3D技術の向上にともない、私たちの生活に浸透しつつある“アバター”の存在。ゲームや映画などに限らず、今や広告業界でも積極的に取り入れられようとしています。進化を続ける最新テクノロジーは、マーケティング手法にどのような変化をもたらしているのでしょうか。

目次

  1. 有名タレントの3Dアバターを広告素材に
  2. バーチャル空間でも吉本芸人が大活躍!?
  3. 広報向けのアバター社員レンタル事業も

有名タレントの3Dアバターを広告素材に

広告におけるアバターの活用例としてまず挙げられるのは、2023年に株式会社FIREBUGがリリースした「AVATORS」。実在する人物の3Dアバターを広告素材として使用できるサブスクリプションサービスです。

アバターのラインナップには安田大サーカスのクロちゃんやお笑いコンビ・さらば青春の光といった芸人に加え、コロッケ、彦摩呂などの大御所タレント、アナウンサーの青木源太、元プロ野球選手・上原浩治と多種多様な芸能人の名前が。アバターは順次追加されていて、今年4月にはウエストランドをはじめ新タレントのアバターが登場しました。

「AVATORS」のアバターは静止画や動画、ARといった媒体の広告で活用が可能。実写では再現が難しい動きや映像演出も利用でき、条件によっては本人のボイスも使えます。タレントの知名度を活かしながらインパクトのある広告を作れるので、導入すればマーケティング戦略の幅も広がるでしょう。

実際にクロちゃんのアバターを使用したクリニックの事例では、若年層(18〜24歳)からの指名検索数が11.6倍に。さらに中高年層(45〜54歳)への影響もアップし、抜群の広告効果を発揮しました。

利用料金は月50万円からの定額プラン、初期費用が無料のアフィリエイトプランなど、ケースに応じて様々。「コストをなるべく抑えて目をひく広告を作りたい」という場合には、特におすすめなサービスです。

バーチャル空間でも吉本芸人が大活躍!?

大手芸能事務所である吉本興業株式会社も、3Dアバターの活用に力を入れている企業のひとつ。吉本興業は2022年から、メタバースおよびタレントアバター事業として「FANY X」を開始しました。

FANY X
出典:

apotto