インタラクション概要

インタラクションとは英語の「 inter(相互に)」と「action(作用)」を合成したもので、その基本は「人間が何かアクション(操作や行動)をした時、そのアクションが一方通行にならず、相手側のシステムなり機器がそのアクションに対応したリアクションをする」ということです。

例えば、携帯音楽プレーヤーの再生ボタンを押すと、音楽がちゃんと再生されるような関係のことを指します。

インタラクションの重要性

製品があっても、それを使えるようにしなくては、その製品はまったく意味をなさないものとなってしまいます。インタラクションとはその製品の機能を使用できるようにすることです。つまり製品を通して、それを使う人々をつなぐことがインタラクションなのです。
例えば「自動ドア」も、インタラクションが確立されていると言えます。人がドアの前に立つ(アクション)ということに対して、ドアが自動的に開く(リアクション)というインタラクションが成立する。もしこの自動ドアにインタラクションが成立していないと、いくら自動ドアの前に人が立っても、そのドアは開かないということになります。
要するに、社会はインタラクションでできていると言っても過言ではないということです。

インタラクションデザイン

単に製品を使えるようにするだけではなく、「ユーザーに正しく認知されるか」「ユーザーの感情を害さないか」といったことを考えたり、改善したりするのが、インタラクションデザインです。インタラクションデザインの違いによってその製品の使用方法が大きく変わってきます。
例えば「電話機」を例にとって考えてみましょう。黒電話(ダイヤル式)とプッシュ式電話(押しボタン式)、そしてスマートフォン(タッチパネル)とでは、同じ「電話を掛ける」というインタラクションに対して、そのやり方がまったく違います。パソコンのOSの違いもそうです。パソコンで同じ作業をするにしてもWindowsとMacではそのインタラクションデザインが違うため、作業の仕方が違います。
インタラクションデザインは製品やサービスを提供するうえで、とても重要な、避けては通れない要素なのです。

用語の使い方

「人とコンピューターのインタラクションは、今後どのように進化していくのだろう。」
インタラクションデザインを重視した、サービスを提供する。」