Microsoft広告は、マイクロソフト社が提供する検索エンジンBing、ブラウザのMicrosoft Edge、およびそのパートナーサイトで配信できる広告サービスです。

しかし、Microsoft広告と他の広告との具体的な違いや活用方法、そして本当に成果が出るのかという点について、よく分からないという人も少なくありません。

そこで、Microsoft広告の特徴メリットに加えて、BtoB企業と相性が良い理由などについて解説します。

目次

  1. Microsoft(マイクロソフト)広告とは?
  2. Microsoft広告の特徴
  3. Microsoft広告のメリット
  4. Microsoft広告の配信面と広告フォーマット
  5. Microsoft広告の運用に取り組んだほうがいいパターン
  6. Microsoft広告がBtoB企業と相性が良い理由
  7. BtoB企業はMicrosoft広告の活用を検討してみよう
Microsoft 広告の特徴とパフォーマンス最大化のポイントとは?

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Microsoft(マイクロソフト)広告とは?

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出典:Microsoft 広告 - Microsoft Advertising

Microsoft(マイクロソフト)広告は、日本で2022年5月に導入されました。この広告プラットフォームは、検索エンジンBing、ブラウザのMicrosoft Edge、およびMicrosoftのパートナーサイト広告を表示できます。

Microsoft広告の特徴

Microsoft広告の特徴は以下の3つです。

  • シェア急拡大中のBingに広告配信できる
  • Google広告やFacebook広告との併用が簡単
  • 独自の広告枠や広告表示オプションがある

それぞれについて解説します。

シェア急拡大中のBingに広告配信できる

Microsoft広告では、シェア急拡大中のBing広告を配信できます。MicrosoftのWebブラウザ「Microsoft Edge(以下、Edge)」は7,400万台の端末にインストールされていると言われており、検索エンジン「Microsoft Bing(以下、Bing)」についても同じです。

このBingは、2021年でシェア率10%程度でしたが、1年未満で約17%にまで増加し、今後も拡大が予測されています。

また、現在Bingの広告枠は、Yahoo!広告とMicrosoft広告経由の両方が表示されていますが、将来的にはMicrosoft広告のみになると発表されています。

Yahoo!広告経由の配信は徐々に減っていくことが予測されるので、その前にMicrosoft広告をスタートさせるのも良いでしょう。

参考:
Microsoft 広告が日本で始動。トップが語る製品の魅力・投資戦略とは?
Desktop Search Engine Market Share Japan

日本でのデスクトップブラウザの市場シェア.png

Google広告・Facebook広告との併用が簡単

すでにGoogle広告やFacebook広告を取り入れている企業は、ボタンひとつで広告キャンペーンをインポートできます。地域やデバイスの設定、配信スケジュール、自動入札など、主要な設定項目も同じであるため、併用が簡単です。

スタート開始直後は既存の広告素材をインポートして、各メディアの特性に応じてカスタマイズしましょう。オーディエンスの傾向や検索トレンドに沿った調整を行うことで、より効果的な広告運用が可能になります。

独自の広告枠や広告表示オプションがある

MicrosoftとYahoo!は提携しており、Yahoo!広告からBingの検索結果ページ広告を配信できます。しかし、Microsoft広告にしかない独自の広告枠と広告表示オプションも存在します。

Bing内のショッピング広告枠

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出典:Microsoft 広告「ショッピング広告とは?」

Microsoft広告のショッピング広告は、検索結果ページの右側に商品の画像、名前、価格などを表示して、ダイレクトに商品情報を提供できます。

ショッピング広告Google広告のメニューにも存在しますが、その視認性の高さから、購買意欲の高いクリックを集められると注目されています。

Microsoft広告独自の広告オプション

2022年6月現在、Microsoft広告にしかない広告オプションは以下の3つです。

行動喚起 (CTA) 表示オプション
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出典:Microsoft 広告「アクション拡張機能: アクション拡張機能を使用してアクション呼び出しボタンを追加する」

