InstagramやTwitter、FacebookなどのSNSが普及するのに伴って、SNSマーケティングの必要性は高まっています。SNSを有効活用すればユーザーとコミュニケーションを図れる上、自社の商品・サービスなどを効果的にプロモーションすることができます。

本記事では、SNS別にマーケティング施策の事例を紹介します。SNSマーケティングの必要性やマーケティングで重要なSNSの種類についても紹介するので、ぜひ参考にしてください。

目次

  1. SNSマーケティングとは
  2. マーケティングで重要な主要SNSの特徴
  3. 【SNS別】マーケティング施策の事例
  4. SNSマーケティングの効果を最大化させよう

▼4大SNSのヘビーユーザー属性を詳しく知りたい方はこちら

4大SNSのヘビーユーザーを徹底比較

4大SNSのヘビーユーザーを徹底比較

Facebook, Instagram, LINE, Twitterのユーザー特徴を調査

SNSマーケティングとは

SNSマーケティングソーシャルメディアマーケティング)とは、InstagramやTwitter、FacebookなどのSNSを活用して実施するマーケティング活動のことです。

オウンドメディアやメール配信、ウェビナー、ホワイトペーパーなど、オンラインマーケティングにはさまざまな種類がありますが、SNSマーケティングもそれに該当します。

具体的にはプラットフォーム上で広告を出稿したり、写真や動画を投稿してブランドイメージを構築したりすることで、売上向上や新規顧客の獲得を目指します。

他にも、インフルエンサーマーケティングやソーシャルリスニング、SNSキャンペーンなど、SNSマーケティングではさまざまな方法でユーザーにアプローチすることができます。

SNSマーケティングの必要性

近年はSNSマーケティングの必要性が高まっています。

SNSの強みとして拡散性の高さが挙げられます。それぞれのSNSにはリツイート機能やシェア機能などが備わっているので、ユーザーの興味・関心をひきつけるコンテンツを発信すれば拡散される可能性があるのです。

ユーザーの反応を分析しながらニーズにあった情報を発信するなどして、SNSマーケティングを上手く活用すれば、情報を低コストかつスピーディーに届けることができます。

アンケートや質問機能、コメント、いいね!などの機能を利用すれば、ユーザーの反応を把握したり、コミュニケーションをとったりすることもできます。

このようにSNSマーケティングを実施することで、さまざまなメリットを得られます。

マーケティングで重要な主要SNSの特徴

主要SNSの特徴.jpg

ここでは、主要SNSとしてTwitter、Inastagram、Facebookの3つのSNSの特徴を紹介します。

Twitter(ツイッター)

Twitter.jpg

Twitter

国内月間アクティブユーザー:4500万人(2017年10月時点)
メインユーザー層:20~40代
特徴:拡散性が高い、情報の伝達が早い

出典:Twitter Japan 公式ツイッター

Twitter(ツイッター)はアメリカのIT企業が運営しているSNSです。特に20〜30代からの人気を集めています。

Twitterの投稿は140文字の制限があり、画像や動画などを共有できるほか、興味のある投稿があればリツイートすることができます。

リアルタイムで情報を発信するのに向いており、情報がスピーディーに拡散される可能性があります。

Instagram(インスタグラム)

instagram.jpg

Instagram

国内月間アクティブユーザー:3300万人(2019年3月時点)
メインユーザー層:20~40代、女性多い
特徴:写真・動画メインのビジュアル訴求、ブランディングに向いている、拡散性が低い

出典:Instagramの国内月間アクティブアカウント数が3300万を突破

Instagram(インスタグラム)はメタ・プラットフォームズが開発・運営を手掛けるSNSです。写真や動画の投稿が中心となっており、近年はストーリーズ機能やリール動画などさまざまな機能が利用されています。

Instagramは10〜20代がメインユーザーとなっており、若者にアプローチするのに最適なSNSのひとつといえるでしょう。

Facebook(フェイスブック)

facebook.jpg

Facebook

国内月間アクティブユーザー:2600万人(2019年7月時点)
メインユーザー層:30~50代
特徴:実名性が高く、ビジネスとして活用しやすい、若年層へのアプローチには向いてない

出典:フェイスブック ジャパン長谷川代表が語る「退任の真意」–独占ロングインタビュー – CNET Japan

Facebook(フェイスブック)はInstagramと同様にメタ・プラットフォームズが運営しているSNSのひとつです。

ユーザー層は30〜50代が中心となっています。実名での登録が原則となっており、ビジネス目的でFacebookを利用している人も多いです。

企業の取り組みや社会活動などを発信したり、クーポンを配布したり、さまざまな活用方法があります。

【SNS別】マーケティング施策の事例

それでは、企業は具体的にどのようなマーケティング施策を実施しているのでしょうか。SNS別に事例を見ていきましょう。

TwitterのSNSマーケティング事例

まずは、TwitterのSNSマーケティング事例を紹介します。

NTTドコモ

image5-min.png
出典:Twitter活用事例 1年間でフォロワー20万人増、リツイート数は約7倍!NTTドコモの公式Twitterアカウント急成長の秘訣

