オリジナルソングで視聴者との距離を近づけた 重ねドルチェのWebCM

こちらは、雪印メグミルクが公開した「重ねドルチェ」というスイーツのWebCM。合コンのテクニックを「重ねる」と、4層のスイーツの「重ねる」を掛けており、動画に使われている音楽はCM用に書き下ろされたオリジナルソングです。

特徴的なのは、オリジナルソングに合わせてダンスを披露している点。このダンスを「#踊ってみた」と題した動画を視聴者がSNSに投稿し、拡散することにより、重ねドルチェの認知度を向上させました。同じようにオリジナルソングとダンスを活用したCMには、大塚製薬の「ポカリガチダンスFES」なども挙げられます。

こういったオリジナルソングを活用したCMは他社との差別化につながるだけでなく、SNS投稿や拡散にハードルを感じないミレニアル世代が自然と情報を広げてくれることで、従来のCMよりも一層視聴者にとって身近な存在となりブランド自体に好感を抱かせることが可能です。

今後期待されるのは五感に働きかけるマーケティング

2018年にJ:COMが実施したミレニアル世代のテレビ視聴・スマホ利用実態に関する調査では、約7割のミレニアル世代が「何かをしながらテレビを観る」と回答しています。冒頭でも「ながら視聴」の増加によりサウンドマーケティングに注目が集まっているとご紹介いたしましたが、これまで最重要視されていた視覚に訴えかける施策だけではなく、聴覚や触覚・嗅覚など五感に働きかけるマーケティング手法が今後ますます注目を集めていくでしょう。

参考:
ミレニアル世代のテレビ視聴・スマホ利用実態に関する調査