3.聴衆に質問を重ねてトークに引き込んでいく

ゼイ・フランク: あなたは人間ですか?

アメリカのオンライン・パフォーマンス・アーティストとして知られるゼイ・フランク氏による、パフォーマンス色の強いプレゼンです。

「あなたは空港でチェックインから ゲートまで歩きながら 航空券をなくしたのではないかと 何度も思ったことがありますか?」
「あなたは自分ではまだ気づいていない 生まれつき秀でた能力があったらと 望んだことはありますか?」

などなど、誰でも感じたことのある感情についての質問を延々と繰り返し、聴衆とのコミュニケーションプレゼンを展開しています。

4.トークに緩急をつけて伝えたい部分を強調

サリー・コーン: クリックするものを選ぼう

レズビアンの政治評論家であるサリー・コーン氏による、「クリックは公的な行いだ」という旨を主張しているプレゼンです。
マイノリティを追い詰めるネット上の言論を抑制するためには、自分がクリックするページをしっかり見極めるように、という持論を展開しています。
基本的に早口ですが、強調したい部分、最も伝えたい部分は急激にゆっくりとした聞き取りやすい口調になり、そこで発せられるメッセージは聴衆により強く残ります。

5.二時間のプレゼンを3分に凝縮する圧倒的な要約技術

リチャード・セント・ジョン「成功者だけが知る、8つの秘密!」

「成功」に関連する分析を行うアナリストであり、作家、講演家のリチャード・セント・ジョンによる成功するための8つの秘密についてのプレゼンです。
冒頭で、「学生に向けて2時間で話した内容を今回は3分間で話します。」と宣言しており、実際に3分で8つの項目をわかりやすく解説しています。
ほとんどのプレゼンは限られた時間の中で行われるため、制限時間に合わせてプレゼンを構成することは大前提となります。
こちらのプレゼンでは、彼はこのような内容を発表するに至った経緯、手段、結果を端的に述べています。また、インタビューした著名人の名前を多数引用することにより、プレゼン内容の権威性を高めています。