プレゼンは「ポジティブな形で相手を動かすこと」が大切

presentation-sawa_-_3.jpg

「ポジティブな形で相手を動かすこと」

これがプレゼンにおいて大切なポイントです。

聴いている人がワクワクしたり、気持ちが燃えてきたり、前向きな気持ちになったりすることが、プレゼンの醍醐味だと思っています。

辛い事実を伝えるプレゼンがあるのはもちろん承知の上です。その中にも、希望をもたらすのが、プレゼンターの役割ではないでしょうか。

もちろん、口で言うほど容易いことではありません。
だからこそ、プレゼンというテーマだけで連載が成り立つのです。

プレゼンのトレーニングは、単なる「話し方を磨く」と言う範疇に収まりません。
オーバーに聞こえるかもしれませんが、まさしく「生き方そのもの」だと考えています。

素敵な生き方をしている人、またはスティーブ・ジョブズ氏のように強烈な人生を歩んでいる人のプレゼンは、いかなる時代でも聴く者を圧倒します。しゃべり方を少し工夫して身に着くようなものではありません。

いわゆる小手先だけのテクニックで得られる成功は、とても小さなものになるでしょう。どれだけ真剣に考え、実行し、経験を積み、失敗から学んだかが重要なのです。
  

"偉い人"はプレゼンが上手い!キャリアアップの秘訣とは

presentation-sawa_-_5.jpg

先日、フォーブス ジャパン副編集長 兼 WEB編集長 の谷本有香さんと対談するという幸運に恵まれました。

谷本さんは、イギリスの元首相 トニー・ブレア 氏やアメリカ ハーバード大学のマイケル・サンデル教授など著名人へのインタビューを行った経験があり、数多くの人たちのプレゼンを間近で数多くご覧になっています。

そして私との対談の中で、「いわゆる“偉い人”はプレゼンが上手いから偉くなれた」とおっしゃっていました。

どんなに素晴らしいアイデアや戦略があったとしても、周囲に対して効果的に伝えることができなければ、自分の立場を上げていくことはできません。

限られた時間の中で、伝えるべき相手の心に突き刺さるプレゼンができるからこそ、企業のトップに立ったり、国の中枢で指揮を取ったりできるわけです。

プレゼン「だけ」でも上手くいきませんし、中身「だけ」でも大きな成功を手にすることはできないようです。プレゼンは「キャリア作りの総合格闘技」だと思っています。
  

プレゼンとは「相手を動かすこと」が目的

presentation-sawa_-_4.jpg

少し前にも述べましたが、プレゼンは「上手く話すこと」が目的ではなく、あくまでも手段に過ぎません。

きっと「そりゃ何かを伝えることに決まってるでしょ」と思った方もいらっしゃいますよね。

確かにそれも1つの要素ではありますが、究極的な目的ではないと私は思っています。私は、プレゼンが「相手を動かすこと」を目的に行うものだと捉えています。

私がプレゼンの目的だと考えるポイント

・営業職であれば、顧客にお金を払って買ってもらう
・教師であれば、生徒に勉強をしてもらっていい成績を取ってもらう
・医師であれば、患者に生活習慣を改めてもらって健康になってもらう

もちろん、上手く話すことによって本来の目的は達しやすくなります。言い方1つで相手の行動は変わってしまいますし、場合によっては真逆の結果を生むこともあります。

伝えたい内容を徹底的に磨き上げて、最高の表現方法で相手に届けることで、目的は達成されるのです。