おすすめのERP

ここからは、おすすめのERPをピックアップして紹介します。この記事では【クラウド型】【オンプレミス型】【WEB型】【オープンソース型】の4種類で分類しました。

それぞれの特徴やコストを比較したうえで、自社のサービスや業務形態にあったERPを選んでみてください。

【クラウド型】

「ZAC Enterprise」

ZAC Enterprise
ZAC Enterprise

大手企業をはじめとした500社以上の導入実績を持つ、クラウドERPです。販売管理・購買管理・在庫管理・勤怠管理・工数管理・工程管理・経費管理といった、プロジェクト別の収支管理中心の7つの機能に加え、管理会計、経営モニタリングの機能も兼ね備えています。

ベースとなる機能以外にも、文書管理や予定管理などの豊富な機能があり、これらは追加費用を払うことで自在にカスタマイズが可能です。

ライセンス一括購入のほか、使う分の料金だけを支払う月額利用方式も対応しているため、試験導入にも最適です。

「Reforma PSA(レフォルマ ピーエスエー)」

Reforma PSA
Reforma PSA

「ZAC Enterprise」から、広告・IT・WEB制作などのクリエイティブ業界向けに機能を絞り、コストダウンしたERPが「Reforma PSA」です。170社以上の導入実績があります。

初期費用が無料で、利用したい機能や人数に応じて月額料金が発生するクラウドERPです。4つの管理機能(販売管理、購買管理、勤怠・工数管理、経費管理)を統合することで、案件・プロジェクト別の収支をわかりやすく可視化できます。

クリエイターやエンジニアなどの業種に特化しているため、クリエイティブ業の企業にぜひ活用してほしいERPです。

「NetSuite(ネットスイート)」

NetSuite(ネットスイート)
NetSuite(ネットスイート)

世界でもっとも利用されているクラウドERPです。100を超える国で40,000以上の組織に使われていて、その信頼度はお墨付きと言えるでしょう。

財務会計管理・受注管理・生産管理・サプライチェーン管理・倉庫管理/フルフィルメント(※)・プロキュアメント(調達)・人事管理の機能がベースになりますが、事業の成長に合わせたカスタマイズも可能です。

※フルフィルメント……商品の受注から、エンドユーザーの元に商品が届くまでの業務全般のこと

NetSuiteの特徴は、海外の複数会社を管理できることです。世界190通貨、19言語に対応し、日本にいながら海外の小会社の基幹・会計状況をリアルタイムに把握できます。海外に多くの支店を持つ企業に、とても適しているERPといえます。

【クラウド型/オンプレミス型】

「Dynamics 365 Business Central 」

Dynamics 365 Business Central
Dynamics 365 Business Central

日本マイクロソフト株式会社が提供するERPで、世界196カ国で22万社以上の導入実績を誇ります(※2018年9月時点)。126言語、43カ国以上の商習慣に対応しており、NetSuite同様、グローバルなビジネス展開を図る企業におすすめです。

財務管理、販売管理、倉庫管理、生産管理、プロジェクト管理などの一連の機能が含まれ、拡張も容易に行うことができます。企業規模や要望に合わせて、オンプレミス型(※)とクラウド型を選択できる柔軟性に加え、Microsoft Office製品に似た操作性の高いユーザーインターフェイスであることも、メリットといえるでしょう。

※オンプレミス型……自社でサーバーを用意し、ソフトウェアをインストールして利用する形態

少しずつ導入を始めたい場合は、ライセンス費用、ライセンス保守費用(アップグレード費用)が含まれた月額課金制の「Microsoft Dynamics 365 Business Central Cloud(SaaS)」を利用すると、無駄なコストを削減できます。

【WEB型】

GRANDIT(グランディット)

GRANDIT(グランディット)
GRANDIT(グランディット)

導入実績が1,000社を超える完全WEB型のERPです。多彩な業務ノウハウを集結させた次世代コンソーシアム方式を強みとしており、幅広い業種や企業規模に対応しています。製造業、商社・卸売、サービス業で多く利用されている実績があります(2018年2月現在)。

会計管理・販売管理・調達管理・生産管理・人事管理・給与管理などの業務を統合し、業務の効率化を後押し。多言語、多通貨の対応により、海外拠点での利用も可能です。

利用の際は、イニシャル費用としてライセンス費用と導入(開発)費用、ランニング費用としてライセンス保守費用と運用サポート費用がかかります。価格面でやや導入のハードルが高いので、試験導入よりも本格的な運用に向いているERPといえます。

【オープンソース型】

iDempiere(アイデンピエレ)

iDempiere(アイデンピエレ)
iDempiere(アイデンピエレ)

「GPL(General Public License)2」に基づいてソースコードが公開され、誰でも自由に使用できるオープンソースのERPです。あらかじめ必要な機能が完成されているクラウドERPと異なり、業務アプリケーションを開発するためのフレームワークです。

iDempiere(アイデンピエレ)の強みは低コストで導入・運用できることです。またフレームワークでありながら、購買管理・在庫管理・販売管理・生産管理・会計管理・顧客管理など、一連の業務機能が標準で備わっています。

搭載された機能の中から必要な機能だけを選択して使えるため、小規模な企業が導入する場合や試験的に導入したい場合などにも適しています。