産業観光

技術力を知ってもらう工場見学

埼玉県は、工場見学などの産業観光による訪日外国人の誘致を強化しています。埼玉県への訪日外国人数は5年前から倍増して約27万6千人となっていますが、日本全体では2%以下です。埼玉県は、多言語のパンフレットや通訳などの用意への補助金制度を整えています。

精密板金・レーザー加工業の野火止製作所では、技術力を広く知ってもらうため、旅行会社を通して訪日外国人の見学を受け入れています。埼玉県の補助金制度を活用し、英語と中国語の会社案内ホームページとパンフレット、英語のDVDなどの作成を進めています。

参考:
訪日客さん工場見に来て! 産業観光、埼玉県が後押し|NIKKEI STYLE

グリーン・ツーリズム

日本の食文化を収穫から料理を通して体験

新潟県は、食文化と農業を組み合わせた体験型サービスで訪日外国人を呼び込んでいます。日本の食文化に興味をもってくる訪日外国人は多いため、海外の旅行会社と提携してツアーを企画しています。

新潟市では、酒米の収穫体験、コシヒカリを使った料理教室などを開催しています。ブランド米としてのプロモーションも兼ねています。収穫体験では、米と酒の関わりやそれぞれのつくり方も解説し、日本の食文化を理解して楽しんでもらうように企画を工夫しています。

参考:
訪日客、新潟県へGO! グルメと農業体験で集客作戦 |NIKKEI STYLE

エコツーリズム

国立公園を「ナショナルパーク」に

環境省は、国立公園を「ナショナルパーク」として訪日外国人にアピールする施策として、「国立公園満喫プロジェクト」をはじめました。約200億円の予算を計上し、ツアーの開発やガイドの育成、多言語対応ツールの制作などに取り組んでいます。

モデル地区として、8ヶ所が選ばれています。例えば、北海道の阿寒ではマリモのエコツアーや、眺望のいいカフェの設置などを進めています。

参考:
国立公園のブランド化 自然の保護と活用両立を |毎日新聞

ヘルスツーリズム

自然の中で観光と健康増進

長野県木曽町は、観光と健康増進を組み合わせたプログラムで誘客を進めています。地域住民が観光ガイドとして参加し、地域一体となってサービスを展開しています。

木曽町の地域にしかいない木曽馬と一緒に歩いたり、自然を体感しながら林を歩くメニューなどを実施しています。森林の空気を浴びたり、川の中に手足を入れて血流を改善させたり、地元の野菜を使用した食事を提供したりと、健康増進のための様々なプログラムを実施しています。

参考:
長野・木曽町の開田高原、ヘルスツーリズムで誘客 |日本経済新聞