日本・フランス・中国の伝統色を使った事例

DICカラーガイド独自のものとして*「日本の伝統色」「中国の伝統色」「フランスの伝統色」*というシリーズがあり、各国に伝わってきた特別な色合いを特集しています。

「日本の伝統色」でいえば「桜色」「小麦色」「琥珀色」といった色が設定されており、日本の文化のなかで名付けられてきた色を知ることができます。

それぞれの国らしい色合いだけでなく、色の通称や由来もわかるので、色を用いる商品の狙いに合わせた色を選ぶこともできるでしょう。

日本の伝統色

では、実際に各国の伝統色を用いたデザインにはどのようなものがあるのでしょうか。
実際に事例を元にして見ていきましょう。

京急急行バス株式会社

4ヶ国語(日・英・中・韓)対応でより使いやすく!羽田空港&横浜駅に新型自動券売機を導入!2016年度___ニュースリリース___企業・IR情報【KEIKYU_WEB】京急電鉄オフィシャルサイト.png
(2020年8月17日時点でページが存在しないためリンクを削除しました)

京急電鉄の系列である京浜急行バスでは、羽田空港を中心として設置している一部券売機の画面に*「薔薇色(ばらいろ)」「天色(あまいろ)」*といった日本の伝統色を利用しています。
訪日観光客向けに4か国語で対応する券売機に日本の伝統色を採用することで「日本のおもてなし」を表現しています。

平湯温泉観光協会

奥飛騨温泉郷_平湯温泉観光協会___北アルプス山岳拠点地.png
http://www.hirayukanko.com/

奥飛騨にある平湯温泉では観光協会のロゴに*「紺碧(こんぺき)」*を採用しています。
登山の拠点としても利用されており、山の形をしたロゴの背景に使用されている紺碧は山を上った先に見える空の色を表現しています。

平湯温泉ではほかにもDICグラフィック株式会社とコラボして、Tシャツや飲料ボトルなどにも「日本の伝統色」を利用しています。

参考:
[平湯温泉×DICグラフィックス共同事業『平湯色彩計画』]
(http://www.hirayukanko.com/special/dic/)

フランスの伝統色

株式会社ノティオ

住宅・不動産広告とブランディング|大阪・東京|株式会社ノティオ.png
http://www.notio-inc.com/

不動産業界でブランディングに関するコンサルティングサービスを提供している株式会社ノティオでは、企業のロゴマークにフランスの伝統色である*「Chatoyant(シャトアイヤン)」*を利用しています。

DICカラーガイドによると「Chatoyant」は猫の目の光から出た言葉で、色の変化や違ったきらめきを持つものを指します。
光の当たり方によって色が変わるという点で企業の柔軟性を表しています。

中国の伝統色

株式会社ケーエスケー

web_KSK_医業経営サポートサイト|株式会社ケーエスケー.png
https://www.web-ksk.co.jp/

医療用医薬品の卸売を中心として展開している株式会社ケーエスケーでは、コーポレートカラーとして中国の伝統色*「千歳緑(せんざいみどり)」*を採用しています。

現代に合わせて色調をやや明るくしたものを、ホームページのメインカラーとしても使っています。
「千歳緑」は常に緑をつける樹の色からついた名前であり、同社では長生きと平和の意味をもたせて採用しました。

参考:
[株式会社ケーエスケー|リクナビ2017]
(https://job.rikunabi.com/2017/company/top/r411300080/)