課題:ユーザーとの距離
施策:コミュニケーションが生まれやすい投稿
結果:フォロワー20万人増加、リツイート数(1ヵ月)3万件増加

NTTドコモはユーザーとの間に距離を感じており、堅いというイメージを持たれていることを課題にあげていました。

Twitterはリアルタイムでユーザーの反応を確認できるので、Twitterでのコミュニケーションを強化しましたが、当初はユーザーの反応が思うように得られなかったといいます。

そこで企業が伝えたい情報を一方的に発信するだけでなく、コミュニケーションが生まれやすい投稿を心がけました。

アクティブフォロワー率と​合計情報接触者数をKPIに設定し、PDCAサイクルを回すことでフォロワー拡大とリツイート数増加を実現しました。​

三井住友カード

image2-min (1).png

出典:Twitter活用事例 三井住友カードの中の人に聞く、Twitterアカウント立ち上げから成長までの秘訣

課題:キャッシュレスに対する関心の向上
施策:ツイートの方針を設定
結果:双方向のコニュニケーションを実現、エンゲージメント率1.2倍、リツイート数1.7倍

三井住友カードは2018年にアカウントを開設してから、多くのユーザーとつながりを保つためにツイートを実施してきました。

キャッシュレスに対する関心を高めることを目標に決め、運用方針を3つのフェーズに分けて設定

具体的には、Twitterアカウント自体に親しみを持ってもらうこと、キャッシュレスといえば三井住友カードをイメージさせること、商品・サービスの認知拡大を目的にした投稿をすることを方針として設定しました。

その結果、リツイート数1.7倍、エンゲージメント率1.2倍などの効果を実感しています。

JINS

image1-min.png
出典:Twitter活用事例 JINS公式アカウントの躍進を支えるホットリンクのTwitterノウハウ

課題:双方向のコミュニケーション
施策:キャンペーンの実施
結果:UGC380%向上、インプレッション数800%向上、エンゲージメント680%向上

メガネブランドのJINSは、デジタルマーケティング企業のホットリンクからサポートを受けています。

商品やキャンペーンの情報を発信するだけでなく、SNS上で双方向のコミュニケーションを実現することを目標に掲げていました。

そこで#JINSサンタなどのキャンペーンを実施し、結果的にユーザー自らが発信するコンテンツであるUGC数は過去最大数を記録しました。

InstagramのSNSマーケティング事例

続いて、InstagramのSNSマーケティング事例を紹介します。

日本航空

image7-min.png

出典:Instagram 日本航空※このWebページは現在公開されていません

課題:スポーツイベントの支援、​​ブランドメッセージの発信
施策:ストーリーズ広告
結果:1,000万人以上にリーチ、リーチの増加率26%、リーチ単価の改善率13%

​日本航空(JAL)はラグビーのスポーツイベントに合わせたキャンペーンを実施。ラグビー日本代表チームをサポートするのとあわせて、日本航空の「挑戦」というブランドメッセージを多くの人に届けることを目標にしていました。

幅広いオーディエンスにリーチするためにストーリーズ広告を活用し、著名アスリートを起用したり、興味・関心を引き起こすコンテンツを使用したりすることで、結果的に1,000万人以上にリーチすることに成功しました。

株式会社ワンダーマーク

image4-min.png
出典:Instagram 株式会社ワンダーマーク

課題:認知度拡大、売上アップ
施策:FacebookとInstagramの広告とショップ機能
結果:コンテンツビュー単価58%削減、ランディングページビュー36%削減、リンククリック単価32%削減

デザイン雑貨の製造などを手掛ける株式会社ワンダーマーク。同社はFacebookのマーケティングパートナーであるBASEを活用してECサイトを構築し、認知度拡大や売上アップを目指していました。

日本在住の24〜55歳の女性で過去30日間に購入履歴があるユーザーをターゲットに設定し、写真広告と動画広告を組み合わせてキャンペーンを実施しました。

動画広告による効果が顕著にみられ、コストを抑えながらもブランドの認知度向上を実現しました。

ユニバーサルミュージック

image3-min (3).png
出典:Instagram ユニバーサルミュージック※このWebページは現在公開されていません

課題:プレイリストの再生数アップ
施策:ThruPlay最適化
結果:Sound of Todayの視聴意欲2.5ポイント向上、視聴意欲(対コンバージョン最適化)5倍、視聴意欲(対APAC平均値)2.8倍

レコード会社のユニバーサルミュージックは、各ストリーミングパートナーにおけるプレイリストの再生数アップを目指していました。

音楽に興味のある幅広いユーザーに向けて、4つのミュージックビデオを動画広告としてInstagramとFacebookで配信しました。

動画の再生数アップを目的とした、動画広告の最適化と支払い方法のオプションであるThruPlayを利用することで、視聴意欲を示すアクションを大幅に促進することに成功しました。

▼Instagramで動画広告を始める方はこちらの資料もチェック!

