ferret編集部:2015年4月20日に公開された記事を再編集しています。

写真を始めたばかりの頃は、あまり上達している実感がない、センスが無いような気がする、と感じてしまう方も少なくありません。
まだ諦めるのは少し早いかもしれません。なぜなら、撮影技法を知らないがために上手く撮れていない可能性があるからです。

もしくは、カメラの基本的な使い方を知らない可能性もあります。
早く上達するためには、カメラの機能を理解し、基本的なテクニックを覚える必要があるでしょう。

今回は、カメラ初心者が知っておきたい撮影技法を30個に絞ってご紹介します。基本となるこれらテクニックを習得すれば、今より確実に撮影スキルを上げることが出来ますので是非参考にしてみてください。

カメラの撮影技法一覧

1.フレーミングを考える

フレーミングを考える

http://camera.uraro.net/category/772436-1.html

被写体のどこを写すか、という部分を検討することです。
どの部分を写し、どこを切り取るかによって同じ被写体でも随分と違った写真が撮れます。
出来るだけ広く写して後で切り取る、という方もいるかもしれませんがプロが見れば見抜かれてしまいますので、初めからベストのフレーミングで撮るべきです。

2.構図を考えて見た目のバランスを整える

構図を考えて見た目のバランスを整える

http://camera.uraro.net/category/772436-2.html

被写体、背景の配置をどうするか考えることを構図といいます。
構図には基本的なものがありますので、センスに自信がないという方でも構図さえしっかりしたものであれば見られる写真を撮影することが可能です。

3.基本フラッシュは発光禁止にする

基本フラッシュは発光禁止にする

http://camera.uraro.net/category/772436-5.html

基本的にフラッシュを焚かない方が綺麗に撮影することが出来ます。
一般的に設定していない状態では自動発光になっているケースが多いですが、必要時以外はフラッシュの発光を禁止に設定しておくのがベターです。

4.被写体を明るくする

被写体を明るくする

プロの撮影に欠かせないものといえば照明です。
カメラは明るい所で撮影した方が綺麗に写るように設計されていますので、しっかりと照らして撮影する必要があります。
初心者でも被写体に十分光を当てて撮影すればいい写真を撮ることが可能です。

5.平凡な写りの風景写真にはアクセントを取り入れる

平凡な写りの風景写真にはアクセントを取り入れる

http://kosstyle.blog16.fc2.com/blog-entry-729.html

少し寂しい風景写真には、前の方にアクセントになるような被写体を入れると印象が変わります。
良いアクセントになり、ぐっとお洒落になるので是非取り入れたいテクニックです。

6.人物撮影は直射日光を避けた場所で

人物撮影は直射日光を避けた場所で

http://kosstyle.blog16.fc2.com/blog-entry-729.html

よく光が当たる方が綺麗に撮影出来るのは基本中の基本ですが、直射日光は人物撮影においては不向きです。
影が写ってしまい綺麗に撮れないので直射日光の当たらない場所を選ぶ必要があります。

7.露出補正で明るめに撮ると透明感のある写りに

露出補正で明るめに撮ると透明感のある写りに

http://kosstyle.blog16.fc2.com/blog-entry-729.html

露出補正で思い切り明るめに調整をしておくと人物の肌に透明感が出て綺麗に撮影が出来ます。
カメラには自動露出機能がついたものがありますが、自分で微調整をするといい場合があります。
女性を撮影する際には特に気をつけたいテクニックです。

8.日陰での撮影ではホワイトバランス調整で鮮やかさをプラス

日陰での撮影ではホワイトバランス調整で鮮やかさをプラス

http://kosstyle.blog16.fc2.com/blog-entry-729.html

日陰で撮影すると色が褪せたような、不自然な色調に写ってしまうことがあります。
この場合、ホワイトバランスを調整し晴天、曇天に変更すると綺麗で色鮮やかに撮影出来ることがあります。

9.動くものを撮りたい時はあえてブラすのもあり

動くものを撮りたい時はあえてブラすのもあり

http://kosstyle.blog16.fc2.com/blog-entry-729.html

動くものを撮影したい場合には、わざとカメラをぶらして撮影すると躍動感が出ていい写真が撮影出来る場合があります。
少し違った表現をしたいと思ったら、被写体が何か分かる程度に動かして撮影してみてください。

