カラーユニバーサルデザイン推奨配色セット

カラーユニバーサルデザイン推奨配色セットとは東京大学分子細胞生物学研究所などが共同作成した、どのような人にも見分けやすい実用的な配色セットのことです。
特徴は大きく4つあります。

・色名を想起しやすいこと
・塗料、印刷、画面で再現可能な色の範囲に収まっていること
・塗料用、印刷用、画面用で共通した色名で呼べること
・実用的で分かりやすい方法で色を指定できること

引用「カラーユニバーサルデザイン推奨配色セット」

この特徴に沿って、「見分けやすい色の組み合わせ」と「見分けにくい色の組み合わせ」について、カラフルな図と写真を用いながら説明されています。

参考:
「カラーユニバーサルデザイン推奨配色セット」

カラーユニバーサルデザイン認証とは

NPO法人カラーユニバーサルデザイン機構が設ける基準を満たすことで得られる認証のことです。

認証を受けた場合はマーク表示ができます。

この認証を得た施設や製品は、カラーユニバーサルデザインに配慮した施設や製品としてブランド認知を高める効果があります。

カラーユニバーサルデザインのチェックができるツール

色のシミュレータ

スクリーンショット_2018-01-25_20.44.39.png
http://asada.tukusi.ne.jp/cvsimulator/j/

様々な色覚特性を持つ人の色の見え方を体験するための色覚シミュレーションツールです。
スマホで撮影した画像を変換して、それぞれの色覚タイプ(2色覚)での色の見え方をシミュレーションしてくれます。

Lioatlas® Simulator

UDing.png
https://www.lioatlas.com/

作成したデザインについて、色覚タイプ別にどう見えているかを確認できるツールです。
ファイルを読み込むことで、画面左側にオリジナルの画像、画面右側で色覚を切り替えながら比較して見ることができます。

Lioatlas® CFUD

Lioatlas® CFUD.png
https://www.lioatlas.com/

画面上から使用したい色を選択すると、その色の色覚タイプ別の見え方を表示してくれます。

選択した色とは見分けにくい色なども分かりやすく画面に表示してくれます。

カラーユニバーサルデザインの事例

カラーユニバーサルデザインをホームページに取り入れている企業もあります。
3つの事例を通して、どのような工夫を行っているか紹介します。

1.千寿製薬株式会社

千寿製薬株式会社.png
http://www.senju.co.jp/

眼科で用いる医薬品を中心に開発・販売している千寿製薬株式会社ではホームページにカラーユニバーサルデザインを取り入れています。

リンクボタンをマウスオーバーした際に文字色のコントラストを大きく変化させたり、写真や図には文章を加えて色に依存しない表現をしたりといった工夫を行っています。

参考
アクセシビリティ対応について|千寿製薬株式会社

2.細田工務店

細田工務店.png
http://www.hosoda.co.jp/hosoda/company/information/

一般家庭向けの住宅建築を主に行っている細田工務店でも、カラーユニバーサルデザインを取り入れています。

文字の間隔を適切に空けたり、背景色と文字の配色を見えやすいものする工夫を行っています。

その際にはUDingシミュレーター(※2023年現在はLioatlas® Simulatorという有料サービスに移行)という無償のツールを利用して、色覚タイプ別の色合いを確認するチェックツールを活用しました。

このようなツールを用いて、まずは自社のホームページがどのような見え方をしているのかを確認してみるのもいいでしょう。

参考
UDingシミュレーター※このWebページは現在公開されていません
カラーユニバーサルデザイン(CUDO)への取り組みについて|細田工務店
※このWebページは現在公開されていません

3.札幌市立宮の丘中学校

札幌市立宮の丘中学校.png
http://www.miyanooka-j.sapporo-c.ed.jp/index.html

札幌市にある札幌市立宮の丘中学校では、カラーユニバーサルデザインに基づいた配色でホームページを作成しています。

教育現場においても黒板の記述や教科書において、色覚異常の生徒でも見やすいような配色を行うよう配慮されてきました。

そのような姿勢がホームページにも現れています。

参考:
カラーユニバーサルデザイン|札幌市立宮の丘中学校*(2020年8月19日時点でページが存在しないためリンクを削除しました)*