「スクラッチ開発した既存サイトが使いにくく、CMSを導入したサイトへ乗り換えたい」「現在使用しているCMSが使いにくく、別のCMSに移行したい」このような場合は、十分に準備を整えて適切な手順でCMSを移行しましょう。

手順を誤ると、再び別のCMSへ移行することになったり、運用時にトラブルが起きたりするリスクが高まります。この記事では、CMS移行の流れや注意点、選び方などについて詳しく解説します。

目次

  1. CMSとは
  2. CMS移行を考えるタイミング
  3. CMS移行の5ステップ
  4. CMS移行の注意点
  5. 移行先のCMSの選び方
  6. 適切なCMSに移行して目的を達成しよう

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CMSとは

CMSは「Contents Management System:コンテンツ・マネジメント・システム」の略称で、Webサイトコンテンツを構成するテキストやデザインなどを一元的に保存・管理するシステムのことです。

通常、HTMLタグCSSの記述を変更することでテキストやデザインを調整しますが、CMSの場合は直感的な操作で容易に変更ができます。そのため、システムの知識・スキルを持たない人でもサイトの制作・更新が可能です。

CMS移行を考えるタイミング

CMSの導入や導入時期にルールやセオリーは存在しないため、移行すべきタイミングは慎重に見極めることが大切です。CMS移行を考えるタイミングについて詳しくみていきましょう。

CMSを導入したサイトへリニューアルしたい時

スクラッチ開発で制作したオーダーメイドのWebサイトCMSに移行したいケースが挙げられます。HTMLCSSの書き換えのために制作会社に作業を依頼する場合には、時間・手間・コストがかかります。

一方、CMSであれば、自社の担当者が簡単に更新できるため、あらゆるコストの削減が可能です。また、緊急でお知らせをWebサイトにアップしたい場合も、CMSであればスピーディーに作業が可能です。

CMS導入によるコスト削減のイメージ.png

今のCMSが使いにくく乗り換えたい時

現在使用しているCMS使いづらく業務効率が低下している、コンセプトに沿ったデザインにできないといった場合も、CMS移行を考えるタイミングです。

サイトの目的やコンセプト、担当者の知識や技術、予算などに合うCMSを選びましょう。

CMSの使いやすさは様々.png

CMS移行の5ステップ

CMS移行の際は、手当たり次第にCMSをピックアップして選ぶのではなく、移行の目的を明確にする必要があります。CMS移行の準備から移行後に行うことまで詳しく解説します。

1. CMS移行の目的を明確にする

まずは、CMS移行の目的を明確化しましょう。CMSを導入する目的は、Webサイトの管理・更新を容易にし、情報更新・発信のスピードや業務効率を高めることです。この条件を満たせないCMSに移行すると、再びCMSの変更が必要になる可能性があります。

使いにくいと感じた場合は、どのようなCMSであれば使いやすいのか考えましょう。また、CMSを新たに導入する場合は、CMSに対する理想をもとに条件を決めることが大切です。

2. CMSを選定する

CMS移行の目的を踏まえて、CMSの候補を選定します。このとき、カスタマイズの可否や継続的なサポートの有無、追加料金がかかるケースなどについて確認しましょう。

予算やサポートなどの条件を満たしたCMSの中から、目的に応じた使いやすさや機能を持つCMSを選定することがポイントです。

3. 移行するコンテンツの整理・優先順位を決める

CMS移行の際は、既存コンテンツの中から移行するページを決める必要があります。次の項目を設けてコンテンツを整理しましょう。

  • ページ
  • URL
  • カテゴリー記事IDなど
  • 担当者
  • 公開日更新日
  • リンク
  • 平均月間PVコンバージョン率など

コンテンツを移行せずに破棄し、Webサイトを軽くすることも1つの方法です。ただし、月間PV数が多い、コンバージョン率が高いコンテンツはなるべく移行しましょう。

4. CMSを移行する

CMSの移行には、次の方法があります。

  • 旧サイトから新サイトへ1つずつデータを移行する
  • 旧サイトのデータをCSVでエクスポートして新サイトにインポートする
  • プラグインを用いてファイルをエクスポートし、新サイトにインポートするWordPressからの移行)

CSVファイルのエクスポートおよびインポートについては専門知識が必要なため、制作会社に依頼するケースが多いでしょう。旧サイトがWordPressではない場合は、自分で1つずつ新サイトへ情報を移行するのが一般的です。

移行するコンテンツが膨大な場合は多大な時間的コストがかかるため、データ移行会社への依頼を検討することをおすすめします。

5. CMS運用のルールを決める

CMS移行後は、運用ルールを決めましょう。運用ルールを定めていない場合、誰かが勝手にコンテンツを更新・追加してトラブルになる可能性があります。また、許可なく設定を変更することでサイト運用に支障をきたすこともあるでしょう。

担当者を配置したうえで、他の従業員は担当者の許可なくCMSの設定変更やコンテンツ更新・追加をしてはならない旨を明文化することが大切です。

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CMS移行の注意点

CMS移行に失敗しないために、次の注意点を押さえておきましょう。

URLをなるべく変更しない

移行した記事のURLはなるべく変更しないことが大切です。URLを変更すると、獲得した被リンクが失われてSEO効果が低下したり、内部リンクが切れてサイト内回遊に影響が出たりする可能性があります。