10.ピント調整はフォーカスロックで

ピント調整はフォーカスロックで

http://kosstyle.blog16.fc2.com/blog-entry-729.html

ピントを調節する時にはカメラに任せずフォーカスロックを使って自分で調整するのがお勧めです。
フォーカスロックとは、シャッターボタン半押しの状態で構図を変える手法です。
このテクニックを使えば被写体にピントを合わせたまま構図をずらすことが出来ます。

11.ピント合わせが難しい場合にはマニュアルフォーカスを使う

ピント合わせが難しい場合にはマニュアルフォーカスを使う

http://kosstyle.blog16.fc2.com/blog-entry-729.html

コントラストが低め、かなり接写したもの、暗めな場所ではオートフォーカスでのピント調整が難しいのでマニュアルフォーカスで合わせるのがおすすめです。
被写体が見えやすいと思うところでシャッターを押します。

12.余計なものを写さないことで美しい写真に

余計なものを写さないことで美しい写真に

http://negi.livedoor.biz/archives/51184772.html

初心者のうちは何でも撮影してしまいがちですが、余計な被写体を取り除くことで主体が分かりやすくシンプルで素敵な写真に仕上げることが出来ます。
被写体を足すだけでなく、引くという考え方もカメラの腕を上げるために重要なポイントです。

13.リードラインを使用して写真にインパクトを与える

リードラインを使用して写真にインパクトを与える

http://www.manfrottoimaginemore.com/2014/12/13/5-tips-creating-sense-depth-iphone-photos-4/?lang=ja#.VQBCX7CsVIk

基本的に平面でしか捉えることができないカメラですが、前景から後ろに向かってリードラインを使用することで写真に奥行きとインパクトを与えることができます。
道路、線路、川、線路といったものがリードラインとなります。

14.ワイドとアップを両方撮影する

ワイドとアップを両方撮影する

なかなか写真のバリエーションが増えない、と思った時にはワイドとアップを必ず撮るようにするだけでアクセントになります。
日常のスナップでも、とりあえずこの2枚は撮るように心がけてみてください。

15.低いアングルから撮れば奥行きが生まれる

低いアングルから撮れば奥行きが生まれる

http://www.manfrottoimaginemore.com/2014/12/13/5-tips-creating-sense-depth-iphone-photos-4/?lang=ja#.VQBCX7CsVIk

普段目の高さから撮影しているものを低いアングルに変えるだけで、ユニークかつ奥行きのある写真を撮影することができます。
非常に簡単ですので、是非とも取り入れたいテクニックです。

16.シンプルさが大事

シンプルさが大事

http://www.manfrottoimaginemore.com/2014/12/15/7-composition-tips-taking-better-photos-iphone-4/?lang=ja#.VQBDGLCsVIk

ごちゃごちゃと被写体を入れてしまうとどの被写体も目立たなくなってしまいます。
シンプルさをキープすることが基本的にはいい構図を作ることに繋がり、被写体をはっきりと目立たせてくれます。

17.興味を持ってもらえそうなメインを決める

興味を持ってもらえそうなメインを決める

http://www.manfrottoimaginemore.com/2014/12/15/7-composition-tips-taking-better-photos-iphone-4/?lang=ja#.VQBDGLCsVIk

メインの被写体を含まない写真は、見る人の視線を惹くことが難しくつまらない写真になりがちです。
主な被写体、ポイントを決めて入れることで面白い写真を撮ることに繋がります。

18.動きのある写真では、動きの方向に余白を持たせる

動きのある写真では、動きの方向に余白を持たせる

http://www.manfrottoimaginemore.com/2014/12/15/7-composition-tips-taking-better-photos-iphone-4/?lang=ja#.VQBDGLCsVIk

動いているものを被写体にする時には、動きの方向に十分なスペースを設けるといい写真が撮影出来ます。
余白が入ることで動きの方向を示すことが出来、自然な構図が生まれます。

19.三分割法を使う

三分割法を使う

縦横の線の交わる4点のどこかに被写体を配置するテクニックです。
厳密に三分割せずとも、あくまで目安で問題有りません。
この方法を使うだけで、センスのいい写真を撮影する事が出来ます。

20.マジックアワーでは幻想的な写真が撮れる

マジックアワーでは幻想的な写真が撮れる

日の出前、晴れの日の日没直後の時間帯をマジックアワーと呼びます。
この時間帯に風景写真を撮ると、誰でも美しく撮影することが出来ます。
なんともいえない幻想的な写真が撮影出来ますので、一度は試してみたいテクニックです。

