Google アナリティクスでデータを出す時、毎回同じようなレポートばかり見ている……。

そんな不満があるときは、自分専用のダッシュボードが作れる「マイレポート」機能の活用を考えてみましょう。

この記事では、Google アナリティクスを使ったレポーティング業務を効率化するマイレポート機能の使い方を詳しく紹介します。

また、記事の最後ではマイレポート機能を初めて使う人のために、「ダッシュボードのテンプレート」をご用意しました。

このテンプレートを活用して、分析にかける時間を作るヒントにしてください。

マイレポート機能とは?

マイレポートとは、Google アナリティクス内のさまざまなレポートを自分用にカスタマイズして保存できる機能です。

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上記のように、自分でディメンションと指標の組み合わせやフィルタなどを設定し、自由にデータを出すことができます。

リンク共有機能を使えば、社内で事前にURLを共有しておいて定例会のレポート作業を効率化したり、チーム内での情報共有用に使ったりと、業務効率化につながります。

Google データスタジオとの違いは?

Googleが提供するツールでダッシュボードを作成するためのツールとして、「データスタジオ」があります。
データスタジオで作れるレポートについては下記の記事に詳しくありますが、グラフや表の見せ方など、とてもリッチなビジュアルのレポートを手軽に作成できます。

もはやTableau超え!Googleアナリティクスのビジュアル分析11選

しかし、Google アナリティクスとは別のツールなので表示するのが面倒になり、見なくなってしまうケースも少なくありません。

また、データスタジオは作成できるレポートの自由度が高いのが特徴です。それ故、いざレポートを作ってしまうと「あれもこれも」と数字やグラフを盛り込みすぎてしまうことも考えられるでしょう。

マイレポート機能はあらかじめ決まった形式でレポートを表示させられる、自由度の高さは データスタジオより低いものの、無駄な時間を使わずダッシュボードを作成できるのがメリットです。

マイレポートを作ってみよう

ウィジェットを追加する

Google アナリティクスの左メニューから「マイレポート一覧」を選択し、「作成」をクリックします。

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「デフォルトのマイレポート」では、あらかじめGoogleが設定してくれているテンプレートがありますが、今回は自社にあったレポートを作成するため「空白のキャンバス」を選択します。

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レポート全体の名前を設定して、「マイレポートを作成」をクリックします。

マイレポートは「ウィジェット」と呼ばれる小さなレポートの集まりです。

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マイレポートを作成するとウィジェットの作成画面が表示されます。ウィジェットの名前を付けた後、数字の見せ方と、表示する指標とディメンションを選択します。
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「保存」ボタンをクリックすると、新しいウィジェットがマイレポートに追加されました。
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見たいレポートを表示する

マイレポートには、通常のレポート同様にセグメントを適用することができます。
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また、カレンダーを変更することでレポートの集計期間を変更することも、特定の期間を比較することもできます。
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レポートを共有する

マイレポートは通常、作成したアカウントに紐づくため自分のアカウントでしか見れません。
社内などで他の人に共有する方法は、大きく分けて3種類あります。

1. マイレポートをそのまま共有する

マイレポートの共有方法には「テンプレートのリンクを共有」「ソリューションギャラリーで共有」の2種類があります。

「テンプレートのリンクを共有」は、URLを発行して、特定の人にレポートの形式を共有する方法です。共有された相手は、自分が持っているGoogle アナリティクスのアカウントのデータをそのテンプレートに反映することで確認できます。

ただし、共有されるのはあくまでも「レポート」ではなく「テンプレート」です。

共有された相手が表示できるのは、その人が権限を持っているビューのみなので注意が必要です。ビューの権限を持っていない人に、データ自体を共有したい場合は次の2つの方法のどちらかで、PDF形式のファイルを共有すると良いでしょう。

2. メールで共有する

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メールでPDF形式のレポートを添付して送信することができます。

1回限りだけでなく、日別・月別など、配信の頻度を選択することができるので「定例の会議はないが定期的にレポートを確認してほしい」などといった場合にはメールの配信設定をしておくと良いでしょう。

3. エクスポートして共有する

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PDF形式でエクスポートできます。会議での配布資料などに使う場合はこの方式でエクスポートして印刷すると手軽です。