ライターに執筆を依頼するための発注書を作成する

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ここまで、発注する際に起こる課題について紹介してきました。結構チェックしておかないといけないことがたくさんあります。

発注時に用意しておくと参考になるのが、発注書のテンプレです。フォーマットを作成して、案件を発注する前にフォーマットを埋めれば、ライターに仕事を依頼する際に押さえて置かなければならないことを整理できます。

発注書には下記のような項目が最低限記載されていれば、ライターとのコミュニケーションが円滑に進みます。

●発注書の項目について

・原稿料の予算
・納品時期(取材が発生するものであれば取材日の目安)
・作業ボリューム(分量など)
・案件の詳細(テーマや取材対象)

ライターの中には、問い合わせの際にこうした情報が整理されている問い合わせフォーマットへの入力を求めるケースもあります。案件の内容が早い段階でわかれば、互いに確認のためのコミュニケーションコストが下がるので、スムーズに仕事が進むはずです。
  

「この原稿、イメージしていたものと違う……」を防ぐために

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ライターへの発注を無事乗り越えたとしても安心はできません。ライターに記事の執筆を依頼し、原稿ができたとしても、「イメージしていたものと違う……」となることがあります。

どこかで互いの抱く記事のアウトプットイメージがズレてしまっていたために起こるトラブルですが、こうしたことが起こる原因として、以下のようなことが考えられます。

●アウトプットイメージがズレてしまう要因

・適切なライターを選べていない
・ライターとのすり合わせが不足している

  

1. 適切なライターを選べていない

ライターごとに専門としているテーマや領域、得意としていることは異なります。そのため、依頼する案件と異なる専門性やテーマを持つライターに依頼をする場合、原稿ができた際にイメージしていた原稿とずれることが起こります。ファッション系、カルチャー系、ビジネス系など、テーマは様々。どのテーマで活動してきたかで、文章や知識は当然異なります。ファッションをテーマに書いてきた人に、ビジネス系のテーマで書いてもらうのは難易度が上がります。

ライターに依頼する際には、そのライターが過去に執筆した記事や、ポートフォリオを確認してみましょう。そうすれば、依頼しようとしている案件とテーマは近いのか、文章の方向性は近いのかを予め確認することができます。
  

2. ライターとの案件のすり合わせが不足している

発注側が記事のアウトプットを具体的にイメージできていなかったり、イメージをライターに共有できていない場合、できあがった記事と抱いていたイメージに齟齬が生まれてしまうことがあります。

こうした状況にならないようにするためには、予め記事のイメージを伝えることが重要になります。たとえば、案件の内容を記載するフォーマットを用意して、それを埋めていくことで案件の整理を行います。事前に整理することで、「どのような記事を作りたいのか」が明確になり、ライターに伝えやすくなります。

たとえば、フォーマットには次のような項目を入れておいて、記入してみましょう。

●案件の内容を記載するフォーマット例

・記事の種類:インタビュー、イベントレポート、リサーチ記事、コラム・エッセイ、ニュースなど
・記事の目的:記事を掲載する目的
・想定読者:媒体/記事の想定読者像は?
・読者のネクストアクション:…読んだ読者にどうなってもらいたいか
・掲載先:コーポレートサイト、オウンドメディア、その他
・文章で伝えたい印象:親しみを持てる、真面目な、その他

(アウトプットのイメージをすり合わせるという作業はとても難易度が高いことなのでゼロになるとは言い難いのですが)記事の方向性をライターと共有できていれば、アウトプットされた段階でイメージと違った、となることは減るはずです。