Instagram動画広告のすべてがわかる完全ガイド

Instagram動画広告のすべてがわかる完全ガイド

マーケティング担当者必見のInstagram動画広告完全ガイドについて詳しく解説しています。

FacebookのSNSマーケティング事例

最後にFacebookにおけるSNSマーケティング事例を紹介します。

リノベ不動産

image6-min.png
出典:Facebook リノベ不動産※このWebページは現在公開されていません

課題:最適なタイミングでの潜在顧客に対するアプローチ
施策:キャンペーン予算の最適化、クリエイティブ作成
結果:お問い合わせ獲得単価50%削減、お問い合わせ件数85%アップ、インプレッション単価9%削減

中古住宅のリノベーションを手掛けるリノベ不動産は、関心が高まるタイミングで潜在顧客にアプローチすることを目標にしていました。

キャンペーン予算の最適化を活用したり、自社の強みを表現できるクリエイティブを作成したりすることで、運用工数とCPAの削減に成功しました。

セミナーの参加者が増加するなど、副次的な効果も実感しています。

株式会社クラシコム

image7-min.png

出典:Facebook 株式会社クラシコム

課題:アプリのインストールを増やす、コストの削減
施策:Advantage+アプリキャンペーンの実施
結果:インストール単価減少率23%、インプレッション単価減少率44%、クリック単価減少率26%

衣料品から調理器具まで幅広い商品を取り扱う「北欧、暮らしの道具店」を運営する株式会社クラシコムは、自社アプリの利用者を増やしながらも、インストール単価を抑えて予算を効率的に消費することを目標にしていました。

そこでマーケティング会社のアドウェイズのサポートを受けながらAdvantage+アプリキャンペーンを実施しました。このキャンペーンは、機械学習の活用によってMetaのプラットフォームでリーチを拡大するために効果的な広告クリエイティブと配置の組み合わせを特定してくれるものです。

その結果、インストール単価やインプレッション単価、クリック単価のコスト削減に成功し、高いパフォーマンスを発揮したと実感しています。

エン・ジャパン株式会社

image8-min.png
出典:Facebook エン・ジャパン株式会社

課題:細やかな広告計測、顧客ターゲティング施策の実施、CPAの改善
施策:コンバージョンAPIの導入
結果:会員登録単価が11%減少、会員登録件数が12%上昇

人材紹介サービスなどを行うエン・ジャパン株式会社は、派遣に特化した求人情報サイト「エン派遣」を運営しています。

Cookie規制強化を受けてコンバージョンAPIの導入を行いました。これにより各キャンペーンにおける効果測定の精度向上、広告配信の最適化を実現しました。

結果的に会員登録単価を11%減少させ、会員登録件数を12%上昇させることに成功しました。

SNSマーケティングの効果を最大化させよう

現在は、あらゆる業界の企業がSNSマーケティングを実施しており、効果的な施策を行うことで課題改善を実現しています。

それぞれのSNSプラットフォームでは、ターゲティング設定や広告設定、分析機能などを利用できるようになっています。

こういった機能を有効活用したり、マーケティングの知識・ノウハウを身につけたりすることで、売上アップや認知度向上につなげることができます。効果的な施策を実行するためにも、まずはSNSマーケティングについて理解を深めることが大切です。

▼4大SNSのヘビーユーザー属性を詳しく知りたい方はこちら

4大SNSのヘビーユーザーを徹底比較

4大SNSのヘビーユーザーを徹底比較

Facebook, Instagram, LINE, Twitterのユーザー特徴を調査

関連記事

SNS分析ツール15選を徹底比較!SNS別のおすすめツールと選び方

SNS分析ツール15選を徹底比較!SNS別のおすすめツールと選び方

SNSマーケティングに取り組む多くの企業やマーケターは、投稿の反応データや効果測定、顧客の声の分析など、効率的に分析したいと考えているのではないでしょうか。この記事では、SNS運用担当者に向けて、SNS分析ツールの選び方とおすすめを紹介します。比較検討する際のご参考にしてください。