世界と日本でどう違う?データという観点でみるデジタルマーケティング市場のトレンド

ferret :
Dennis様は2019年1月にTealiumのアジア太平洋地区バイスプレジデント兼ジェネラルマネージャーに就任され、日本市場も管轄されています。デジタルマーケティングにおける日本の市場傾向は、欧米市場と比較して何がどのように異なっているのでしょうか?

Dennis氏 :
アジア太平洋圏の国々、特に東南アジアの国々ではモバイル(スマートフォン)の利用率が高く、メインのチャネルになっています。

日本とは違ったビジネスチャンスがあるのではないかと期待していますし、東南アジアの国々におけるモバイルファースト市場の戦略を先んじて構築し、展開できればと考えています。

安藤さんはどうお考えですか?

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▲とても丁寧にお話してくださったDennis氏。安藤氏との信頼関係が話の端々から感じられました。

安藤氏:
日本企業とヨーロッパやアメリカの企業を比べると、タグマネジメントの導入について差異があると感じています。

ヨーロッパやアメリカの企業はタグを導入する際に社内で対応するケースが多く、導入ツールが増えれば増えるほどタグが複雑化してしまいます。
複雑化したタグを管理することは、コストや時間がかかるだけでなく、サイトパフォーマンスにも影響を及ぼしてしまうということがよくあります。

そのため、欧米企業の場合にはまずTealiumのタグマネジメントソリューションによるタグの整理からお手伝いさせていただくことが多いのですが、日本企業の場合にはSIベンダーや広告代理店がパートナーとしてついていて、ツールやタグを自社で対応しているケースが少ないため、顧客データの統合やユーザー情報をリアルタイムでアップデートしていくというソリューションにご興味を持っていただく場合が多いですね。

ferret :
今後は日本においてもタグの統合といった部分で強みを打ち出していきたいという意向はあるのでしょうか。

安藤氏:
そうですね。ご提案のアプローチは日本でもヨーロッパやアメリカでも同じなのですが、特に日本においてはシングルカスタマービューでデータ管理ができるという点やリアルタイムにデータをアップデートできるという点が刺さりやすいという特徴があります。

日本企業の担当者様やデータコミュニティの方とお話していると、日本におけるデジタルトランスフォーメーションはこれからだという風潮を強く感じます。

IoTやロボティクスの界隈においても、様々なデータが生まれる中でそれをどのように活用していくか、データドリブンな組織を作っていくのはこれからだという考えをお持ちの方が多くいらっしゃいます。

日本におけるデジタルマーケティングの市場はまだまだ成長していく段階であると強く感じています。

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▲非常に分かりやすくお話してくださった安藤氏。とても熱く日本のデジタルマーケティング市場について語ってくださいました。