アップデートによる影響

では、アップデートの内容により、具体的にはどういった影響が現れるのでしょうか。
「一般ユーザー」と「広告主」の両面で見てみましょう。

一般ユーザー

ユーザーはTwitter側で利用する自身の情報を管理できるようになります。
広告配信のために提供する情報設自由に決められるので、自分の興味のない広告が表示される確率が低くなるでしょう。

【ユーザーデータの編集】
Twitter>設定とプライバシー>Twitterデータ

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【広告配信設定の切り替え】
Twitter>設定とプライバシー>プライバシーとセキュリティ>カスタマイズとデータ

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広告主

ユーザーが自分の情報を正しく変更できることで、広告を配信している企業にとってはターゲティングの精度が上がる可能性があります。

2014年に総務省が行った調査によるとTwitterユーザーのうち76.5%ものユーザーが匿名で利用していることがわかっています。
このようにTwitterには高い匿名性があり、入力されている誕生日や位置情報も誤った内容で記載されている場合がありました。

そのため実名での利用を義務付けているFacebookと比較すると、ターゲットとなる属性の情報に信ぴょう性を持てない広告主も多かったでしょう。
ユーザー自身が正しい属性を修正すれば、その精度は高くなります。

また、属性による広告配信には繋がらなくても「個人を特定できない情報」を活用することで、企業にとって有益な情報が得られるかもしれません。

参考:
平成27年度情報通信白書|総務省

まとめ

2017年5月17日にTwitterから公開されたアップデート内容は、ユーザーがTwitterに提供するデータのコントロールに関連したものです。
Twitterが利用するユーザーのデータのうち、ユーザー自身が編集できる内容が拡充され、提供するか否かの判断もユーザー自身で決められるようになりました。

ユーザーは自身のどういった情報が広告に利用されているか細かく知れるようになり、間違った情報は自分の手で編集できます。
正しい情報への修正が進めば、広告の属性配信の精度は上がるため、広告主にとっても注目したい機能と言えるでしょう。

最新のプライバシーポリシーだけでなく、過去のプライバシーもTwitterは公開しています。
以前の内容と見比べて、どのような表記が加わっているのか改めて確かめてみるのもいいでしょう。

参考:
Previous Twitter Privacy Policies|Twitter