せっかく検索やリンクを経由してホームページに訪れてきてくれたのに、最初の1ページ目を見てすぐにどこかへ行ってしまう。

このように、ホームページに集客ができてもなかなかコンバージョンにつながらず悩んでいるWeb担当者も多いのではないでしょうか。

この場合ユーザーは、「このホームページには自分が求めている情報はない」と判断している可能性があります。このホームページには自分にとって有益な情報が載っていると思ってもらえるホームページ作りを目指すべきでしょう。

今回は、好印象を与えるためのファーストビュー改善ポイントを解説します。

ファーストビューとは

ファーストビュー」とは、ホームページにアクセスしたときにスクロールせずに最初に目に入る部分になります。

Webサイトトップページをイメージするかもしれませんが、検索エンジンからアクセスしているのか、ソーシャルや広告からアクセスしているのかなど、訪問経路によって最初に見るページが変わります。

さらに厄介なことに、同じホームページでもパソコン・スマートフォン・タブレットなどでモニターサイズが全然違うため、どのモニターにも対応できるレイアウトやデザインであることが重要です。

参考:
今さら聞けない!Webデザイナーなら必ず押さえたいデザイン用語20選

ファーストビューでの直帰率

ファーストビューでの直帰率は平均70%ほどだと言われています。特定の商品をアピールするランディングページなどの場合は、直帰率が90%に昇ることもあるほどです。

ホームページの目的は様々なので、必ずしも「直帰率が悪い=よくないページだ」ということにはなりません。とはいえ、ホームページファーストビューだけで「このページには用がないな……」と判断しているユーザーが多数いるのも事実です。

参考:
ランディングページ(LP)はファーストビューで決まる!直帰率を改善するポイントまとめ
ランディングページの直帰率の目安

ファーストビュー改善のメリット

ファーストビューを改善すると、以下のようなメリットが想定されます。

・直帰率、離脱率が改善され別のページも見られる
・複数ページを見ることで商品やサービスに興味を持ってもらえる(またはすでに興味がある)
・複数ページ見られるとどのコンテンツの人気があるか・ないかがわかるためホームページ全体の改善につながる
・資料請求や購入などのコンバージョンにつながる

それでは、ファーストビューを改善するためのチェックポイントについて確認していきましょう。

ファーストビューの改善のためのチェックポイント

1.方向性を明確にする

一度に多くの情報が入ってくると、どの情報が一番大事なのか判断ができません。また、ごちゃごちゃした印象を与えないためにも、ファーストビューにどの情報を入れるのか選別する必要があるでしょう。

どの情報を伝えるべきかを明確にするため、以下の3点を意識してみましょう。

・誰をターゲットにするのか
・ホームページに来るユーザーはどんな情報を求めているのか
・ユーザーに1番伝えたいメッセージはなにか

ホームページの方向性をはっきりさせることで、ファーストビューに入れるべき情報も自ずと見えてきます。

2.事業内容やサービスが誰にでもわかる

ユーザーはホームページにアクセスしたら3秒で続きを読むか・読まないかを判断します。

・どんな事業をやっている会社なのか
・どんな商品やサービスを提供しているのか
・それを利用することでどんな悩みを解決できるのか

これらが誰にでもすぐにわかるように、トップに入れる写真やレイアウトを工夫しましょう。

参考:
「ユーザーは3秒で判断」ファーストビュー最新パターンとデザイン事例20選まとめ

3.キャッチコピーはユーザー目線で

ファーストビューキャッチコピーを入れると、ユーザーの注意を引く効果が期待できます。しかし、キャッチコピーに難しい単語を入れても、ピンとこない人の方が多いでしょう。難しい言葉を避けて、ユーザーが理解できるキャッチコピーを作る必要があります。

例えば、「ポモドーロテクニック」という専門用語を使うよりも「25分と5分のリズムで生産性が上がる」と表現するなど、ユーザー目線で相手がわかる言葉を選びましょう。

4.最適な画面のサイズ

パソコンやスマートフォンなど、使うデバイスによってモニターサイズは違います。パソコンでは見やすく表示されていても、スマートフォンでは読みづらいレイアウトになることも多いです。

どのデバイスでも綺麗に表示される最適な画面サイズを覚えておきましょう。

PC:幅1000px、高さ550px
スマホ:幅360px、高さ600px

参考:
【WEB初心者必見】WEB・ランディングページ(LP)ー縦横の基準幅ー

CMSによっては、どのデバイスでも自動対応できるレスポンシブデザインもあるため、それを利用するのもおすすめです。

5.権威の力を借りる

提供する商品やサービスに自慢できる実績があればそれが権威になり、ファーストビューに載せると好印象を持ってもらえる場合もあるでしょう。

・売上数やランキングなど数字の実績
・監修や支持者など肩書きの権威

たくさん載せすぎると情報量が増えてわかりにくくなってしまうこともありますが、権威の力を借りてユーザーの信用を得ることも一つの戦略です。

6.導線とボタンについて

ファーストビューを見たユーザーに「次は何を見てほしいのか」「どんなアクションを起こしてほしいのか」を明確にし、うまくそのアクションに誘導してあげましょう。

クロールしてほしいならスクロール用の矢印を、申込みしてほしいならお申込みボタンをわかりやすいところに設置するなど、配置を工夫してください。