ナイトタイムエコノミーとは?訪日観光客に向けた新しい経済活動を知ろう
日本のナイトタイムエコノミー事例
【1】多文化を融合したアミューズ体験ショー
アミューズ体験型ショーの「WA!」は、東京都品川区のホテルで開催されています。これまで日本になかった「外国人向けのエンターテイメント」をテーマに、音楽事務所アミューズが主催しています。
アルゼンチンのパフォーマンス集団が日本文化を取り入れ、音楽や映像、踊りを融合させたショーを披露しています。
訪日外国人が夕食以降の時間を過ごす場が少ない日本で、観光や宿泊も一緒に楽しめるエンタメを創り上げています。最終講演開始時間も、午後8時と遅めです。
参考:
夜遊び経済、日本も盛り上げ 外国人にライブやショー|日本経済新聞
【2】浴衣レンタルで「日本文化」と「SNS映え」を楽しむ
東京都内のホテルが、2017年の夏から夜のイベントを積極的に行っています。観光旅行の夜を楽しみたい訪日外国人だけでなく、「SNS映え」のするイベントとして若者からも人気を博しています。
日本ならではの体験として、浴衣のレンタルサービスも行っています。午後5時半〜10時半と営業は夕方以降だったものの、順番待ちも出るほど好評でした。
参考:
縁側カフェ、お座敷遊び、ナイトプール…トーキョーの夜、ホテルで|産経ニュース
【3】夜の森を歩きながらデジタルアートで文化を学ぶ
北海道のNPO法人阿寒観光協会まちづくり推進機構が、温泉地区への訪日外国人客数を増やすための施策に取り組んでいます。最新のデジタルアートでアイヌ民族の文化を見ながら森の中を歩く「夜の森」を舞台とした体験型テーマパークを開設しました。
参考:
阿寒湖に「夜の森」テーマパーク アイヌ文化の体験も|日本経済新聞
【4】市役所でナイトコンサート
福岡県では、市役所の入り口に特設ステージを立てて、夜にコンサートを開催したり、商店街で午後10時まで祭りを開いたりといった取り組みをしています。2017年9月には、中洲でジャズフェスティバルも開きました。
ナイトタイムエコノミーは東京に集中していますが、地方都市の事例として成功させるため、ロンドンの「ナイトメイヤー」の設置も検討しているようです。
参考:
日本にも「夜の市長」を 規制緩和で訪日客呼ぶ|日本経済新聞
まとめ
ナイトタイムエコノミーは夜の時間帯がメインであるために、マイナスなイメージを持たれがちです。しかし、警備体制や規制の徹底により、安全で新しい娯楽サービスとして成長していくことが国からも期待されています。
訪日外国人をターゲットとした施策のひとつとして、夜の時間を活用したサービスを検討してみてはいかがでしょうか。
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