301リダイレクト処理で対応可能ですが、開発に手間がかかったりSEO効果の低下を回避できなかったりすることもあるため、URLはなるべく引き継ぎましょう。

WebサイトリニューアルはCMS移行後に行う

Webサイトのリニューアルは、CMS移行と同時ではなく移行後に行いましょう。先にリニューアルするとCMSのデザインの確定が遅れ、テンプレート開発ができません。また、デザインによってはCMS移行が失敗するリスクも考えられます。

工数や作業時間は多めに見積もる

CMS移行は頻繁に行うことではないため、予想以上に工数や作業時間がかかる可能性があります。サイトリニューアルやコンテンツアップのタイミングに遅れが出ないように、工数や作業時間は多めに見積もることが大切です。

定期的にバックアップを取る

データ移行に失敗してデータが消えてしまうリスクがあるため、定期的にバックアップを取りましょう。作業を始める前全データの移行後などにバックアップを取っておくことをおすすめします。

アウトソーシングする場合は意思疎通が重要

CMS移行をアウトソーシングすれば、担当者はコア業務に集中できます。手間と時間、人件費を大きく削減できるでしょう。ただし、担当者の意向を100%反映したCMS移行を実現するためには、こまめな意思疎通が必要です。

移行先のCMSの選び方

移行先のCMSを選ぶ際は、種類や機能、セキュリティ、コストなどに注目が必要です。CMSの選び方について詳しくみていきましょう。

CMSの種類を決める

まずは、CMSの種類を決める必要があります。CMSの種類別に、特徴・メリット・デメリットを表で紹介します。

種類 特徴 メリット デメリット
オープンソース型 ソースコードが一般公開されているCMS ・無償のものがほとんどのためコストを削減できる
プラグインが豊富にあるためカスタマイズが容易
・サポートを受けられない場合が多い
・脆弱性に懸念点がある
パッケージ型 ベンダーからlicenseを購入し、自社サーバーにインストールするCMS ・手厚いサポートを受けられる
・企業向け機能が充実している
・初期費用や月額費用、オプション料金などがかかる
クラウド型 インターネット環境とブラウザのみで利用できるCMS ・導入がスピーディー
・バージョンアップ手続きが不要
・海外製のものは日本語サポートを受けられない場合がある
・トラブルが起きた際はベンダーへの依頼が必要

サポートを受けたい、コストを抑えたいなど、希望の条件を踏まえてCMSの種類を決めましょう。

機能を比較する

サイトの目的や移行理由に沿った機能を搭載したCMSを選びましょう。例えば、SNSで拡散させたい場合はソーシャル連携機能が必要です。また、HTMLCSSを使わずに、見たままのテキストや画像、デザインがサイトに反映される「見たまま編集」も便利な機能です。

他にも、ユーザーの操作履歴の記録、グループ単位でのアクセス権限の付与、アクセス解析機能、メルマガ配信機能など、さまざまな機能があります。

使いやすさを比較する

CMSの目的は業務効率化のため、使いやすさは追求したいところです。それぞれのCMSによって難易度には大きな差があります。お試しで利用できるものは実際に使ってみて、使いやすさを確認しましょう。

UIがシンプルで直感的な操作が可能なCMSは使いやすいと評判です。複数人で運用する場合は、全員で使いやすさを比較することをおすすめします。

セキュリティを比較する

不正アクセスによる個人情報の漏洩やサイトの改ざんなどが生じると、企業の社会的信用性が大きく低下する恐れがあります。セキュリティトラブルによって業績が急激に悪化するケースも少なくありません。

セキュリティは最重視すべき項目と考えて、セキュリティ対策が充実したCMSを選びましょう。

コストを比較する

Webサイトが生み出す利益と初期費用や月額費用を比較して、費用対効果が高いCMSを選びましょう。機能が充実しているほどにコストが高くなる傾向があります。機能とコストのバランスに優れたCMSを選ぶことが大切です。
また、導入コスト単体ではなく、導入によって削減できる人件費外注費も考慮に入れることが適切な比較のポイントです。

サポート体制を比較する

継続的に良質なサポートを受けることができるか確認が必要です。トラブル対応が不十分な場合、大きな損害が生じる恐れがあります。社内に対応できる人物がいない場合は、なるべくサポート体制が充実したCMSを選びましょう。

ちなみに、BtoBサイト運用に特化した「ferret One」はテクニカルサポート窓口を設けており、ツールの使い方についていつでも質問できます。SEO順位チェックやホワイトペーパー施策、見たまま編集など機能も充実しています。

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適切なCMSに移行して目的を達成しよう

目的や移行理由に合ったCMSを利用すれば、スムーズに業務効率化が行えます。担当者の属人化を防止し、制作会社に更新を依頼する手間やコストを削減することにより、円滑な経営にもつながるでしょう。

機能やコスト、サポート体制、セキュリティ対策などの項目をチェックして、自社に最適なCMSへ移行し生産性の向上へつなげましょう。