科学や技術、環境といった社会のあらゆるテーマをもとにしたスピーチの講演会を行っているTED(Technology Entertainment Design)では、インターネット上でスピーチの動画を公開しています。
Webに関連したスピーチも多く、Webに少しでも関わる人ならチェックしておいて損はないでしょう。

今回は、ソーシャルメディアに関連するTEDスピーチ5選をご紹介します。
FacebookやTwitter、インスタグラム、ブログといったソーシャルメディアはWeb上で個人同士がつながり合うことを可能としており、そこで発信されるメッセージは社会へも影響を与えています。

例えば、エジプトを中心としたアラブ地域の民主化運動「アラブの春」が起こった背景にはFacebookでの抗議活動への呼びかけが大きく影響したと言われています。
TEDでも、SNSが社会にもたらす影響や、特徴的な性質に関して学べるスピーチが数多く配信されています。
ぜひこの機会に、優れたスピーチからソーシャルメディアについて考えてみましょう。

参考:
[平成24年度版情報通信白書|総務省]
(http://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/h24/html/nc1212c0.html)

TEDとは

TED(Technology Entertainment Design)とは、18分以内という短いスピーチで、科学・技術・デザインなどの分野におけるメッセージを発信することを目的とした非営利団体です。

スピーチの内容は100以上の言語に翻訳され、ネット上で無料で視聴することができます。
ビジネスパーソンとしてはスピーチの内容だけでなく、プレゼンテーションの参考としてもおさえておきたいコンテンツでしょう。

参考:
Our organization

ソーシャルメディア関連のTEDスピーチ5選

Webマーケティング担当者にとっても、消費者の声を聞けるソーシャルメディアは貴重な存在です。また、商品やサービスのプロモーションのためにメディアやSNSを利用している企業も多いでしょう。

TEDでは、SNSやブログなどのソーシャルメディアに関連するスピーチも発表されています。なかでも、再生回数が特に多い注目のスピーチを5つ紹介しましょう。

1.How to make a splash in social media

Redditというソーシャルニュースメディアを運営しているアレクシス・オハニアン氏によるスピーチです。

日本に捕鯨禁止を呼びかけていた環境保護団体が行った、くじらへの名前募集を題材にしています。

ミスター・スプラッシー・パンツという名前候補が、いかにしてネットユーザーから支持されていくかをユーモアに語っています。
どういった記事やコンテンツユーザーに受け入れられるのか悩んでいるWeb担当者は必見でしょう。

参考:
How to make a splash in social media

2. 3 ways to (usefully) lose control of your brand

マーケティングを構成する1つの要素として企業や商品ブランドが挙げられるでしょう。

建築・設計会社NBBJの最高マーケティング責任者であるティム・リーバーレヒト氏は、SNSの登場により、企業によってブランドを統制できる時代は終わったのだと指摘します。

あらゆる人の口コミや情報がオープンに発信されている現代だからこそできるアプローチとして「社員や顧客に権限を移譲する」「社員や顧客の権限を減らす」「コントロールしない」という3点を挙げています。

参考:
[3 ways to (usefully) lose control of your brand]
(https://www.ted.com/talks/tim_leberecht_3_ways_to_usefully_lose_control_of_your_reputation)

3.Social media and the end of gender

「30代女性向け」や「40代サラリーマン向け」といった年齢や性別による分類は、メディアやビジネスでもたびたび用いられてきた概念です。

メディア研究者であるジョハナ・ブレイクリーは、ソーシャルメディアはこういった社会的なカテゴリーから個人を自由にすると指摘しています。

SNSでは性別や年齢関係なく、趣味や好みで人々はつながりあいます。そのため、企業は今までのカテゴリーで消費者を分析することができなくなるでしょう。
企業は年齢や性別、国籍といったカテゴリーで消費者を理解するのではなく、消費者から直接発せられる情報を分析する必要があるとブレイクリー氏は述べています。

参考:
Social media and the end of gender

4.Adventures in Twitter fiction

アメリカの小説家アンドリュー・フィッツジェラルド氏によるスピーチです。
Twitter上で実際に投稿されている、複数のIDやアカウントを活用した短編小説について解説しています。

140文字という限られた表現ながら、現実の人物やニュースをもとに進む物語は今までない物語としての楽しさを提供しています。

こういった表現手段は、現実の名前を用いる必要がなく、名前やIDを変更することが可能なTwitterならでは文化と言えるでしょう。

参考:
Adventures in Twitter fiction

5.How social media can make history

※日本語字幕なし

多数対多数というコミュニケーション手段であるソーシャルメディアの登場により、市民は政府やマスメディアから発信される情報の観客ではなくなったとアメリカのジャーナリスト兼執筆家のクレイ・シャーキー氏は指摘します。

中国四川省で発生した四川地震を題材に取り上げ、FacebookやTwitterなどでいかに市民は検閲を通り抜けて情報発信を行ったかを解説しています。

参考:
[How social media can make history]
(https://www.ted.com/talks/clay_shirky_how_cellphones_twitter_facebook_can_make_history)

まとめ

ソーシャルメディアに関して社会に影響あを与える存在の1つとして、TEDでも数多くのスピーカーが取り上げています。

例えば「Social media and the end of gender」や「How social media can make history」では、SNSはジェンダーや検閲といった事柄に変化を与えたと指摘しています。

スピーカーの個性溢れるTEDのスピーチは、ソーシャルメディアに関わる人にとっても新しい発見をもたらすものかもしれません。
ぜひ自分の興味のある分野や題材のスピーチをチェックして、自らの「気づき」としていきましょう。