
観光?買い物?訪日外国人のニーズ最新状況を解説
近年、多くの外国人が日本に訪れています。2012年頃から、家電量販店や大手小売店で大量に商品を買い込む「爆買い」という言葉も聞かれるようになりました。
円安やビザの取得条件緩和の影響もあり、訪日外国人は年々増加しています。流れに乗じて、訪日外国人をターゲットにして新しいサービスを展開する企業も増加しました。
みなさんの中にも、訪日外国人に向けた新しいサービスや対応を考えている方もいらっしゃるかもしれません。
今回は、観光庁のデータを用いて、訪日外国人の現状とニーズを解説します。
訪日外国人が、日本に何を期待して訪れているのかを知ることで、より顧客志向のアイディアが浮かんで来るはずです。
訪日外国人は増加している
引用:
JNTO訪日旅行データハンドブック2016(世界20市場)|日本政府観光局
訪日外国人の数は、2011年までは増減を繰り返しつつ、2012年からは右肩上がりに増加しています。2015年には1,974万人と、過去最高数を記録しました。
訪日外国人が増えている理由
海外旅行の市場は、世界の経済成長と関連しています。経済成長が起きると所得が増えるため、娯楽で海外旅行に出かける人も増えます。
訪日外国人の多くはアジア圏からの旅行者であるため、アジア圏の経済成長も、訪日外国人の増加につながっています。近年は円安が続いていることも要因のひとつでしょう。
また、2013年に日本政府が策定した日本再興戦略により、観光立国の推進施策としてビザの要件緩和が盛り込まれました。アジア圏を中心にビザの免除や要件緩和が実施され、訪日外国人数が増加しました。
訪日外国人の動向
訪日外国人は、どのようなニーズをもって日本に訪れているのでしょうか。
前段で引用した日本政府観光局の『JNTO訪日旅行データハンドブック2016』は、訪日外国人に関する詳細なデータをまとめています。
今回はこのハンドブックのデータを参考に、訪日外国人の現状とニーズを解説します。
「観光目的」の訪日が増えている
引用:
JNTO訪日旅行データハンドブック2016(世界20市場)|日本政府観光局
2006年〜2015年にかけて、観光目的の訪日外国人のシェアが増加しています。ビザの要件緩和で、純粋に日本を楽しみたい一般層の訪日が増加したと考えられます。
今後も、ビジネスよりも観光の観点からのサービス展開が求められそうです。
日本の文化を楽しみたい
引用:
JNTO訪日旅行データハンドブック2016(世界20市場)|日本政府観光局
訪日外国人が抱く日本への期待の多くは、「日本食や日本酒の飲食」「温泉や自然観光」など、日本特有の物事が占めています。私たちの観光目的と同じく、その国や土地でしか楽しめない文化を体験したい思いがあるようです。
日本の情報はインターネットで収集する層がほとんど
引用:
JNTO訪日旅行データハンドブック2016(世界20市場)|日本政府観光局
上図は、訪日外国人が旅行前と旅行中、それぞれで役に立ったと感じた情報源です。インターネットが情報源のものを、赤枠で囲んでいます。旅行前はインターネットを主に利用していたものの、旅行中は案内所やガイドブックを利用していたことが分かります。
訪日外国人がどのようなホームページを見ているか知りたい方は、下記の記事も参考にしてみてください。
参考:
国ごとのニーズの違いがすぐわかる!インバウンド向けWebメディア14選|ferret[フェレット]
日本国内ではインターネットが使いづらい
なぜ訪日外国人は、旅行前には積極的に利用していたインターネットを、旅行中には利用しないのでしょうか。
引用:
平成28年「訪日外国人旅行者の国内における受入環境整備に関する現状調査」結果|総務省|観光庁
総務省と観光庁の調査によると、訪日外国人が旅行中に困ったこととして最も多かったのが、「無料公衆無線LAN環境」でした。旅行中もインターネットで手早く情報収集をしたいものの、無線LAN環境がなく、利用できない機会が多かったのではないかと推測できます。
2017年、「WAmazing」というアプリが、無料SIMカードを関西国際空港で配布するサービスを開始しました。旅行中にインターネット環境に困る訪日外国人にとって、画期的なサービスです。ちなみに、「SIMカードの入手、利用手続」も旅行中に困ったこととして上図に挙げられています。
参考:
15日間、日本でインターネットが無料になる「WAmazing」アプリ無料SIMカードを関西国際空港にて配布開始|PR TIMES
訪日外国人が何に困っているかに注目し、その不安を払拭するためのサービスを考案することで、新しい戦略に繋がるかもしれません。
日本滞在中の支出額は増加
引用:
JNTO訪日旅行データハンドブック2016(世界20市場)|日本政府観光局
海外旅行の市場拡大に伴い、訪日外国人の1人当たりの支出額も増加しています。
引用:
JNTO訪日旅行データハンドブック2016(世界20市場)|日本政府観光局