テキスト広告に注文の確定、ホテルの予約、メッセージの送信などのクリックボタンを追加できます。

フィルターリンク表示オプション
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出典:Microsoft 広告「フィルターリンク拡張機能: クリック可能な製品または機能のカテゴリを追加する」

リスティング広告に、製品や機能の複数カテゴリをリンクで直接表示できます。リンクは1カテゴリにつき10個まで設定できます。

動画表示オプション
Microsoft広告動画表示オプション.png

出典:Microsoft 広告「動画表示オプション: ブランドの独自性を表現します」

リスティング広告の横に、動画のサムネイル画像を表示できます。ユーザーがサムネイル画像をクリックすると、ムービーがフルスクリーンで再生されます。

Microsoft広告のメリット

Microsoft広告のメリットは以下の通りです。

ワークデイコンシューマーを取り込める

Microsoft広告を活用することで、ワークデイコンシューマーを取り込めます。

ワークデイコンシューマーとは、勤務中に商品やサービスを検索・購入したり、プライベートな用事をこなしたりする人のことであり、コロナ禍を経てその数が増えています。

Microsoftが実施した調査によると、消費者の64%がコロナ禍前に比べて仕事用のPCを使用する機会が増えたと回答し、61%が仕事用のツールをプライベートでも利用していることが明らかになりました。

また、51%の人が勤務時間中に商品検索を行い、37%の人が仕事中に購入を行っていることもわかっています。Bingは、Windows製品に標準搭載されているEdgeのデフォルト検索エンジンであるため、特にPCからの利用が多い傾向です。

さらに、前述した通りBingのシェアは急拡大しています。Microsoftの副社長であるMehdi氏はTwitterで、2023年2月にBingの1日のアクティブユーザー数が1億人を超え、そのうち新規ユーザーが全体の約3分の1を占めていると発表しました。また、2023年5月からはAIを搭載した新しいBingが一般公開されており、ユーザー数はさらに増えることが予測されます。

このようなことから、Microsoft広告を活用することで、効果的にワークデイコンシューマーにアプローチできます。

Microsoftのファーストパーティーデータを活用できる

Microsoft広告では、Microsoftが所有するファーストパーティーデータ(※1)を活用できます。

現在、インターネット広告業界ではサードパーティーCookie(※2)の規制が進んでおり、大手ブラウザの中で唯一Google ChromeだけがサードパーティーCookieをサポートしています。しかし、Googleも2024年には廃止すると発表しています。

MicrosoftはEdgeやMicrosoft 365など自社製品を通じてファーストパーティーデータを収集・蓄積しているため、将来的にパーソナライズされた広告を配信できます。

※1…企業が自社で収集して保有している顧客データ
※2…アクセスしたWebサイトと異なるドメインが発行したCookie

クリック単価(CPC)が安い

Microsoft広告のCPCが安い理由は以下の2つです。

  • 参入企業がまだ少ない
  • 購入につながりやすい質の高いリードが多い

Microsoft広告は2022年5月に開始されたばかりで、参入企業が少ない環境です。

さらに、日本のオーディエンスの特徴として、16~24歳と45歳以上のユーザーが多く存在します。 特に45歳以上のユーザー層は高い購買力を持っているため、興味のある商品やサービスを見つければ、勤務時間中でも購入につながりやすい傾向にあります。

これらの要素から、Google広告と同じ予算でも、より多くの広告表示回数と質の高いリードを獲得できる可能性があり、結果としてCPCを安くできます。

参考:広告主に新たな選択肢の提供を──Microsoft 広告の日本立ち上げを担うマネージャーに迫る

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Microsoft広告の配信面と広告フォーマット

ここでは、Microsoft広告の配信面と広告フォーマットを紹介します。

配信面の種類

配信面の種類は以下の通りです。

● Microsoft Audience Networkに含まれるサイト

  • Bing
  • Edge(スタートページ
  • Outlook(受信箱の最上部)
  • MSN

● Microsoftのパートナーサイト

  • Yahoo!
  • AOL

海外ではフォックス・ビジネスやCBSスポーツにも配信されます。

参考:Microsoft 広告「検索ネットワークとは」

広告フォーマットの種類

広告フォーマットの種類は以下の通りです。

  • アプリインストール広告
  • 動的検索広告
  • マイクロソフト オーディエンス広告
  • マルチメディア広告
  • ショッピング広告
  • レスポンシブ検索広告
  • バーティカル広告

