訪日外国人観光客の増加に伴い、企業や店舗によっては外国人顧客の割合も増えつつあります。

そういった企業では従業員の教育や外国人に求められている商品の仕入れを充実させるだけでなく、ホームページでも外国人に合わせた表記が必要となるでしょう。
しかし、いざホームページを英語や中国語に対応したいと思っても「翻訳にまでかけるお金までは…」という方もいるかもしれません。
そんな方におすすめなのが、Googleが提供している「ウェブサイト翻訳ツール」です。

今回は、Googleウェブサイト翻訳ツールの使い方を解説します。
Googleウェブサイト翻訳ツールでは、Googleが発行するタグをホームページに埋め込むだけでユーザーの好きな言語に翻訳できるようになります。
100以上の言語に対応しているので、自社の狙いたい顧客の言語に合わせた設定が可能でしょう。

参考:
[三越伊勢丹、ぐるなび、言葉の壁はデジタルとタブレットで超える]
(http://itpro.nikkeibp.co.jp/atcl/column/16/070500141/070500003/?rt=nocnt)

目次

  1. Googleウェブサイト翻訳ツールとは
    1. Googleウェブサイト翻訳ツールのメリット
    2. Googleウェブサイト翻訳ツールのデメリット
    3. 対応している言語
  2. Googleウェブサイト翻訳ツールの使い方
    1. 1.ウェブサイトの情報を入力する
    2. 2.利用する機能の設定をする
    3. 3.発行されたタグをホームページに埋め込む
  3. すでに翻訳されているホームページを案内するには
  4. Googleウェブサイト翻訳ツールを利用する際の注意点
    1. 1.接続のセキュリティが一部保証されていない
    2. 2.翻訳の精度は保証できない
    3. 3.Googleのロゴが表示される
  5. まとめ

Googleウェブサイト翻訳ツールとは

ウェブサイト翻訳ツール___Google_翻訳.png
https://translate.google.com/manager/website/?hl=ja

Googleウェブサイト翻訳ツールとは、ホームページを複数の言語に自動翻訳する拡張機能です。

Googleウェブサイト翻訳ツールのメリット

Googleウェブサイト翻訳ツールは無料で手軽に利用できます。

Googleウェブサイト翻訳ツールを利用すれば、ウェブサイトの情報を入力し、発行されたタグをウェブサイトに埋め込むだけで他の言語に切り替えられるボタンが追加されます。ページごとにユーザー自身が言語を選んで翻訳できるので、運用側で言語ごとに翻訳したページを用意する必要はありません。

Googleウェブサイト翻訳ツールのデメリット

Googleウェブサイト翻訳ツールは、一部の専門用語に対応していません。
また、翻訳の対象はテキスト部分のみであるため、画像化された文字は翻訳できません。

対応している言語

スクリーンショット_2017-04-19_18.27.55.png

Googleウェブサイト翻訳ツールでは、100以上の言語に対応しています。
英語はもちろん、韓国語やロシア語など、自社の顧客に合わせた言語を選択できるのはメリットでしょう。

Googleウェブサイト翻訳ツールの使い方

Googleウェブサイト翻訳ツールページにアクセスして、ブラウザ上で操作します。インストールは不要で、料金もかかりません。

1.ウェブサイトの情報を入力する
2.利用する機能の設定する
3.発行されたタグをホームページに埋め込む

Googleウェブサイト翻訳ツールの設定は上記の3ステップで完了します。それではさっそく使い方を紹介しましょう。

1.ウェブサイトの情報を入力する

スクリーンショット_2017-04-19_18.26.58.png

まず最初に*「翻訳ツールを導入したいウェブサイトのURL「ホームページで利用している言語」*を入力します。

2.利用する機能の設定をする

ウェブサイト翻訳ツール___Gooagle_翻訳.png

*「翻訳する言語」「表示モード」「詳細設定」*を設定します。

詳細設定からGoogleアナリティクスのプロパティIDを設定すれば、どの言語で読まれているかといったアクセス解析もGoogleアナリティクス上で行なえます。
Googleアナリティクスティを利用している企業は活用しましょう。

3.発行されたタグをホームページに埋め込む

「コードを取得」をクリックすると、ページ上にHTMLコードが表示されます。

ウェブサイト翻訳ツーあル___Google_翻訳.png

表示されたコードをコピーして翻訳したいページすべてに埋め込みましょう。
コードを埋め込めば、下記のように翻訳ツールがホームページに表示されるようになります。

スクリーンショット_2017-04-19_19.09.21.png

すでに翻訳されているホームページを案内するには

URLの末尾に「#googtrans(言語コード)」を入力すれば、翻訳してあるホームページを表示できます。
外国人向けにFacebook上からホームページに誘導する場合などは#googtrans(言語コード)を加えたURLを投稿しましょう。

言語コードを知りたい場合は、Google翻訳から確かめましょう

言語___Google_翻訳.png
http://translate.google.com/about/intl/ja_ALL/languages/

画像中央の検索窓から言語を入力し、表示されたページURLの「/languages/」以下を確認してください。

スクリーンショット_2017-04-19_19.39.15.png

例えば日本語の場合、上記のURLの「ja」が言語コードを指しています。

Googleウェブサイト翻訳ツールを利用する際の注意点

ウェブサイト翻訳ツールを利用する前に意識しておいた方がいい注意点が3つあります。
導入後に「こんなことになるとは思わなかった」と後悔しないよう、事前に注意点をチェックしておきましょう。

1.接続のセキュリティが一部保証されていない

ウェブサイト翻訳ツールでは、翻訳するページの送信に使用する接続においてセキュリティが保証されていません。

企業のセキュリティ上問題があるかもしれないので、社内のシステム担当に確認してから導入しましょう。

2.翻訳の精度は保証できない

ウェブサイト翻訳ツールはGoogle独自の自動翻訳システムを利用しています。
そのため翻訳後の文脈が間違っていたり、単語の誤変換が起こる場合があります。

ユーザーが誤った情報を見て問い合わせてくるかもしれないことを認識しておきましょう。

3.Googleのロゴが表示される

Googleウェブサイト翻訳ツールには、Googleのロゴが表示されます。
翻訳ツールを設置した場所によっては、ユーザーがGoogleのホームページだと勘違いしてしまうかもしれません。

ユーザーに誤解を与えないよう、表示モードを変更したり、配置場所を変えたりと工夫しましょう。

参考:
[サイトを別の言語で表示する|Google Translate]
(https://support.google.com/translate/answer/2534601?hl=ja&ref_topic=7010955)

まとめ

Googleウェブサイト翻訳ツールは、Google独自の翻訳システムを利用した多言語化ツールです。基本的な情報を入力してタグを発行し、タグをホームページ内に貼り付けるだけで翻訳が自由にできるようになります。

100以上の言語に対応しながらも、無料で利用できるので「まずはお金をかけずに、英語にしたい」といった企業にとって重宝するでしょう。

一方では、翻訳するページ送信のセキュリティが保証されていないというネックもあります。企業のシステム担当に確認をとって、自社で運用できるのか見極めてから導入するようにしましょう。