上図から分かる通り、平均滞在日数は微減していることを考えると、1日の支出額が増加しているといえるでしょう。
モノ消費からコト消費へのサービス転換
訪日外国人の消費意欲はまだ健在ですが、今後は消費の中身が変わっていくことが予想されています。
「爆買い」の言葉に代表される*モノ消費(商品など有形のサービス消費)*は、流通網の普及までの限定的なものです。今後も消費を促していくには、*コト消費(経験など無形のサービス消費)*の伸長が求められます。
参考:
最近の訪日外国人消費~旅行者増で消費額増。中国人の「爆買い」は中身が変わるも消費意欲は変わらず。今後はコト消費拡大が鍵。1泊増で+0.4兆円。|ニッセイ基礎研究所
前述したとおり、訪日外国人は日本特有の文化に触れることを期待しています。今後は日本文化を体験できるサービスなどを積極的に展開していくことも良案でしょう。
まとめ
引用:
アジア 10 カ国の親日度調査 |アウンコンサルティング株式会社
訪日外国人の日本への評価は高くなっています。2017年、アウンコンサルティング株式会社の調査によると、日本のことを「大好き」「好き」と思っている訪日外国人の割合が前年の2016年より増加しました。
今後も多くの外国人が日本を訪れることが予想されます。外国人をターゲットとするサービスはもちろん、既存のサービスにおいても、外国人の顧客を想定した対応策を講じていく必要があるでしょう。
魅力ある日本の価値を高めていくためにも、積極的に取り組んでいきましょう。
- シェア
- シェアとは、インターネット上で自分が見つけて気に入ったホームページやブログ、あるいは、Facebookなど自分自身が会員登録しているSNSで自分以外の友達が投稿した写真、動画、リンクなどのコンテンツを自分の友達にも共有して広めたいという目的をもって、SNSで自分自身の投稿としてコンテンツを引用し、拡散していくことをいいます。
- インターネット
- インターネットとは、通信プロトコル(規約、手順)TCP/IPを用いて、全世界のネットワークを相互につなぎ、世界中の無数のコンピュータが接続した巨大なコンピュータネットワークです。インターネットの起源は、米国防総省が始めた分散型コンピュータネットワークの研究プロジェクトARPAnetです。現在、インターネット上で様々なサービスが利用できます。
- インターネット
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- ページ
- 印刷物のカタログやパンフレットは、通常複数のページから成り立っています。インターネットのホームページもまったく同じで、テーマや内容ごとにそれぞれの画面が作られています。この画面のことを、インターネットでも「ページ」と呼んでいます。ホームページは、多くの場合、複数ページから成り立っています。
- インターネット
- インターネットとは、通信プロトコル(規約、手順)TCP/IPを用いて、全世界のネットワークを相互につなぎ、世界中の無数のコンピュータが接続した巨大なコンピュータネットワークです。インターネットの起源は、米国防総省が始めた分散型コンピュータネットワークの研究プロジェクトARPAnetです。現在、インターネット上で様々なサービスが利用できます。
- インターネット
- インターネットとは、通信プロトコル(規約、手順)TCP/IPを用いて、全世界のネットワークを相互につなぎ、世界中の無数のコンピュータが接続した巨大なコンピュータネットワークです。インターネットの起源は、米国防総省が始めた分散型コンピュータネットワークの研究プロジェクトARPAnetです。現在、インターネット上で様々なサービスが利用できます。
- アプリ
- アプリとは、アプリケーション・ソフトの略で、もとはパソコンの(エクセル・ワード等)作業に必要なソフトウェア全般を指す言葉でした。 スマートフォンの普及により、スマートフォン上に表示されているアイコン(メール・ゲーム・カレンダー等)のことをアプリと呼ぶことが主流になりました。
- インターネット
- インターネットとは、通信プロトコル(規約、手順)TCP/IPを用いて、全世界のネットワークを相互につなぎ、世界中の無数のコンピュータが接続した巨大なコンピュータネットワークです。インターネットの起源は、米国防総省が始めた分散型コンピュータネットワークの研究プロジェクトARPAnetです。現在、インターネット上で様々なサービスが利用できます。
- コンサルティング
- ビジネスはより高度化し専門的になっています。そこで、事業者のみならず専門家を呼び、彼らからアドバイスを受けながら、日々の活動を確認したり、長期の戦略を考えたりします。その諸々のアドバイスをする行為自体をコンサルティングといい、それを行う人をコンサルタントと言います。特別な資格は必要ありませんが、実績が問われる業種です。
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