もあります。この意味のように、Twitterは利用者が思いついたことをたくさん話すことのできるサービスです。
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