音声メディアの登場

音声に注目する流れは、情報収集だけでなく、情報発信においても見られます。
そうした例として紹介できるのが、ボイスメディアサービス「Voicy」です。

「声の持つ個性」に注目したこのサービス。当初はオーディションによって選ばれたパーソナリティ達が、メディアから提供を受けた文章コンテンツを読み上げるといったものでした。

しかし、時が経つにつれて、インフルエンサーや有名経営者など、より多様な人たちが配信を始め、「声のブログ」としての側面を持つようになりました。

聴く側にとっては、前述したオーディオブックなどのように、より気軽に情報に触れられるメリットがあります。

それに加えて発信者の中でも、個性や人間性が新しい形で表現出来、より思いが伝わりやすくなる方法として、声の持つ可能性に注目が集まっているのです。

参考:
“声のブログ”として注目集める「Voicy」が16人の投資家から2800万円を調達 | TechCrunch Japan

音声×テクノロジーはまだまだ黎明期

様々な音声の可能性について、事例を交えつつご紹介しました。しかしまだまだ発展途上であることも理解しておく必要があるでしょう。

例を挙げると、エルテックスの調査によれば、国内のスマートスピーカー所有率は2.5%。まだまだ日本国内において普及していると言えず、黎明期であることが伺えます。
メディアにおける音声×テクノロジーの動きも、注目を集めてから間もない状況です。

どれほどの早さで、そしてどれほどの広さで浸透していくのかはまだ未知数です。とはいえ、音声を軸としたメディアも登場していることからわかるように、その可能性は確かに認められ始めています。

参考:
EC・通販自主調査 : 第10回通信販売調査レポート Part1 | ECサイト・通販システム【統合構築】ならエルテックス

まとめ

スマートスピーカーの普及や、音声メディアの流行によって、「音声」に注目が集まっています。

今までのリアルなコミュニケーションを越えて、日常の何気ない機器の操作や、ネットでの情報発信、情報収集にも声が用いられ始めているのです。

今後も、AR分野など、音声とテクノロジーの関係性はより一層深まっていくことが予想されています。これからの動向に注目です。