21.人物撮影では基本縦位置が自然に見える

人物撮影では基本縦位置が自然に見える

案外難しい人物撮影ですが、人間は縦ラインですので縦位置で撮るほうが基本的には自然な構図になります。
人物撮影の構図で悩んだら、とりあえず縦で撮影してみてください。
構図だけでなく、顔、全身もしっかり写せるというメリットがあります。

22.高さ・角度を変えるだけで遊び心のある写真に

高さ・角度を変えるだけで遊び心のある写真に

http://one-cut.net/column/column.html

わざと斜めにして角度をつけたり、地面スレスレに構えたりとカメラの構え方を変えるだけで、面白い目線で写真を撮ることができます。
思うように撮れない、普通っぽいと思った際には高さ、角度を変えてみてください。

23.薄暗い建物内での撮影は夜景モードで

薄暗い建物内での撮影は夜景モードで

http://www.travelerscafe.jpn.org/camera.html#A04

暗い室内で撮影したい時には、フラッシュはオフにし、夜景モードを使うと綺麗に撮影が出来ます。
人物が入るのであれば人と夜景を撮るモードに切り替えてください。
自然な明るさで綺麗に撮ることができます。

24.シャッタースピードをコントロールする

シャッタースピードをコントロールする

シャッター速度を変えることで、動いているものを静止状態で、また動きを見せる状態で撮ることができます。
撮る被写体でも写りが変わりますので、何度も試してみるのがスキルアップのコツです。

25.被写体にあわせて背景はシンプルに

被写体にあわせて背景はシンプルに

背景にごちゃごちゃ物を入れて撮ると、被写体より目立ってしまうことがありますのでオススメできません。
特に被写体が人物の時には注意が必要です。
良い写真を撮るためには背景は基本シンプルにするのがベターです。

26.収まりが悪い時は被写体を斜めに

収まりが悪い時は被写体を斜めに

http://wonodas.hatenadiary.com/entry/20140513/1399952623

なんとなく収まりが悪いと感じたら、被写体を斜めに動かして撮影してみてください。
三角構図が出来上がるので、平凡な写真が一気にインパクトのある写真になります。

27.角を入れることで奥行きを出す

角を入れることで奥行きを出す

http://wonodas.hatenadiary.com/entry/20140513/1399952623

奥行きが感じられない写真は、とりあえず角を含めると視線の誘導が出来ます。
放射線構図、三角構図と呼ばれる構図を簡単に作り出すテクニックです。
簡単な方法ですので意識的に試してみてください。

28.円状のものは角に配置する

円状のものは角に配置する

http://wonodas.hatenadiary.com/entry/20140513/1399952623

円と四角は基本的に相性が良くないので、中心に持ってくるのはオススメ出来ません。
円のものを撮りたい時には構図の角に持ってくると、いい構図が出来上がります。
被写体に円形のものを選んだら、必ず取り入れたいテクニックです。

29.【サービス終了】中央だけにインパクトを持たせたい場合は日の丸構図を

中央だけにインパクトを持たせたい場合は日の丸構図を

http://space.geocities.jp/kawananoriyuki001/kouzu.html#hino

強い印象を与えたい時には、被写体を中央に持ってきます。
いわゆる日の丸構図が出来上がり、中心だけに視線を集中させることができます。
メイン被写体だけで勝負したい時に使いたい、と思った時に構図です。

30.収まりのいい写真になる黄金分割点

収まりのいい写真になる黄金分割点

http://www.dejikame.net/z0070.html

三分割法と似ていますが、対角線と垂線が交わる場所に被写体を配置する構図を黄金分割点といいます。
安定したいい写真が撮れますので、三分割法と合わせて使いたい構図です。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

今回ご紹介した基本を活かせば初心者の方でもいい写真が撮れるようになります。

ただし、基本は重視しながらもあくまで「一つの基準」と考えるのがベターです。
特に構図においてはきっちり計るというレベルで考えるよりも、いろいろと試してみる方が結果的に被写体の魅力が伝わるいい写真が撮れたりします。

楽しく撮影しながら、マンネリ化を感じたりちょっと違った写真を撮れるようになりたい、と思った時に是非これらのテクニックを活用してみてください。

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