なぜブランドコンテンツのタグ付けが実装されたのか

ブランドコンテンツタグ付け機能が搭載された理由は、広告の透明性を担保するためです。広告において「それが広告であると認識すること」は重要です。あえて広告だと気づかれにくい形で広告を配信することを「ステルスマーケティング(以下、ステマ)」と呼び、ステマを行うとユーザーの信頼を大きく失います。特に日本では、他国に比べてステマに対する規制が弱く、ガイドライン等の法規制が整備されていません。

参考:ステマの定義と日米の法規制

近年では、Instagramにて数万人のフォロワーを抱えていた人気アカウントが、実はある企業の社員がプロモーションのために運営していたという事例も発生しました。

この事例では、プロモーションアカウントであることは伏せて、あくまで一般ユーザーとしてある商品をオススメとして紹介していました。そのため、このことを知らずにアカウントをフォローして商品を実際に購入、または購入を検討していたユーザーを中心に大バッシングを受けました。

広告とそうでない投稿の区別をつけることが難しくなると、ユーザーはインスタグラマーの投稿に不信感を持つようになります。すると、インスタグラマーの信用が低下していきます。インスタグラマーの信用の低下は、同時に提携している企業の信用低下にもつながります。これは両者にとってデメリットです。

広告の透明性を高め、企業・インスタグラマーともに信用性のあるプロモーションを実施するためにも、ブランドコンテンツタグの利用は欠かせません。

ブランドコンテンツのタグ付けで得られる3つの効果

1.クリエイターと企業の関係性が明確になる

ブランドコンテンツタグを付けると、該当の投稿が広告として正式に依頼を受けたものであるということが明確になります。企業もインスタグラマーも、ステマではないことを提示できるため、信頼を失わないためにも重要な要素です。

2.企業や製品を大きく打ち出すことができる

クリエイターとの関係性が不明確な従来の広告では、ステマと捉えられる可能性があるため、企業が堂々と製品や企業名を打ち出すことは難しいものでした。しかし、関係性を明らかにしたことで、大々的にプロモーションすることができます。

3.インスタグラマーのブランディングにもつながる

PR案件を受けることは、企業だけではなくインスタグラマーにとっても大きなメリットとなります。企業はインスタグラマーの影響力などを見込んでプロモーション案件を発注。企業からPR案件を受けていると提示することは、インスタグラマーにとってはアカウントの影響力が認められたひとつの証になります。

ブランドコンテンツのタグ付け方法

ブランドコンテンツタグ付け方法は、通常投稿とストーリーの投稿で方法が異なります。

なお、タグ付けは、企業によって承認制に設定されている場合があります。もしビジネスパートナーとして表示されているにもかかわらずタグ付けができない場合は、タグ付けの承認を得る必要があります。提携先の企業にタグリクエストを送信してください。

なお、以下でご紹介している画像はすべてInstagram for Businessより引用したものです。

通常投稿の場合

step1.

1.png
投稿する写真や動画の選択、加工を行い「次へ」をタップします。

するとキャプションを入力したりタグ付けを行ったりできる画面が表示されますので「詳細設定」をタップしてください。

step2.

2.png
「ビジネスパートナーをタグ付け」をタップして、提携する企業を検索します。ビジネスプロフィールを持ったアカウントのみが表示されますので注意してください。

なお、ブランドコンテンツタグをつけた投稿はFacebookへクロスシェアができません。

ストーリーズ投稿の場合

step1.

3.png
ストーリーズ用の投稿を準備して、画面上部にあるリンクアイコンをタップします。

step2.

4.png
「ビジネスパートナーをタグ付け」をタップして、提携する企業を検索します。こちらも通常投稿と同様に、ビジネスプロフィールを持ったアカウントのみが表示されますので注意してください。

提携するアカウントを選択したらタグ付け完了です。