2023年6月現在、Bingスマート検索におけるMicrosoft広告は、米国、英国、カナダのみでサービスが提供されています。日本国内ではまだ利用できません。

参考:Microsoft 広告「Microsoft Advertisingで作成可能な広告タイプ

Microsoft広告の運用に取り組んだほうがいいパターン

Microsoft広告の運用に取り組んだほうがいいパターンは以下の3つです。

リード獲得から成約や受注につながらないとき

リード獲得から成約や受注につながらないときは、Microsoft広告を検討してみましょう。

CV数やCPAに問題がなかったとしても、実際の成約につながっていなければ、本質的な課題解決には至っていません。

Microsoft広告の運用を開始することで、確度の高い見込み客の検証を重ねることができます。

Google広告やYahoo!広告のCPCが高いとき

Google広告やYahoo!広告のCPCが高いとき、Microsoft広告も選択肢に入れてみましょう。

日本におけるGoogleシェアは高い水準を保っており、Google広告が市場を独占しています。しかし、見方を変えれば残りの人は別のプラットフォームを使っているということです。

自社のユーザー層がMicrosoft広告とマッチする場合は、予算を分配することで、広告運用のパフォーマンスを最適化できる可能性があります。

サイト訪問者がBingやEdgeを利用しているとき

サイトの流入元にBingやEdgeが含まれているとき、Microsoft広告の運用を検討してみましょう。

訪問者数はGoogleやYahoo!に比べて少ないかも知れませんが、特定のユーザー層に焦点を当てた商品やサービスの場合、Microsoft広告の方がCV率や購入単価が高いといったケースも見られます。

Microsoft広告を戦略の一部として取り入れ、アクセスデータを活用しながら広告効果を検証してみましょう。

Microsoft広告がBtoB企業と相性が良い理由

Microsoft広告は、特にBtoB企業と相性が良いと言われています。その理由は以下の通りです。

ブラウザがEdgeに指定されている企業がある

セキュリティを重視する企業の中には、社用パソコンのブラウザをEdge、検索エンジンをBingに指定しているケースがあります。また、アプリのインストールを制限しており、初期設定のままEdgeとBingを使っているケースも少なくありません。

このような環境下のビジネスユーザーがターゲットに含まれる場合、Microsoft広告を併用することで、リーチを増やせる可能性があります。

GoogleやYahoo!と違う層にリーチできる

Microsoft製品は、多くの企業で一般的に使用されており、特にビジネスユーザーやワークデイコンシューマーに強みがあります。

さらに、近々日本において、LinkedInとのデータ連携によるターゲティング機能が実装される予定です。この機能はすでに米国で実装済みです。

LinkedInが持っているファーストパーティーデータも、Microsoft同様に法人内で使用しているものが多いので、BtoB企業にとって大変な価値があると言えます。

Microsoft広告Google広告、Yahoo!広告を併用することで、より質の高いリード獲得が可能となり、CV率の向上につなげられるでしょう。

BtoB企業はMicrosoft広告の活用を検討してみよう

Microsoft広告はまだ新しいサービスであり、参入企業が比較的少ない状況にあります。そのため、コストパフォーマンスの高い広告運用が可能です。

さらに、Microsoftは新機能やアップデートの実装を予定しており、Bingのシェア率の伸びも考慮すると、BtoB企業にとって注目すべき広告プラットフォームであると言えます。

Webマーケティング施策の打ち手を増やしたい企業は、Microsoft広告の活用を検討してみましょう。

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